2017年11月27日更新
オイスターソースの代わりにウスターソースを代用してみよう!
中華料理の調味料オイスターソース。炒めものなどに使うと美味しさを増してくれますよね。しかしそう頻繁には使うことがない調味料です。もしオイスターソースがない場合、代わりにウスターソースを代用することもできますよ。ぜひ試してください。
- 目次
- オイスターソースの特徴
- ウスターソースの特徴
- オイスターソースの代わりにウスターソースを代用する時
- ウスターソースを上手に代用しよう!
- ウスターソース以外の代用品の紹介
- オイスターソースの代わりの調味料を上手に使おう!
オイスターソースの特徴
独特の風味とコクがあり、少しとろみのある中華料理の調味料です。主に広東料理に使われていますが、使われる料理は様々です。
オイスターソースの原料
原料は牡蠣の煮汁を濃縮して、砂糖や小麦粉、酢、塩などの調味料を加えて作ります。磯くさい風味は牡蠣の煮汁のエキスからのもので、独特な風味があります。
オイスターソースの味の特徴
とろみがあり甘しょっぱい味です。牡蠣の風味がする魚介系のソースとでもいいましょうか。香りは磯の香りがするのと、味も牡蠣を感じる味わいがあります。日本では牡蠣油ともよばれています。
オイスターソースの使い方
広東料理を中心とした中華料理の調味料で、野菜や肉の炒めものや煮物に使われます。チャーハンや焼きそばにもよく使われるほか、レタスや青梗菜の野菜をゆでてオイスターソースをそのままかけて食べることもよくあるメニューです。豆腐などの淡白な食材によく合う調味料として使われます。
ウスターソースの特徴
日本では馴染のある調味料。日本の食品管理上では中濃ソースやとんかつソースのようなドロリろした濃厚ソースもウスターソース類としてみなされています。それぞれのとろみの程度でウスターソース、中濃ソース、濃厚ソースと分類されています。
ウスターソースのそもそもの起源はイギリスが発祥の地ですが、明治時代に日本に輸入されその後、ブームとなりました。第二次世界大戦後、日本の食生活に合うように作り上げられて、中濃ソースやとんかつソースのような濃厚ソースといったとろみのあるソースができました。現在は醤油同様に、日本でも色々な料理によく使われる調味料の一つです。
ウスターソースの原料
野菜(トマト、玉ねぎ、人参etc.)や果物(リンゴやパイナップルetc.)などのジュースやピューレを原料としています。それに塩や砂糖、酢、小麦粉、香辛料などの調味料を加えて味を調整し、カラメル色に熟成させた液体の調味料です。甘みは砂糖のほかにハチミツなどが使われていることもあります。
ウスターソースの味の特徴
くせがない爽やかな甘しょっぱいあじです。中濃ソースや濃厚ソースはとろみがありますが、普通のウスターソースはさらさらとした感じです。現在市販されているウスターソースは製造者によって味も香りも様々な特徴があり、塩分や酸味なども違いますが、共通することは植物性の原料を使い、じっくり時間をかけて作り上げるというところです。
ウスターソースの使い方
炒めものや煮物の隠し味として使うほか、肉の下味に使います。濃厚ソースは特徴となるとろみを利用して、お好み焼きのソースや焼きそばのソースとして使われます。普通のウスターソースはとろみはありませんが、お好み焼きや焼きそばに使ってもとくに味が変わるわけではありません。
オイスターソースの代わりにウスターソースを代用する時
オイスターソースは牡蠣の独特な風味とコクがあり、中華の炒めものや煮物には欠かせない調味料ですが、風味に特徴のあるソースなので、頻繁につかう調味料ではないこともあり、使おうと思った時、冷蔵庫になかった!ということもあるでしょう。また牡蠣アレルギーのアレルゲンを含んでいるため、料理にオイスターソースを使えない方もいらっしゃるかと思います。
そんな場合、オイスターソースの代わりにウスターソースを代用してみましょう。ウスターソースは原料が植物性の食材のジュースやピューレからできているのでアレルギーの心配もありません。
ウスターソースを上手に代用しよう!
そもそもウスターソースはヨーロッパのブラウンソースがルーツですが、現在は日本の料理に合うように味が調えられて色々な料理に使われている調味料の一つです。そしてこのウスターソースに調味料を足すとオイスターソースの代用に使えるんです。
*ウスターソースはとろみによって3種類ありますが、どれを使っても構いません。しかし3種類ともとろみも風味も違いますので、これからご紹介するウスターソースに加える調味料の分量は、ご家庭にあるウスターソースの味や種類をみて加減して加えてください。
とろみのない普通のウスターソースをご使用になる場合は水で溶いた小麦粉を少量くわえると、オイスターソースに近いとろみがつきます。
ウスターソースにハチミツを加える
ウスターソースに少し水を加えて、ハチミツを加えると代用できます。この時水をあまり入れすぎるとソースがゆるく、味が薄くなってしまうので気をつけてください。ハチミツはとろみもつきますので甘さを見ながら加えてください。ウスターソース大さじ1に対してハチミツ大さじ1/2くらいです(およその分量です。好みで加減してください)
ウスターソースに味噌を加える
ウスターソースに少し水を加えて、味噌を加えると代用できます。この時の味噌は赤味噌の甘口味噌なら申し分ありませんが、一般の家庭にある味噌は赤味噌の辛口が多いですよね。赤味噌の甘口がなく、辛口の味噌を使う場合は砂糖少し加えるといいでしょう。もしあればこの時の砂糖はアイスコーヒーなどに使うシュガーシロップならなおいいかもしれません。そうするととろみがつきます。
いずれにせよ、味噌はあまり入れすぎないよう注意してください。おおよその目安はウスターソース大さじ1、甘口の赤味噌大さじ1/2、辛口の赤味噌を使う場合は大さじ1/2+砂糖大さじ1/4(おおよその分量です。味は好みで加減してください)
ウスターソースにシジミの煮出しを加える
オイスターソース特有の磯の香りを出したいのなら、牡蠣の風味の代わりにシジミの煮出し汁をウスターソースに加え、醤油で味をととのえると磯の風味がでて代用に使えます。
ウスターソース以外の代用品の紹介
炒め物は粉末スープの素で代用
オイスターソースの独特な味や風味は粉末スープの素を代用に使うこともできます。オイスターソースの代用品として最も味を寄せられるのがこの粉末スープのため、好みに合わせてシジミスープの素や魚介パスタの素などを使い分けていくと良いでしょう。
- 粉末スープ+醤油+砂糖
- 粉末スープ+醤油+中濃ソース
粉末スープをベースとした代用方法にはいくつかあり、まず一つ目は粉末スープの素に醤油と砂糖を混ぜ合わせて使います。このときの分量は粉末スープの素をひとつまみ、醤油を大さじ1、そして砂糖を小さじ1程度加えるだけでオイスターソースの味に近くなります。
粉末スープの素に醤油と中濃ソースを混ぜる代用方法もあります。醤油をベースとした和風味よりも中濃ソースの方がオイスターソースのコクに近づけることができるため、より濃厚な味にしたい場合は粉末スープの素+醤油+中濃ソースを混ぜ合わせ、お好みで分量を調整していきましょう。また、粉末スープの素を混ぜた代用は炒め物などの様々な味が絡み合う料理に合っています。
煮込み料理にはナンプラー+はちみつ
オイスターソースの代用はナンプラーとはちみつなどの甘みのある調味料でも代用可能です。ナンプラーはオイスターソースのクセに似た味があるため、そこにはちみつや砂糖を加えるとオイスターソースの代用になります。
ちなみにナンプラーはタイでよく活用されている調味料でもあり、魚の旨みが凝縮されています。そんなナンプラーをベースにした代用法はオイスターソースの味を得たい方に合っています。ナンプラーにはクセが強いため、オイスターソースを使うような料理はもちろんのこと、角煮などの煮込み料理とも相性ぴったりです。
醤油+砂糖+ごま油で代用
オイスターソースの代用は一般家庭に揃えてあることが多い醤油と砂糖、ごま油の組み合わせでも可能です。粉末スープの素がないときにはごま油のクセをオイスターソースの代わりとして使うことができます。ただし、粉末スープの素よりもコクの強さは出ないため、あっさり味がお好みの方に適しています。分量は味を見ながら醤油大さじ1、砂糖小さじ1とし、ごま油はお好みの分量で混ぜ合わせてください。
この調味料の組み合わせで代用した場合、活用できる料理はカレーライスやおでんなどです。ごま油のコクは弱いので隠し味としての使い方をするとごま油の香り豊かな料理が出来上がります。
オイスターソースの代わりの調味料を上手に使おう!
オイスターソースを切らしてしまった時、冷蔵庫にあるウスターソースに日頃使う調味料を加えると代用することができます。オイスターソースは独特の風味とコクがあり炒めものや煮物に美味しさを増してくれますが、牡蠣アレルギーのある方は、アレルギーの症状がでてしまう場合もあります。アレルギーのある方はウスターソースを代用して、お料理に使ってみてくださいね。