2017年6月6日更新

お好みソースはカロリーが高い?作り方や代用方法を知って上手に活用しよう!

関西でお好み焼きに使われるのが、お好みソースです。
甘くて優しい酸味は、たこ焼きなどの小麦粉の味によく合い、子どもの頃から食べている人にはどこかなつかしさを感じさせます。
今回はそんなお好みソースの由来や、気になる成分などについて紹介します。

  1. 目次
  2. お好みソースとは
  3. お好みソースの原材料や成分は
  4. お好みソースの気になる糖質や塩分は?
  5. お好みソースの使い方
  6. お好みソースがないときの代用は?

お好みソースとは

関西でよく使われるのに、関東では中濃ソースが主流になっている理由にはお好みソースの産地が大きく関係しているようです。
でさ、お好みソースはどこで生まれたのでしょうか。

お好みソースの由来

お好みソースは戦前広島市で、屋台や駄菓子屋で人気のあった一銭洋食(お好み焼きの原型)につけるソースとして当初使っていたウスターソースの「垂れやすい」「鉄板で蒸発しやすい」などの欠点を改善すべく作られました。
戦後になり、さらに甘みやとろみ、濃厚さをプラスし、今では広島のお好み焼きの定番ソースとなっています。誕生したのが広島ということもあり、関東へは浸透していないものの、中濃ソースよりも甘みがあって伸びが良いため、使ったことがない人はオススメです。

賞味期限は

ソース類は他の調味料同様数ヶ月は持ちますが、味の劣化は早いため美味しく食べるという意味でも、開封後は冷蔵庫で3ヶ月を目安に使い切りましょう。

お好みソースの原材料や成分は

お好みソースのルーツはウスターソースにあります。ウスターソース独特のスパイス及び調味料、野菜、果実の他に、お好みソースにはどんなものが入っているのでしょうか。

原材料から分かる成分と作り方

ウスターソースの原材料と比べると、お好みソースにはマッシュルームや、デーツ、カツオエキス、オイスターエキス、そしてウスターソースが加えられています。
デーツとは自然な甘さを出すために使われるナツメヤシの一種です。この上に魚介エキスとウスターソースをプラスして、さらにコクのある旨味を表現しているんですね。
実際にお好みソースの製造現場では、
数種類の香辛料にピューレ状にした野菜や果物を加え、魚介エキスやでんぷん、カラメル、ウスターソース、砂糖類といった調味料を合わせていき、5分ほど沸騰させてから最後に醸造酢を入れるという作業工程で作られます。
こうして作られたソースは、炭水化物、ナトリウム、脂質、タンパク質が主な成分となります。これは他のソース類とほぼ同じですね。
このようにほとんどのソースは、野菜や果物といった種類豊富な食品のエキスを使うことから、小さい子どもは食物アレルギーが出やすくなります。離乳食が完了してから幼児までの数年間は特に確認してから食べるようにしましょう。

アレルギー対策済みのお好みソース

ソースに含まれるアレルゲン食材は小麦、大豆、鶏肉、豚肉、もも、りんごであり、最近では、一目で分かるようパッケージに表示されているものが多いですよね。
関西で有名なソースメーカー、オタフクはこれらアレルゲンを排除し、薄味に仕上げたソースの開発に成功しています。
子どものうちから優しいソースに親しんでいると、大人になってからそれがなじみ深い味になりそうです。

お好みソースの気になる糖質や塩分は?

薄味のものにしっかり味がつけられて甘くて食べやすい…となると、気になるのがカロリーですね。
他のソースと比べてみましょう。

糖質とカロリー

お好みソースのカロリーは100gあたり151kcalであり、これはウスターソースの117kcal、 中濃ソースととんかつの132kcalに比べると1番高くなります。
カロリーが高くなる最大の要素、炭水化物をみると35.3gであり、はちみつやみりんより低いが、ソースの中ではやはり1番高いのが目立ちます。ちなみにウスターソースが26.3g、とんかつソースが29.9 gですので、甘さが際立っています。

塩分は醤油の半分以下

食塩相当量は100gあたり4.1g、薄口醤油が16gであることを考えると、かなり低めといえます。
ウスターソースが8.4 g、中濃ソースが5.8 g、とんかつソースが5.6gでありソースの中でも低めということになります。
スパイスや野菜と果物のエキスで味のベースがしっかりしているだけあって、薄味に感じさせないこと、またノンオイルでお酢をふんだんに使っているということもあり、体に良い面もあわせ持っています。

お好みソースの使い方

お好み焼き以外にも、お好みソースにはたくさんの使い方があります。

使い方は多種多様

キャベツに合うのはもちろんのこと、もやしなどの野菜はシャキッと新鮮さを残したまま炒めることができ、鶏肉やエビ、イカ、豆腐。卵を入るときにも素材に味が絡まりやすく、重宝されます。
他にも煮込み料理のもととして使うこともできます。

特に合うのは洋食で、ミートソースやハヤシライス、ビーフシチューなどしっかりコクを出したい料理に加えたり、焼きそばやうどん、パスタなど麺類のソースとしても使え、これ一本でバランスのとれた濃い味が再現できますよ。
スパイスの効いた甘辛味は、サンドイッチやホットドッグ、フランクフルト、トーストなどにも合うため、少し緩めのB.B.Qソース感覚で使えます。

また、おでんやかぼちゃの煮物、にぬき卵といった純和食レシピに使えば、少しスパイシーな風味が出ます。
和食は薄い、味が寂しいと感じる時はには是非アクセントとして使って見てくださいね。
合う料理をあげてみると、お好みという名前通り、いろいろな料理に合わせられそうですね。

お好みソースがないときの代用は?

お好みソースがない場合になにで代用できるのでしょうか。

急にお好みソースが必要な時や、少量だけ欲しい時は、ウスターソース、砂糖、ケチャップを同量ずつ混ぜて火にかけるだけで即席お好みソースの完成です。
ちなみにウスターソースは中濃ソースに、砂糖は蜂蜜に変えても作れますので、お好みで味のバリエーションが楽しめます。

戦前の広島で生まれた「小麦粉に合う、たれないソース」が今ではこんなにも美味しく、そして体に優しく進化しています。
ふだん食べないという人も、これを機に味わってみてはいかがでしょうか。