2018年6月14日更新
北海道を代表するホッケの旬はいつ?卵レシピや干物の作り方を知って魚料理のワンランク上へ
北海道を代表するホッケは定期的に食べたくなる肉厚が売りのお魚です。干物料理の姿で目にすることが多いですが、他にも刺身として食べることもできます。ホッケの美味しい旬を知れば卵を使ったレシピと合わせることができるため、その作り方や値段、冷凍ホッケなどについてもご紹介していきます。
みんな大好きホッケ…でもその正体は曖昧?
ご飯のお供だけに留まらずおかずとしても居酒屋のおつまみとしても常に注目を浴びるホッケは北海道を代表とする誰もが周知しているお魚ですよね。知らない人はいないであろう大人気のホッケは、実はアイナメ科ホッケ亜目に属する冷水性のお魚です。ホッケはこれだけ身近な存在でありながら、どういった魚なのかご存じない人も多いと感じます。
ホッケは成長する度に名前が変わる魚でもあり、順番に「アオボッケ」、「ロウソクボッケ」、「マボッケ」、「ネボッケ」になっていきます。ホッケは干物料理として目にすることが多いですが、魚の姿のホッケは全体的に茶色い体表をしており、目はまるで猫のように鋭い目つきをしています。
主に北海道の地域で水揚げされる量が多いホッケですが、「三大ホッケ」と呼ばれる「礼文」、「羅臼」、「日高」の3か所で漁獲されるホッケは全て良質な味わいを持っていることで有名です。
ホッケの旬はいつ頃?
ホッケの旬とされる時期は夏真っ盛りの7月~冬の12月頃までとされているようです。7月頃からのホッケは他の季節のホッケと比べて豊富なエサを食べて大きく成長し、栄養も蓄えているためです。また、そんな食欲旺盛な季節を過ぎると今度は晩秋に産卵に備えてさらに立派に成長し、脂の乗り方も良好になります。一般的な旬とされるのは夏~冬ですが、味わい深いホッケを楽しみたい場合は産卵に備える秋頃のホッケを狙うと良いでしょう。
しかし、ホッケの楽しみ方はこれだけではありません。ホッケは季節ごとによって味に変化が生まれます。季節ごとの違いは食べ方によって変化を付け、春頃~夏頃に旬とされるホッケは塩焼きや干物、冬頃のホッケはすり身にして暖かい料理に適しています。
ちなみに上記でご紹介した三大ホッケと呼ばれる3か所で漁獲されるホッケの旬は、それぞれ「礼文」が7~8月頃、「羅臼」が10~11月頃、そして「日高」は11~12月頃が旬とされるようです。
ホッケの食べ方と冷凍について
ホッケと言えば何と言っても干物の状態がお手軽です。リーズナブルでお財布にも優しく、量も満足できるほどありますが、実はホッケも他のお魚同様に刺身で食べることができます。
あまり知られていませんが、ホッケは鮮度がすぐに落ちてしまう魚のため、刺身で食べたことがあるという人は少ないかもしれません。生で堪能するホッケの刺身は干物とはまた違った甘さを舌の上で感じることができます。綺麗で光沢感のある白身は旬を狙えばより脂の旨味を感じられます。
また、ホッケは干物の状態では長い期間保存できると思われがちですが、実は5日程度しか持たない意外と繊細な魚でもあります。たくさん購入してしまった場合はホッケをラップで1枚ずつ包み、その上からアルミホイルを巻いて冷凍保存する方法が適切です。
ホッケの値段はどのくらいなのか
ホッケは鮮度がすぐ落ちてしまうため、水揚げされた後すぐに干物にしています。そんな理由から誰でも安い値段で手に入れることができるのですが、実は近年のホッケ漁獲事情の裏には乱漁や海水の上昇などで水揚げ量が減少しているため、販売価格が高騰しているようです。そんなホッケの値段は真ホッケの干物の開きで1kg=2,600円~5,000円ほど。縞ホッケは1kg=1,700円~2,600円程度とやや高い傾向にあるようです。
ホッケを美味しく食べてみよう!レシピをご紹介
ホッケはグリルなどでじっくり焼いて食べるイメージが強いですが、せっかくこれだけ美味しいホッケは違う料理の仕方で味に変化を付けたいですよね。ホッケの旨みが詰まった脂を上手に生かせる料理とはどういったものなのでしょうか。卵を使ったレシピと併せてご紹介します。
北海道の珍味!ホッケの卵の煮付け
ホッケは身ばかりにスポットが当てられていますが、実はホッケの卵は水揚げ量第一位の北海道では珍味として食用とされています。そんなホッケの卵を使ったちょっと変わったレシピをご紹介します。
<材料>
- ホッケの卵 10~20個
- 醤油 2~3カップ
- 生姜 2かけ
- 酒 大さじ3
- みりん 大さじ3
- 砂糖 大さじ1
- 水 1~2カップ
ホッケとじゃがいものトマト煮
ホッケの卵も珍味として良いですが、いつも食べているホッケを雰囲気の違う料理にアレンジしてみるのもおすすめです。じゃがいもとトマトと合わさったホッケは優しい味わいでほっこり食べられます。
<材料>
- 生ホッケ 1尾
- にんにく 2~3かけ
- オリーブオイル 大さじ1
- 玉ねぎ 1個
- じゃがいも 4個
- ブロッコリー 1/4
- トマト缶 200g
- コンソメ 5g
- ローリエ 1枚
- 塩 適量
- コショウ 適量
- オールスパイス 少々
- チリパウダー 少々
愛らしいホッケ料理をもっと美味しくアレンジ
ホッケは今では居酒屋メニューになくてはならない重要なおつまみと化していますが、実は繊細でバリエーション豊富に楽しめるお魚だということが分かりました。肉厚で美味しいホッケですが、旬の時期を狙えばさらに美味しいホッケを楽しめます。値段が安いホッケは輸入モノですが、国産のホッケは今では高級魚扱いです。この機会にぜひホッケの美味しさを噛みしめてみてはいかがでしょうか。