2017年4月21日更新
甜麺醤（テンメンジャン）がない！甜麺醤の代わりに代用できるもの
いざ調理に取りかかった時、はっ！肝心の甜麺醤がない！どうしよう！と思うことありませんか。中華の代表的な調味料の一つ甜麺醤。切らしてしまった時は、台所にある調味料を使って上手に代用してみましょう。
- 目次
- 甜麺醤（テンメンジャン）の特徴
- 甜麺醤（テンメンジャン）の代用によく使われる日本の調味料
- 甜麺醤（テンメンジャン）の代用に豆板醤を使う場合
- 甜麺醤（テンメンジャン）は日本の味噌などを使って上手に代用！
甜麺醤（テンメンジャン）の特徴
甜麺醤は中華の調味料の一つです。中華の甘みそともよばれている、濃い茶褐色をしたドロリとした甘い中華のみそです。豚肉とキャベツを甘辛く炒めた回鍋肉、甘く炒めたひき肉がのっているジャージャー麺、北京ダックにつけて食べるあの甘い味噌、マーボー豆腐の隠し味にも使われています。そのまま肉や野菜につけて食べたり、炒めものや煮込み料理の調味料として使われています。
もし甜麺醤を切らしてしまった時、甜麺醤の代用にどんなものを使うと似たような風味になるのかご紹介していきましょう。
甜麺醤（テンメンジャン）の代用によく使われる日本の調味料
甜麺醤（テンメンジャン）の代用に一番よく使われるのが、辛口の赤味噌で原料が大豆だけで作られている豆味噌の八丁味噌です。これに砂糖や醤油などの調味料を加えて代用されます。
現在、甜麺醤を製造する日本のメーカーでは原材料に味噌（八丁味噌や辛口の赤味噌）、砂糖、醤油、植物油脂を使い、原材料の一部に小麦や大豆やごまを使って甜麺醤を作っているメーカーもあります。辛さに違いはありますが、同じ味噌の仲間ですから、もし甜麺醤を切らしてしまった時は、冷蔵庫にある味噌に調味料を加えて代用すると似たような風味を出すことができます。
甘さを加える調味料には、砂糖のほか、ハチミツや甘酒があげられます。砂糖も上白糖でも構いませんが、てんさい糖や三温糖などコクのある砂糖があればそちらがおすすめです。
八丁味噌と辛口の赤味噌の特徴
八丁味噌は辛口の赤味噌の一つですが、材料が大豆のみを使って作られている豆味噌です。色が濃い茶褐色をしていて独特の渋味と旨みがあるのが特徴です。愛知県を中心とした中京地方で使われています。食材に溶かして使うことがほとんどで、煮込み料理によく使われます。
辛口の赤味噌は一般的に「味噌」と言われている味噌です。米麹と大豆から作られている米味噌になります。関東甲信越、東北、北海道などほぼ全国各地で使われています。味噌汁をはじめ、様々なお料理に使われます。仙台味噌(宮城)、津軽味噌（青森）、越後味噌（越後）は辛口の赤味噌として有名です。
八丁味噌または辛口の赤味噌を代用したときのレシピ（大さじ約2杯分）
・八丁味噌もしくは辛口の赤味噌大さじ2、醤油小さじ1/2、砂糖小さじ1/2
・八丁味噌もしくは辛口の赤味噌大さじ2、醤油小さじ1/2、砂糖小さじ1/4、ごま油小さじ1/2、みりん小さじ1/2
・八丁味噌もしくは辛口の赤味噌大さじ2、醤油小さじ1/2、砂糖小さじ1/2、酒小さじ1/2、ごま油小さじ1/2
甘口の赤味噌を代用した時
甘口の赤味噌があれば加える調味料の甘さを抑えて醤油などの調味料で味をととのえ代用することができます。甘口の赤味噌は江戸甘味噌（東京）、御膳味噌（徳島）などが代表的な甘口の赤味噌です。
・甘口の赤味噌大さじ2、醤油小さじ1/2、砂糖小さじ1/4、ごま油小さじ1/2
甜麺醤（テンメンジャン）の代用に豆板醤を使う場合
甜麺醤も豆板醤も同じ中華の調味料ですが、甜麺醤は甘いみそです。そして豆板醤は辛口の発酵調味料で唐辛子を原料にたくさん使っているため唐辛子の風味や辛さがあるピリ辛な味が特徴です。しかし豆板醤でも調味料を工夫すれば、甜麺醤の代用に使えることができます。
豆板醤の特徴
ピリっと辛い中国の発酵調味料です。そら豆と唐辛子を主原料にしています。中国の四川省が発祥の地で、現在も四川省は豆板醤の一大産地となっています。豆板醤の特徴は唐辛子が多く含まれているのでとても辛いのが特徴です。四川料理などのよく使われ、料理にピリピリとした辛さを出し、加熱することで香りも加わります。皆さんもよくご存知の回鍋肉やマーボー豆腐、担担麺などに使われている調味料で、ピリッと辛いドロリとした濃い茶褐色をしています。豆板醤をつかった料理の隠し味に甜麺醤を使う料理もたくさんです。
豆板醤を代用した時のレシピ（大さじ約1杯分）
豆板醤は唐辛子の風味がきいた調味料です。その特徴はなかなか消せませんが、下記の分量ですと、甜麺醤に近い風味を出すことができます。
・豆板醤大さじ1、醤油小さじ1、ごま油小さじ1、砂糖小さじ1
＊甘さは砂糖でもコクのあるてんさい糖や三温糖がおすすめです。そのほかハチミツや水飴などで甘さを加減するといいです。
甜麺醤（テンメンジャン）は日本の味噌などを使って上手に代用！
甜麺醤の代用には八丁味噌や辛口の赤味噌に醤油や砂糖などの調味料を加えて代用できます。甜麺醤の特徴は甘いみそ味だということで、代用する辛口の味噌に甘みをつける時に砂糖やみりんを使いますが、ハチミツなどで甘味を出すのもコクが出て美味しいと言われます。甜麺醤を代用する時の一般的なレシピをご紹介しましたが、甜麺醤の旨みはごま油や酒精などの調味料をご自身のさじ加減で加えるといいですね。代用は代わりにすぎないので甜麺醤を使用した時と同じ味は出せませんが、甜麺醤の代用は基本は辛口の味噌に甘さとコクを加えるようです。どうぞ試してみてください。
