2017年4月20日更新
甜麺醤(テンメンジャン)とは?どんな使い方ができるの?
甜麺醤(テンメンジャン)ってなに?ポピュラーなところでいうと中華料理で人気メニューの北京ダックについてくるあの味噌のことですよ。中華料理店にいくと、何気に食べている中華の調味料・甜麺醤。ここでは甜麺醤の原材料やカロリー、そして甜麺醤の美味しい使い方をご紹介します。
甜麺醤(テンメンジャン)とは
甜麺醤は中華料理の調味料の一つです。中華の甘口の味噌です。濃い赤茶色をしていて、独特のコクのある甘い味噌です。
甜麺醤の原材料は
原材料は小麦粉と塩そして特殊な麹と醤油などの調味料を加えて作られています。日本で製造されている甜麺醤には味噌に砂糖、醤油、植物油脂などが原料となり、原料の一部に小麦、大豆、ごまを含んで作られているものもあり、また中国以外の国では大豆を原料としている製品も多いです。
甜麺醤の味の特徴
色は濃い茶褐色をしています。甘みのあるドロッとした中国のみそです。独特の甘味とコクが特徴です。
甜麺醤は味噌の一種
甜麺醤は日本の八丁味噌に似た中国の味噌です。八丁味噌は辛口の味噌ですが、甜麺醤の味は甘いです。中華甘みそとも呼ばれています。甜麺醤とは甘く(甜)、小麦粉(麺)で作られた味噌(醤)という意味からこのようなネーミングが付けられました。
甜麺醤の賞味期限
開封しなければ、高温多湿を避けた場所で2年、開封した後は3ヶ月から約1年です。保存食なので腐敗はしませんが、古くなると風味は落ちてしまいます。表面に白い結晶のようなものがでることがありますが、それはみそ由来のカルシウムであるので心配はいりません。開封後は冷蔵庫で保存することが望ましいです。
甜麺醤(テンメンジャン)のカロリーと塩分
カロリーは?
食品メーカー「YOUKI」の栄養成分表示によると100g当たり264kcalです。
塩分は?
カロリー同様「YOUKI」の栄養成分表示によると100g当たり5.5gの食塩が相当量になります。
甜麺醤(テンメンジャン)の使い方
ポピュラーな使い方では北京ダックにつけていただく味噌として添えられていることはお馴染みですが、甜麺醤の使い方の一つにはこのように肉や野菜にそのままつけて食べこと。そのほか炒め料理などの調味料として使うことが多いです。熱を加えると香りがいっそう増すので、炒めものや煮物の隠し味として使われることが多いです。また甜麺醤は、ピリ辛の中華の調味料・豆板醤を使ったお料理の隠し味として使われることがあります。北京ダックのほか、回鍋肉、麻婆豆腐、ジャージャー麺、春餅などの中華料理には欠かせない調味料に一つです。
おすすめのお料理
ポピュラーにあがる中華料理のほかに、こんな使い方もできる美味しいレシピをいくつかご紹介します。
<即席キュウリの甜麺醤漬け>
キュウリ1本、甜麺醤小さじ1/2、塩小さじ1/4、ごま油小さじ1/2
・キュウリを乱切りにし、塩をふって少々おく。時間が経ったら甜麺醤とごま油をまぜ、馴染ませたら出来上がり。おつまみに最適です。
<ジャガイモとキャベツの甜麺醤炒め>2人前
ジャガイモ10個、キャベツ1/4、ソーセージ120gくらい、酒大さじ1、甜麺醤小さじ2,
ハチミツ大さじ1、塩コショウ・少々、中華スープの素・少々
・ジャガイモはレンジで軽く熱した(2分程度)あと、素揚げします。キャベツはざく切りにし、ソーセージも食べやすい大きさに切ります。フライパンでソーセージに焼き目をつけそこにキャベツとじゃがいもを入れてなじませたら、甜麺醤と中華スープの素を入れて出来上がり。お弁当のおかずなど冷めても美味しい1品です。
<中華そぼろ丼>2人前
豚ひき肉200g、[調味料:酒大さじ1、砂糖小さじ1、みりん大さじ1、醤油小さじ2、甜麺醤大さじ1、一般の赤味噌大さじ1、豆板醤・少々、にんにく(みじん切り)・少々、生姜(みじん切り)・少々]、ご飯、刻みねぎ
・鍋に油をひき、ひき肉と調味料をずべて入れて、中火にかけてほろほろに炒める。炒まったらご飯にかけ、刻みねぎを散らして出来上がり。忙しい時に簡単にできる美味しい丼ぶり飯です。
<鳥もも肉の照り焼き北京ダック風>2人前
鶏もも肉2枚、大根5cm、キュウリ1/2、人参1/2、クレープの生地(手作りのものでもよいし市販のものでもよい)・適量、[調味料:醤油大さじ1と1/2、砂糖大さじ1、甜麺醤大さじ1、コチュジャン小さじ1/2、ごま油大さじ1/2]
・調味料をすべて混ぜ合わせておく。
・鶏肉はフォークなどでぶつぶつと刺して数か所穴をあけ、混ぜ合わせた調味料に20分ほど浸けておく。(浸け終わり残ったたれは、食べる時に温めてかけて食べても美味しいです)
・クレープの生地を準備する(冷凍のものは解凍して焼くなど)
・オーブンで付け込んだ鶏肉を焼きます。(両面焼きのグリルでない場合は皮目を下にして焼くこと!)
・肉を焼いている間に、大根、キュウリ、人参を千切りにします。
・肉が焼けたら粗熱を取り、削ぎ切りにして、クレープに野菜と鶏肉をのせ、肉を浸けこんだタレを温めたものをかけていただけば、北京ダック風の鶏もの肉の出来上がり。
*クレープの皮がない場合の(10枚分)
強力粉100g、薄力粉100g、水300cc、塩・少々をよく混ぜ合わせてラップをして冷蔵庫でしばらくねかせます。時間が来たらピンポン玉くらいの大きさに丸めたものを、麺棒で伸ばしてフライパンに油を薄めにひいて焼くと、具材をつつむ皮になります。
甜麺醤(テンメンジャン)を上手に使ってお料理しよう!
甜麺醤は、美味しいと舌鼓しながら食べていた中華料理に使われている中華には欠かせない調味料の一つだったんですね。中華料理は味がしっかりと濃いものが多いけれど、その中の甘さは甜麺醤の甘さからくるものがたくさんあるようです。そのまま野菜やご飯につけて食べることもよし!また火を通すと一層コクや風味がでるようです。普段のお料理にも甜麺醤をつかってお料理のレパートリーを広げてみてください。