2017年8月16日更新

粉末緑茶の作り方!栄養や効果。抹茶との違いも

粉末緑茶

お湯に溶くだけで飲める粉末の緑茶。急須を使わず茶殻も出ないので後片づけが簡単だと利用する人が増えています。今回はこの粉末の緑茶について調べました。なんと粉末の緑茶はこのように作られていました。粉末の緑茶の魅力的な栄養や効果、そして抹茶との違いはこんなことでした。

  1. 目次
  2. 粉末の緑茶の作り方
  3. 粉末緑茶の栄養
  4. 粉末緑茶と抹茶の違い
  5. 粉末緑茶は茶葉の栄養がまるごと摂れるお茶

粉末の緑茶の作り方

水や湯を注ぐだけでお茶が飲める粉末の緑茶。この粉末の緑茶は煎茶を粉末にしたものです。粉末の緑茶は茶葉をそのまま飲むので、急須に茶葉と水や湯を加え淹れて飲む時には溶けださない茶葉の効果的な成分を、そっくりそのまま体内に取り入れることができます。

粉末の緑茶のもとになる煎茶とは一般的に飲まれている普通の茶葉のことで、太陽の日をいっぱいに浴びたチャノキの茶葉を摘んだものです。その茶葉を機械で細かく粉末状にすることで粉末の緑茶が作られます。

粉末緑茶の栄養

粉末の緑茶は煎茶を粉末にしたものなので、普通の煎茶と同じようにカテキン、ポリフェノール、カフェイン、フッ素、ビタミンCを含有しています。お茶の有効成分の多くは茶葉にあります。普通に煎茶を淹れたあとの茶殻には水やお湯に溶けださない有効な茶葉の成分がまだ残っています。緑茶の有効成分を残らず使おうとを、茶殻を料理に使う専門家がいるほどです。

しかし粉末の緑茶は茶葉に含まれている不水溶性のビタミンE、β-カロチン、ミネラルのマンガンや銅、亜鉛などの栄養も摂取することができます。茶葉をそのまま飲むので、茶葉の有効成分を丸ごと摂取できるわけです。粉末の緑茶は体に有効な緑茶成分を100%摂ることができる無駄のないお茶なのです。

カフェインは?

お茶の苦み成分であるカフェインは、チャノキから作られるお茶には大なり小なり必ず含まれています。緑茶の場合カフェインの量は若い芽程多く含まれるという特徴があります。5月の初めにチャノキから摘まれる1番茶と呼ばれる新茶にはカフェインが多く含まれています。

茶葉を水や湯で飲む煎茶と粉末のものに含まれるカフェインの量を見てみると、カフェインは水やお湯に溶け出す成分なので、お茶の中の含有量はほとんど変わりませんが、粉末のものは茶葉ごと成分を摂取できるので最後の1滴までカフェインを体に吸収できます。

カフェインの含有量を数字で見てみると煎茶1杯150mlあたり約30mgです。ちなみにコーヒーは1杯150mlあたり約135mg、紅茶は1杯150mlあたり約30mgのカフェインが含まれています。

効果は?

健康にいい効果がたくさんあると言われるカテキンをたくさん含んでいる緑茶。その茶葉を丸ごと摂取できる粉末の緑茶はカテキンの効果をたくさん味わえます。カテキンは体に有害な菌やウイルスを死滅させる殺菌効果がすぐれ、風邪やインフルエンザの予防に効果があります。口の中の殺菌を抑制し口臭防止の効果や、食中毒の原因となる細菌の繁殖を抑制してくれ食中毒防止の効果があります。

カテキンには殺菌の効果のほか細胞のがん化を抑制してくれがん予防や、抗酸化作用により体の老化防止に効果があります。活性酸素を抑制してくれるということは善玉菌を増やしてくれるということにつながり、高血圧や脳梗塞などの生活習慣病にも効果的です。

水やお湯には溶けださないビタミンEも体の酸化を予防し、アンチエイジングに効果があります。美肌効果、肌の老化防止、血管の老化防止、がん予防などに効果的です。丸ごと茶葉を摂りいれる粉末の緑茶ならでは有効成分のビタミンEとβ-カロチン、そして緑茶に多く含まれているビタミンCは、体内のそれぞれの場所で活性酸素を抑制して体の老化防止に働きかけてくれます。

粉末緑茶と抹茶の違い

見た目は似ているけれど、淹れ方も味わいも値段も違う粉末の緑茶と抹茶。二つの違いは原料となるお茶にあります。粉末の緑茶は太陽の日をいっぱい浴びて育った茶葉を使った煎茶を粉末にしたものです。それに対して碾茶(テンチャ)というお茶を粉末にしたものが抹茶です。

抹茶の原料の碾茶(テンチャ)とは?

碾茶は、普通とは違う方法で育てた茶葉から作ったお茶です。普通の緑茶の茶葉は太陽の日をいっぱい浴びせて育てますが、碾茶はよしず棚などを使い茶畑を覆って茶葉を日に当てないように育てます。日の当たった茶葉は渋み成分であるカテキンをたくさん含んでいますが、日に当たらないように育った碾茶は旨み成分のテアニンをたくさん含み柔らかな新芽へと成長します。その葉を石臼などで挽いて粉末状にしたものが抹茶です。

抹茶は粉末の緑茶に比べると価格がとても高いです。それは茶葉を摘みとるまでに普通の茶葉よりも手間が掛かかり、石臼で挽くなどさらにきめを細かい粉末にするためこれまた手間がかかるから価格が高くなってしまうのです。

抹茶の栄養・カフェインの量は?

抹茶も茶葉をそのまま飲むので碾茶の持つ効果的な栄養を丸ごと摂取することができます。日に当てないで育てられた碾茶の茶葉は、日によく当たって育った茶葉にたくさん含まれている渋み成分のカテキンに代わり、旨み成分であるテアニンをたくさん含んでいます。テアニンは甘味やコクを出だし、リラックス効果や集中力を向上させる効果、そして睡眠改善効果があると言われています。

そのほかビタミンCが有効成分として含まれています。茶葉をそのまま摂取する抹茶も、水や湯に溶け出すことのない碾茶の成分のビタミンAやEを丸ごと摂取できます。このビタミンは活性酸素を抑制する抗酸化作用の働きがあり、生活習慣病や体の老化防止に効果があります。

碾茶もチャノキから摘んだお茶なのでカフェインが含まれています。その量は思いのほか多い量です。1杯150mlあたり45mgと粉末の緑茶や紅茶よりも多く含有しています。

粉末緑茶は茶葉の栄養がまるごと摂れるお茶

茶葉ごと飲める粉末の緑茶は、水や湯に溶け出すことができない栄養もそっくりそのまま摂取でき体に嬉しい効果をさらに期待することができます。急須も使わず茶殻の後片付けの心配もいらない粉末の緑茶!ぜひ美味しくご活用ください。