2017年9月20日更新

ヤーコンを知らない人は損してる!驚くべき効能が潜むヤーコンの食べ方と菊芋の違いとは

ヤーコン

ヤーコンとは現在体に良いとテレビなどで取り上げられている食材で、栄養価も高く、様々な効能があると話題になっている芋です。そんなヤーコンは菊芋との違いがはっきりしない点もあるので、アク抜きや保存方法は冷凍保存でも良いのか、そしてカロリーや食べ方などについて解説していきます。

  1. 目次
  2. ヤーコンとは?
  3. ヤーコンと菊芋のカロリーや栄養・効能を見てみよう
  4. ヤーコンの食べ方や保存方法
  5. 美味しいのに効能いっぱいなヤーコンの使い方は多岐に渡る

ヤーコンとは?

ヤーコンの花

ヤーコンとは南米アンデスを原産としたキク科の根菜のことを指し、見た目は非常にさつまいもに酷似している食材です。ひまわりのような大きさの葉をつけて地面で育ちます。ヤーコンの歴史は非常に古く、古代のインカ帝国から食材として育てられてきた歴史を持ち、部類はイモ類にカテゴリーされます。

菊芋とは?

一方で菊芋とは、北米を原産としたキク科ヒマワリ属の植物で、見た目はヤーコンとは大きく違い、ショウガのような形状をしているのが特徴です。9~10月の時期になると植物の菊に似た黄色い花を咲かせる植物でもあり、秋が来ると花の部分が枯れ、地下部分にショウガに似た塊根を育てていきます。

菊芋はカットしてみると中には美味しそうな白い色をした部分を確認することができ、地下部分で育つ塊根は大根のような絶妙な食感を楽しむことができるため、菊芋を使った様々な料理が出回っています。

ヤーコンと菊芋の違い

同じキク科であるヤーコンと菊芋の違いは若干の違いが確認できる見た目もそうですが、他にも含まれる栄養分が大きく違います。ヤーコンはデンプンをほぼ含んでいない点がありますが、フラクトオリゴ糖という成分がたくさん含まれており、あまりにも含有率の高さから「オリゴ糖の王様」と称されるほどです。

一方で菊芋は天然のイヌリンという成分を世界中の植物の中でも最も多く含んでいるもので、天然のイヌリンの含有量は何と世界1位とされているほど、素晴らしいものなのです。

ヤーコンと菊芋のカロリーや栄養・効能を見てみよう

ヤーコンと菊芋はどちらも素晴らしい栄養価値があることが何となく分かりましたが、実際にはどう違ってくるのでしょうか。また、カロリーや得られる効能などについても違いを明確にしたいため、二つの詳細を見ていきましょう。

ヤーコンと菊芋のカロリーや栄養

ヤーコンのカロリーは生の状態のものであれば、100g当たり54kcalで、食物繊維が1.1g、カリウム240mg、カルシウム11mg、マグネシウム8mg、リン31mg、他にも鉄、亜鉛、銅、マンガンなどを含み、βカロテンを22mg、ビタミンB1やビタミンB2なども含んでいます。

一方で菊芋のカロリーは100gに対して35kcalとなり、食物繊維が1.9g、カリウムが610mg、カルシウム14mg、マグネシウムが16mg、リン66mg、他にもヤーコンと同様に鉄、亜鉛、銅、マンガンなどを含み、ビタミンB1やビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、パントテン酸やビオチン、ビタミンCなども含んでいます。

出典:「日本食品標準表2015年版(七訂)」

効能がとにかくすごい!

ヤーコンはオリゴ糖の王様と呼ばれるほどですが、すごいのはそれだけではありません。ヤーコンを摂取して得られる効能にはたくさんあり、数々のあらゆるメリットを得られることができるのです。

  • 便秘解消
  • ダイエット効果を期待できる
  • 血糖値の上昇をなだらかに
  • 老化防止
  • 高血圧や動脈硬化予防

ざっと挙げただけでこれだけの効能を得られるヤーコンには、豊富な食物繊維が含まれています。食物繊維には2種類の種類があり、「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」に部類されますが、ヤーコンには水溶性食物繊維という人体にとって必要不可欠な成分が含まれており、摂取した際、腸内でゲル状に変化して糖や脂肪などの不要なものを排出してくれる働きがあるため、頑固な便秘解消に役立ちます。

また、ヤーコンには豊富なフラクトオリゴ糖が含まれています。このフラクトオリゴ糖は摂取した後に吸収や分解をされにくい性質を持っており、摂取後は腸にまで行き届いて善玉菌を増殖させたり、悪玉菌を排除するなどの働きがあります。

さらに、ヤーコンはカロリーも非常に低く、尚且つヤーコンが発する甘みはショ糖に部類されるため、砂糖と比較しても1/2ほどのカロリーとなります。また、体に吸収されにくい性質を持っているため、摂取後もそのまま体外に排出されることで、太りにくいのです。

他にも血糖値の上昇をなだらかにしてくれる働きがあったり、抗酸化作用であるポリフェノールなども含まれているため、老化防止に役立ったり、血管の若さも保つことができるので高血圧や動脈硬化の予防にまで役立つまるで薬のような食材なのです。

ヤーコンの食べ方や保存方法

ヤーコンの効能のすごさが分かったところで、次は食べ方や保存方法などを見ていきましょう。保存方法に関しては少し特別な方法となるため、冷蔵か冷凍保存かによっても異なる点があります。

ヤーコンの保存方法

ヤーコンを冷蔵で保存する場合、水洗いを経てから保存準備が可能です。ヤーコンの性質上、水分が70%にもなるので乾燥しやすい場所などでの保管はNG。また、カビも発生しやすい食材となるため、新聞紙やなければビニール袋などで一本ずつ小分けにしてから冷蔵庫で保存するようにしましょう。

また、冷凍保存も可能ですが、その場合は軽くお湯で茹で、熱を十分に冷まし終えてからさらにキッチンペーパーで全体の水気を拭き取ります。少しずつ小分けにラップなどで包んだら冷凍保存が可能です。また、ラップではなく密封できるフリージングパックなどに包んでも問題ありません。

ヤーコンの食べ方やアク抜き

ヤーコンのアク抜きは水に浸けて行いますが、性質上、あまり長時間浸しているとフラクトオリゴ糖が溶け出す恐れがあるため、塩水でさっと洗い流す程度でも問題ありません。
また、ヤーコンは見た目がさつまいもですが、さつまいものように食べると驚いてしまうほど、「梨」のシャキシャキ感に似ています。そのため、食べ方は細かくカットしてそのまま食べても良いですし、人参やマイタケなどと組み合わせてきんぴら風にしたり、ピクスルとしておやつやおつまみ感覚で食べても美味しく食べられます。

また、炒め物やカロリーオフのためにハンバーグに加えたり、フライなどにしても食べられるため、様々な料理にヤーコンを登場させることができるでしょう。

美味しいのに効能いっぱいなヤーコンの使い方は多岐に渡る

まさに健康な体や美しい肌を目指すことができるヤーコンは、料理にするととっても美味しく食べることができます。様々な効能を得られるのに美味しいことは魅力ですから、ヤーコンを知らない方も既に知っていた方も是非料理にアレンジして使ってみてくださいね。