2017年9月25日更新

筋トレ後は粉飴で糖分摂取をスピーディーに!大量摂取してもOKな粉飴の正体とは

粉飴

粉飴とはほのかな甘みがあり、筋肉を効率良く付けたい方の補助食品のことを言います。しかし、同じ甘みのある砂糖との違いはカロリーなども含めて何があるのか気になるところです。また、他に適している方は糖尿病患者などの方にも当てはまりますので、粉飴の成分や摂取した時の血糖値などのことについて解説していきます。

  1. 目次
  2. 粉飴とは
  3. 粉飴のことについてもっと知ろう
  4. 粉飴はいつ食べれば良いの?
  5. まとめ

粉飴とは

粉飴とは飴と名前についていますが、見た目はサラサラとした砂のような食品です。原料はじゃがいもなどのデンプンで、そのデンプンを分解してさらに粉末状にしたもののことを指します。この粉飴の特徴はタンパク質やナトリウム、リンなどといった成分がほぼ含まれておらず、炭水化物の種類である多糖類のブドウ糖がいくつもくっついて構成されている食品です。

粉飴と砂糖の違い

ほのかな甘さのある粉飴と砂糖のカロリーはほぼ同じであまり違いがないように感じられます。分かりやすい違いと言えば、砂糖と比較すると粉飴の方が甘さが控えめで作られているということです。しかし、砂糖との違いには決定的なものがあり、砂糖はブドウ糖と果糖から構成されていますが、果糖は体脂肪をつけやすい特性を持つため、筋トレ中で筋肉量を増やしたい方にはあまりおすすめできません。

しかし、粉飴は体や脳を動かすために必要なエネルギー源となるブドウ糖が幾重にもくっついているため、効率の良さを考えたエネルギー摂取をしたい場合は、粉飴の方が適していると言えるでしょう。

対象となる方は糖尿病患者やエネルギーを十分に確保したい方

粉飴は多糖類に分類されますが、同様の多糖類である米やうどんなどとは違い、食物繊維が保有されないブドウ糖のみがたくさんついた状態のため、胃や腸といった消化器官に負担をかけずに消化と吸収が行われます。

また、甘みの強いものや炭水化物である白米などを一気に口にすると血糖値が目まぐるしいほど上昇し、取り入れた糖質は消化を過ぎるとブドウ糖になり、血液内に流れて血糖値を上げてしまいます。血糖値が急上昇すると食前よりも上がっている状態ですから、血液内のブドウ糖が増加することで血液の成分濃度も上がってしまいます。そのため、血糖値の急上昇が良くないと言われている原因であり、血液成分の濃度が上がったことで喉が異常に乾いたりといった糖尿病の症状が出始めてくるのです。

そんな血糖値の上昇もゆるやかにしてくれる粉飴は糖尿病の方の食事に使われているだけではなく、アスリートの方たちのエネルギー源として使われたり、高齢の方、又は術後の体力を回復させることにも使われています。

粉飴のことについてもっと知ろう

粉飴が含むエネルギー源は体が弱っている方や、食事の量を一度に摂れないという方にも最適です。では粉飴に含まれる成分は他に何があるのでしょうか。大量摂取時の注意点などについても確認していきましょう。

粉飴の成分は?

粉飴の成分は上記でも少し触れましたが、タンパク質や脂質、ナトリウム、カリウム、リンなどがほとんど含まれていません。その代わり砂糖とほぼ変わらないカロリーであり、食物繊維が含まれないブドウ糖の集合体のようなものですので消化吸収が早いのです。

また、粉飴は筋肉を増やすために使用する用途だけではなく、体重を落としたい時の減量中にも筋グリコーゲンの修復に役立ってくれます。

大量摂取時には注意が必要

筋トレを習慣的にガツガツと行っている方や、食に関して問題があり、粉飴を活用している方たちは良いのですが、それ以外の方が粉飴を日常的に大量摂取するのはあまりおすすめできません。体が糖質を消費し、不足している状態の方には効率良く摂取するために最適ですが、普段筋トレなども行わず、食に問題のない健常者が粉飴を多量に取り入れると脂肪にまで栄養が行き届いてしまい、結果的に脂肪を増やしてしまう恐れがあるため、適量を守りながら活用していきましょう。

粉飴はいつ食べれば良いの?

粉飴はたくさん食事は摂れないけども、エネルギーの確保はしっかりと行いたい方たちの強い味方となっています。また、効率良くエネルギー摂取が行える粉飴は筋トレの際も是非取り入れたいものですので、いつ飲めば良いのかも併せて触れていきます。

筋トレ中や後にも

食が細い方や栄養を十分に摂取しなければいけない方以外の主に筋トレなどを目的として粉飴を使用する方は、どのタイミングで粉飴を摂取するのが理想なのでしょうか。おすすめのタイミングは、筋トレ中や後です。筋トレを日常的に行っている方ならご存じかと思いますが、トレーニング中は筋肉中の糖質を使っている状態のため、エネルギーがなくなってしまい、バテてしまうことも少なくありません。しかし、そこで粉飴をトレーニング中に摂取すると吸収率の良い粉飴が作用して最後まで自分が理想、又は思い描いていた地点までトレーニングを遂行することができるでしょう。

また、粉飴の摂取タイミングは筋トレ後にしても最適です。筋肉を大きくしたい方はプロテインの中に粉飴を一緒に混ぜ入れて飲むのも簡単で手間がかからずおすすめです。そしてここで一度に摂取する粉飴の量ですが、目安として30~60gを見ておけば良いでしょう。しかし、量は体格などによっても変動しますので、自身の体と相談しながら調節していくと良いですね。

タンパク質と一緒に摂取すると回復が早い

多くの筋トレ中の方がご存じだと思いますが、筋トレ後はハードなトレーニング内容をこなした後なため、なるべく効率良く筋肉の回復と増倍を狙いたいですよね。そんな時はタンパク質と糖質(炭水化物)を一緒に摂取すると筋肉を大きくすることができます。しかし、ここで必要としている成分は糖質が主です。タンパク質はプロテインなどから効率良く摂取することができますが、糖質を他の食品などから摂取しようとすると、他の必要としていない成分まで一緒に摂ることになってしまいます。そこでタンパク質を摂取した後は糖質を主に取り入れることができる粉飴が最適ということです。

また、筋トレは筋肉の糖質を使っている状態で、消費しすぎると筋肉を増強させるどころか反対に筋肉量を減らしてしまうことにも繋がるため、トレーニング後の筋肉回復は非常に重要なものだと言えます。

まとめ

粉飴についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。飴と見聞きすると体にとって余計なものだと認識してしまいますが、実はエネルギー源を速やかに確保できるということが分かりました。特に筋トレ中の方は大変な食事からの摂取はなく、吸収の早い粉飴の方がおすすめですから、ご存じなかった方は是非この機会に使用してみてはいかがでしょうか。