2017年9月12日更新
小麦胚芽とは?食べ方や栄養について
小麦胚芽というものをご存知でしょうか? 読み方は「こむぎはいが」です。ここでは、この小麦胚芽について、成分や効用、小麦胚芽を使った食品などをご紹介していきます。
小麦胚芽とはどういうものか?
小麦胚芽と言えば、ここ最近の健康ブームで、聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。ここでは小麦胚芽の栄養成分などについてお伝えしていきます。
小麦の胚芽部分で、栄養が豊富
小麦胚芽とは、読んで字のごとく、小麦の胚芽部分のことを言います。胚芽は植物の種子に含まれ、成長すると芽になる部分の名称です。小麦の粒は、外皮、胚乳、胚芽という3つの部分から成っていますが、粒の約80%を占めるのが胚乳で、これは小麦粉のもとになる部分です。
胚乳には糖質やたんぱく質(グルテンになるもの)が含まれています。そして、粒の約15%は外皮です。外皮は加工途中に胚乳と区別され、ふすまと呼ばれるものになります。ふすまは家畜のえさになりますが、最近ではグルテンフリー志向の人などがふすまパンなどを求めることも多いです。
そして、小麦の粒の中でも最も希少価値のあるのが胚芽です。胚芽は粒の約2%程度しか含まれません。小麦胚芽は小麦の中でも、脂質、たんぱく質、ミネラル、ビタミンなど多くの栄養成分が最も含まれています。小麦には多くの栄養成分が含まれていますが、小麦粉にする過程でそれらが取り除かれてしまっているのが残念ですね。ちなみに、全粒粉と言われる小麦粉には、胚芽部分も含まれているので、栄養豊富です。
小麦胚芽に含まれる栄養成分
栄養成分は、脂質に関しては小麦粉では約1~2%に対して、小麦胚芽には約10%含まれています。その中には、細胞膜を構成するリノール酸やリノレン酸といった必須脂肪酸が含まれており、積極的に摂取したい食品だと言えます。
また、ビタミンB群も豊富で、特にビタミンB1とビタミンB2の量は、白米の約20~30倍も含まれます。他にも、カルシウム、やマグネシウムといったミネラル類も豊富に含まれており、栄養の宝庫と言ってしまっていいかもしれません。
小麦胚芽の効果効能
ここでは、小麦胚芽の効果や効能を具体的にご紹介します。疲労回復効果やアンチエイジング効果など、小さな粒には気になる効果、効能がたくさん詰まっています。
疲労回復効果
小麦胚芽に多く含まれるビタミンB2は、疲労の原因である乳酸に働きかけ、分解を促します。運動後などに筋肉の疲れが取れない感覚と言うのは誰でも感じたことがあるでしょうが、それはまさに乳酸が蓄積された状態だと言えます。その乳酸に働きかけをしてくれる小麦胚芽、運動好きな人にとっても、ありがたい食品だと言えそうです。
老化を防止したり、美肌を保つ効果
小麦胚芽には多くのビタミンEも含まれます。ビタミンEは強力な抗酸化作用を持つと言われています。つまり、老化を防ぐということになります。女性にうれしい効能ですよね。女性にうれしい効能はこれだけでなく、ビタミンEは、血流の改善効果もあります。血流が良くなると、全身の新陳代謝が向上し、結果、肌の保湿性が高まりつややハリが出るなどといった美肌効果まで期待できてしまいます。
持久力を高める効果
小麦胚芽にはアルコールの一種であるオクタコサノールという成分も含まれています。この成分は、体内のエネルギーが足りなくなったときに、肝臓や筋肉に蓄えられているグリコーゲンをエネルギーにすばやく変換してくれる働きを持っています。このことは、持久力を高めることに繋がります。
小麦胚芽の食べ方
ところで、小麦胚芽はどのようにいただくのがおすすめなのでしょうか。ここでは、小麦胚芽の食べ方についてご紹介します。
フレークならシリアル感覚でミルクをかけて
フレークタイプの小麦胚芽なら、その他のシリアル同様、ミルクやヨーグルト、ジャムなどと一緒にいただくのがおすすめです。他のシリアルと混ぜて、オリジナルブレンドを作るのも楽しそうですね。
粉末は、いろいろな料理に混ぜていただきます
粉末タイプの小麦胚芽は、パンケーキやハンバーグのつなぎ、シチューなどに混ぜると上手に栄養補給できます。是非、いろいろな料理に混ぜてみてくださいね。
小麦胚芽は、いくら体に良いとはいえ、小麦アレルギーのある方は摂取しない方が無難
小麦胚芽は先述した通り、体に良い効能をたくさん持っていますが、アレルギー体質の人は気をつける必要があります。
小麦アレルギーは様々なタイプがあるようで、グルテンを含んでいるかいないかに関わらず、小麦の何かに対してアレルギーを示す人、グルテンに対してアレルギーを示す人などがいるようです。どちらかはっきりしていない人は、小麦胚芽も摂取しない方が無難かもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。栄養たっぷりの小麦胚芽、今すぐ買いに行きたくなってしまったでしょうか。バランスの良い食事に上手に取り入れて、健康維持を目指してくださいね。