2021年1月6日更新
今日からできる!ご飯をつやつやに炊く方法
表面がつやつやとしたお米はおにぎりにしてもツヤが出ますが、炊き方によってはムラが出ることがあります。しかし、もっちりとした食感を感じやすいつやつやのお米は、中々炊くのが難しいところです。今回はご飯をつやつやに炊く方法をピックアップしてご紹介します。
つやつやのご飯は食欲アップ!
おかずと一緒にもりもり食べられるご飯は、そのままの状態でもとびきりおいしく食べたいものですよね。特に表面がつやつやと輝いているご飯は食欲をより一層引き立てます。おいしいご飯を食べようとお米にこだわりを持っている方も多いですが、新米の季節は別格で味の良いご飯を食べることができます。しかし、そんな質の良いお米は炊き方によって最大限うまみを引き出せていないこともあります。お米の炊き方は簡単なようで、実はコツが要ることが多いのです。
つやつやしたご飯とベチャベチャしたご飯
炊いたばかりのご飯を確認してみると、表面にある程度つやが出ている場合はつやつやしたご飯が炊けたと思いがちです。
しかし、いざ食べてみるとベチャベチャとした口辺りになっていたり、米の存在があまり分からず、米粒が割れているような食感を感じたことがある方も多いのではないでしょうか。雑に炊いてしまったご飯は特に口辺りの悪い食感が出やすく、ベチャベチャとしたおいしくないご飯に仕上がってしまいます。
ご飯がつやつやにならない原因とは
丁寧にご飯を炊いていても、食感の悪い炊き上がりになってしまうこともあるでしょう。米粒同士がくっ付いて柔らかすぎたり、芯が残って硬くなってしまう、若しくは風味が落ちてご飯のおいしさが失われているということもあります。では炊き上がったご飯のおいしさが落ちる原因はどこにあるのでしょうか。
米を常温で保存している
購入したお米の保存は各家庭によって大きな差があります。米びつに入れて保存する方もいれば、袋の上を少しカットしてそのまま使用するという方もいるでしょう。
保存状態は異なりますが、どちらの方法も常温で保存していることになります。常温で保存するとお米の乾燥や酸化を招きます。
乾燥したお米の粒は欠けやすくなったり、炊き上がりにベタベタとした食感になる原因に繋がります。
また、酸化したお米は酵素であるアミラーゼの働きが低下するため、デンプンやタンパク質が分解し切れずにお米の甘みを落としてしまいます。そのため、お米の保存は冷蔵庫の野菜室で行うと良いでしょう。お米にとって快適な温度でいられる環境のため、乾燥と酸化を防ぎます。
お米を継ぎ足しして使用している
お米を入れる専用の容器などで保存しているという方も多いですが、全て使い切らずにお米が少し残った状態で新しいお米を継ぎ足しして使っているという方もいるでしょう。
古くなったお米が容器の底にいると、ぬかやゴミが蓄積される原因となり、お米に汚れや臭いが付着してしまいます。
お米の中に虫が湧いているのを見たことがあるという方も多いですが、保存状態の悪いお米には虫が寄ってくるため、きちんと容器の掃除を行うことが大切です。綺麗に洗った後はアルコールなどで消毒し、水気が残らないようにしっかり乾燥させてから使うようにしましょう。
臭いの移る環境で保存している
お米は意外と臭いが付きやすい食品です。一度異臭が付着すると、研ぐ過程で洗っても臭いを完全に落とし切ることは難しいとされています。
つやつやでおいしいご飯を炊くためには、空気の入らない密閉できる容器を使うこともポイントです。また、念のため臭いが強い食品を側に置かないことも意識してみると良いですね。
お米を研ぎすぎている
つやつやのご飯が炊けない原因で挙げられるのはお米を研ぎすぎていることです。綺麗好きな日本人にとってお米は安心して食べたいものですが、近年のお米は精米技術が上がっているため、強く研がなくても十分ぬかを落とすことができます。
お米同士が強くぶつかり合うほどゴシゴシ研がれたお米はヒビ、欠けの原因の他にも、炊き上がりをベタベタさせる要因にもなります。
一工夫で更においしく!ご飯をつやつやに炊く方法
炊飯器や鍋があれば手軽で簡単に毎日食べられるご飯ですが、その手軽さ故に「ただ水を入れてかき混ぜ、炊くだけ」という作業になっている場合も多いでしょう。つやつやしたご飯を炊くためには一つ一つの工程で意識したいことを実践していくと、毎日の習慣にできるほど簡単においしいご飯を炊くことができます。
ペットボトルに入れて野菜室で保存
前述したとおり美味しく炊き上がらない原因は、以下の3つです。
- 常温で保存していない。
- 継ぎ足ししている。
- 臭いの移る環境で保存している。
これを解決するには、ペットボトルに入れて野菜室で保存することです。
お米を手に入れて一番長い工程が保存することなので、ここは手を抜かずしっかりやりましょう。
お米の研ぎ方(洗米)
お米は非常に吸水性の良い食品です。臭いが付くのも早いため、洗米で心掛けたいポイントは「なるべく早く」が鉄則になります。
大きめのボウルにお米が浸水するほどの水を入れてからお米を投入し、軽く混ぜたらすぐに水を捨てます。表面に付着したぬか、ゴミ、油などを洗い流したら、再度水を入れて3~4回繰り返し洗米しましょう。
水の濁りがひどい場合は状態を見つつ1~2回洗米を追加します。水は少し濁っている程度が目安です。透明になるまで洗米すると風味や栄養が流れてしまうため、白い濁りが少し残っている程度にしましょう。
水切り
洗米が終わったらザルで水切りを行い、浸水する手順に続きます。すぐに浸水できる場合は良いですが、時間を空ける場合は上からラップなどをかけてお米の乾燥を防ぎましょう。
浸水
お米を洗米してから分量の水を入れてすぐに炊いてしまうという方もいるかもしれませんが、浸水させることでお米の中まで水分が浸透し、炊き上がりがつやつやになります。
新米の場合はお米に水分が多めに含まれているため、分量の水を少しだけ少なくすると良いでしょう。柔らかめ、硬めと好みもあるので出したい食感によって微調整してください。また、浸水させる時間は季節によって変わります。気温や湿度が高い春から夏は30~60分を目安に浸水し、寒くなる秋から冬は60~120分の浸水時間を取ります。
お米は温度が低いと中まで水分が浸透しにくい性質をしています。特に肌寒い真冬の季節は長めに浸水することが理想です。また、気温の高い夏場は暑さで米の表面が溶けてしまうことがあります。気温が高い日は冷蔵庫で冷やした水を入れて浸水させるのもおいしく炊くコツです。
つやつや感がアップする裏ワザ
お米と水だけで炊くご飯ももちろんおいしいですが、炊く前に入れることでお米をよりつやつやふっくらさせる食品もあります。
調味料として使うみりんや日本酒、はちみつなど、どの家庭でも常備しているものを少し入れるだけでお米がつやつやになります。また、出汁昆布やにがり、もち米などを入れても風味が良くなり、つやつやのご飯が炊けます。
ご飯をつやつやに炊いて食事をもっとおいしく
日本人にとって欠かせないご飯はこだわりを持っている方が多いですよね。おいしいおかずにはつやつやと輝くご飯があることでよりおいしく食べられます。お米の性質を知ることが上手にご飯を炊くコツになるため、毎日の炊飯に役立ててみてはいかがでしょうか。