2017年6月22日更新
とんぶりとはどんなもの?とんぶりの栄養や食べ方
プチプチ感がなんとも言えず美味しいとんぶり!フランス料理の三大珍味キャビアを食べているような食感がたまりませんよね。今回は畑のキャビアとも言われるとんぶりについてお話しします。どんな栄養があるのか、味や食べ方をご紹介します。
とんぶりとは
魚の卵のようだと言われますが、とんぶりは植物の実なんです。アカザ科ホウキギ属の一年草のホウキギ(別名ホウキソウまたはホウキグサという)の熟した実を加熱加工したものです。昔は生薬の一つとして利用されていましたが、現代は食品として使われています。
主な産地は秋田県であることから、昔から東北地方では一般的に食材に使われていました。とんぶりの旬は10月~11月ですが、ゆでた状態で瓶詰めされたり袋詰めされて販売されるので年間通して利用することができます。
とんぶりとは変わった名前ですが、名称の由来は、そもそもホウキギが中国から伝わった植物であることと、この実がぶりの卵に似ていることから「ぶりに似た唐から伝わったもの」ということで「とんぶり」と呼ばれているという説があります。
味は?
とんぶりはプチプチっとした食感を楽しむのが特徴で、特徴になる味はとくにありません。しいて言うと少し青臭い感じがすると言われます。特徴となる味はなく淡白なので、色々な調味料や食材の味にマッチして、食感が楽しめる食材です。
畑のキャビアと言われる理由
見た目や食感が、チョウザメの卵の塩漬けのキャビアに似ていることから、畑のキャビアと言われています。大きさも直径1~2mmでまさにキャビアと同じくらいの大きさです。歯ごたえがプチプチとして、口の中では魚の卵かと錯覚してしまうものがあり「畑のキャビア」とか日本風な呼び名では「陸のかずの子」とも呼ばれます。
キヌアとの違い
とんぶりはキャビアのほかに、栄養豊富な食品に名前があげるキヌアにも似ていると言われます。実はとんぶりとキヌアは親戚同士みたいな関係なんですよ。おなじアカザ科の植物の仲間なんです。
どちらも大きさは小さく、口の中でぷちぷちという食感がありますが、キヌアの味は独特な味があります。他の食材と喧嘩するような強いものではありませんがとんぶりのような淡白なものではありません。たとえば木の実のような味とか栗のような味がすると言われます。
またキヌアは使う前によく洗い加熱調理しなければ使えません。キヌアの表面にはサポニンという苦味の成分が付いているので、調理する前にザルなどに入れてよく洗い流して使います。そして茹でたりご飯と一緒に焚いて利用するのがキヌア特徴です。
とんぶりの栄養は?
とんぶりのカロリーは100gあたり90kcalと大変ヘルシーな食品です。栄養素の特徴は食物繊維、ビタミンE、Kが特に豊富に含まれていることです。このほかたんぱく質やミネラル(ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、鉄、亜鉛など)、その他ビタミン(C、B1、B6、ヨウ素、など)をバランスよく含んでいる健康食品です。
栄養素の効能・効果
食物繊維が腸の働きに効果的作用して便秘を改善し、ダイエットや美容に効果的だと言われます。豊富に含まれているビタミンEは活性酸素を抑え抗酸化力があり、血管の老化を防ぎ動脈硬化などの予防に効果が期待されるほか、アンチエイジングで肌の老化防止などに効果があると言われます。ビタミンKやミネラルがむくみを改善したり、骨を丈夫にする効能があるので、骨粗鬆症の予防に効果的だと言われます。
そして植物であるトンブリには植物に含まれるポリフェノールが豊富に含まれています。これはコレステロールを除去する効果があり、生活習慣病の予防に効果があると言われています。
とんぶりの美味しい食べ方
とんぶりは見た目や歯ごたえがキャビアに似ていることから、お料理のトッピングに使われます。ほとんど味がないので、いろいろな調味料(醤油、味噌、ソース、ポン酢など)やほかの食材とよく合い、プチプチとした食感を楽しむ食べ方が好まれます。
魚の卵のキャビアは世界の三大珍味と言われるほどあり、大変おいしい食材ですが、塩分も高く、カロリーも多いです。健康を重視する場合は、キャビアに変えてトンブリでも、塩分やカロリーを気にせず美味しくプチプチとした食感を楽しめます。
<おすすめのトッピングの仕方>
- サラダに加える
- カナッペやカルパッチョの上にトッピングする
- ご飯の上にのせて大根おろしや醤油、卵などをかけて丼ぶりにして食べる
- パスタに加える
- 長芋との和え物によく利用される
とんぶりを美味しく食べよう
とんぶりは「畑のキャビア」と言われるように口の中でプチプチっとする歯ごたえを楽しむ植物の実の健康食品です。使い方は主にお料理のトッピングに使われますが、味は淡白でほとんど感じないので、ほかの食材や調味料とよくマッチして食感を楽しむことができます。キャビアのように塩分を気にすることもなく、カロリーは低いのに栄養効果には期待できる健康食品です。畑のキャビアと言われるとんぶり!アイデアをいっぱい使って上手にトッピングして美味しく味わってみてください。