2017年4月20日更新

もろみ味噌とはどんな味噌?もろみ味噌の効果や食べ方をご紹介!

もろみ味噌ってキュウリやご飯にのせて食べるとつぶつぶ歯ごたえがあって美味しいですよね。もろみ味噌って味噌と呼ばれているけれどどんな味噌だか知っていますか?ここではもろみ味噌がどんな味噌なのか?もろみ味噌の効果や食べ方をご紹介します。

  1. 目次
  2. もろみ味噌とは
  3. もろみ味噌の栄養と効果・効能
  4. もろみ味噌の食べ方
  5. もろみ味噌を美味しく活用しよう!

もろみ味噌とは

つぶつぶした食感のあるもろみ味噌は、キュウリやご飯、豆腐など淡白な味の食品にのせて食べるとおいしいなめ味噌の一種です。もろみ味噌は大豆、米、麦、瓜やナスや生姜などの塩漬けした野菜が材料となっています。

もろみ味噌のもろみとは

もろみはそもそも醤油や酒を作るために醸造した液体の中にあるもので、原料が発酵して柔らかくなった固形物のことです。これがもろみ味噌のつぶつぶの正体です。

醤油の醸造で液体を絞り出して出来たもろみは醤油味と言われ、地域によってそのまま食べたり調味料として使います。お酒をししぼってできた固形物は、皆さんもよくご存知の酒粕のことです。

もろみ味噌の作り方

もろみ味噌は醤油を作るときと同じ工程で作られます。大豆や麦、米などから作った麹に塩水を加え、熟成させて作り出します。同じ工程ですがもろみ味噌はそこでできたもろみ自体を食べるので、使用する塩水の塩分を少なくするなどの工夫がなされています。

手作りもろみ味噌の作り方

  1. 大豆や麦で作った豆麹に塩を混ぜて塩切しておきます。
  2. 米に麹菌を植え付けて作った米麹を発酵させて甘酒を作ります。炊飯器にばらばらにした米麹と沸かした湯を入れて5~6時間発酵させて作ります。
  3. 出来上がった甘酒、塩切りした米麹、砂糖、白ごまを混ぜ、容器に入れて10日ほど常温で発酵させます。容器に入れて発酵させる時は味噌が空気に触れないようにラップなどで密着させるといいです。そしてカビが生えないように1日1回はかき混ぜてください。

もろみ味噌の賞味期限は?

冷蔵庫で保存して約3ヶ月から1年と言われています。発酵食品なので腐ることはありませんが、古くなると風味や味が落ちたり、色が変わる場合もあります。できれば1年以内には使いきるようにしましょう。

もろみ味噌の栄養と効果・効能

味噌はそもそも豊富な栄養素を含んでいて、その効果と効能から「医者いらずの食品」だと言われています。もろみ味噌ももちろん豊富な栄養素を含み、その効果や効能は体の健康を応援してくれるものばかりです。

もろみ味噌の栄養成分とカロリー

もろみ味噌の栄養成分はエネルギー、炭水化物、タンパク質、脂質、ナトリウム、ビタミン類、イソフラボン、ミネラルなどです。
カロリーは大さじ1杯(15g)36kcal、100g中では240kcalです。

もろみ味噌の効果・効能

栄養成分の特徴にイソフラボンが多く含まれていること。この成分は美容効果が高く、美肌作りやアンチエージングに効果が期待されています。また活性酸素を抑え抗酸化力を強めるビタミン類も豊富に含まれているので、血管の老化など体の老化に効果的と言われています。成分中に含まれる必須脂肪酸の一種のリノール酸の効能で肌の保湿効果や、シミやそばかすの原因となるメラニンの抑制にも効果があると言われています。

もろみ味噌の食べ方

使い方

もろみ味噌はもろみのつぶつぶとした食感と材料に砂糖や野菜などが含まれているので、甘しょっぱい味をしているのが特徴です。一般的な味噌のように水分に溶かして使うことは少なく、そのままおかずにしていただきます。もちろん味噌汁の味噌にも使えますが、少し甘め味噌汁になります。ポピュラーな食べ方は、生のキュウリにつけて食べるモロキュウやご飯のおかずにそのまま食べる食べ方ですね。しかしまだまだおいしい使い方はあります。特徴的な食感と味を活かして、いくつかもろみ味噌のレシピをご紹介します。

おすすめのレシピ

<おくらとキュウリのもろみ味噌の和え物>(2~3人分)

もやし1/2袋、キュウリ1本、オクラ5本、もろみ味噌大さじ2、醤油小さじ1/2、和風だしの素(顆粒)2g

・キュウリは千切り、オクラは輪切りにし、もやしと一緒にフライパンで炒めます。しんなりしたら火を止めてもろみ味噌、醤油、和風だしを混ぜ合わせてできあがり。

<もろみ味噌のせ冷奴>(1人前)

絹豆腐1/2丁、長ネギ5cm、みょうが1/2個、とろろ昆布・適宜、もろみ味噌小さじ1

・長ネギは細かく輪切りにし、みょうがは縦に千切りにする。豆腐の上にとろろ昆布を好みの分量のせ、刻んだ長ネギとみょうがともろみ味噌をのせてできあがり。

<もろみ味噌チーズ>

分量はお好みですがもろみ味噌にカッテージチーズを混ぜるだけで、パンやクラッカー、生野菜につけるもろみ味噌のチーズ味ディップのできあがり。

もろみ味噌を美味しく活用しよう!

つぶつぶのもろみの食感と甘辛い味噌味が、淡白な食品にベストマッチするもろみ味噌。野菜やご飯とともにそのまま頂くのも美味しいですが、意外とチーズに混ぜてディップに使うのもおいしさが増すようです。もろみ味噌!上手に使ってお料理のレパートリーを広げてくださいね。