2017年3月2日更新

ノルマルヘキサン(n-ヘキサン)の用途と毒性とは

ノルマルヘキサンという物質をご存知でしょうか。
ノルマルヘキサンとは、ガソリンに含まれている石油系の溶剤のこと。そんな物質が、食品と一体なんの関係が? と、驚く人も多いと思いますが、実は、大いに関係があるのです。
なぜなら、サラダオイルや食品添加物を作るときには、このノルマルヘキサンが使われているからです。
果たして、ガソリンに含まれているような物質を食品にもちいて、人体に危険性や毒性はないのでしょうか。

  1. 目次
  2. ノルマルヘキサン(n-ヘキサン)の用途とは?
  3. ノルマルヘキサン(n-ヘキサン)に毒性はないの?
  4. ノルマルヘキサンはすべての油に含まれているわけではありません

ノルマルヘキサン(n-ヘキサン)の用途とは?

ノルマルヘキサンはガソリンに多く含まれている石油系の溶剤なので、灯油のようなにおいがします。
しかし、食品衛生法では、最終的に食品の中にノルマルヘキサンの残留物がない場合、使用が認められているのです。

どんな風に食品に使われているの?

ノルマルヘキサンは、油脂の洗浄や抽出に使われることの多い物質です。
そのため食品では、原料から油の成分を抽出してサラダ油を作ったり、大豆を脱脂加工したりするためにもちられるようです。
また、添加物を生成する際にも、原料から成分を抽出するためにノルマルヘキサンが使われる場合が多いです。

米油は、米ぬかからノルマルヘキサン(n-ヘキサン)を使って抽出されていますが油の精製過程で蒸留によって完全に取り除かれています。

食品以外にも使われているの?

ノルマルヘキサンには油脂の洗浄能力がありますから、なにかの材料の油脂汚れを落とすためや、車のメンテナンス等にももちいられています。
ホームセンターに行けば、ブレーキクリーナー、パーツクリーナー等の名称で売られていますよ。
しかし、これらの商品には、人体に有害であるため、決して吸入しないようにとの注意書きがあります。

ノルマルヘキサン(n-ヘキサン)に毒性はないの?

ノルマルヘキサン自体は、人体に有害な物質であり、劇薬です。
しかし、食品に使用する際には苛性ソーダをもちいて中和しているので、残留や毒性はないとされています。
そして、食品にノルマルヘキサンをもちいる際には、残留のないことを使用条件とされていますので、扱いとしては原材料などではなく加工助剤。そのため、表示義務もありません。

ノルマルヘキサンはすべての油に含まれているわけではありません

ガソリンに多く含まれる……そんなことを聞くと、ノルマルヘキサンは可能な限り避けたいですよね。
しかし、サラダ油を作るときに必要とのことですから、完全に避けるのは難しいのではないかと心配する人も多いと思います。ですが、大丈夫。ノルマルヘキサンは、すべてのサラダ油の精製に使われているわけではありません。
ノルマルヘキサンを使う理由には、もちろんコストもあるでしょうから、それを使用してできあがったサラダ油の値段も安いはず。
避けるためには、多少の出費は伴いますが、それでも、安全性を考えてのことであれば、決して高くはないのではないでしょうか。