2016年12月22日更新

人口甘味料アセスルファムk(カリウム)の危険性

アセスルファムk
アセスルファムk(カリウム)は正式には合成甘味料です。人工甘味料は天然の素材から作られるのに対し、合成甘味料は化学物質を掛け合わせて人工的に「甘み」を作り出します。そのため危険性や副作用などがあるといわれています。
アセスルファムk(カリウム)は加熱に強い甘味料のため多くの食品に使用されています。

  1. 目次
  2. アセスルファムk(カリウム)とは
  3. 他の甘味料との相性がいい
  4. 厚生労働省の定めた使用基準
  5. アセスルファムkの危険性や副作用
  6. まとめ

アセスルファムk(カリウム)とは

アセスルファムk(カリウム)は西ドイツで開発された合成甘味料です。甘さは砂糖の約140~200倍もあります。
天然甘味料や人工甘味料とは異なり化学物質の掛け合わせで作られているため後味が悪いと感じる人もいるようです。

日本では平成12年4月(2000年4月)に食品添加物に指定され、使用基準及び成分規格が定められました。平成11年時点で世界90ヶ国以上で使用が認められています。
また2008年には医薬品添加物に指定され医薬品にも使用できるようになりました。

他の甘味料との相性がいい

アセスルファムkを単体で使用するとわずかに苦みを感じるため、他の甘味料と併用することで後味をよくすることができます。特にアスパルテームと相性が良く併用すると砂糖に近い味になります。
またスクラロースと併用することで甘さの調整をする場合もあります。

▽参考記事
甘味料アスパルテームの安全性や副作用
スクラロースとは。安全性や使用基準について

アセスルファムkは匂いの無い白色の粉末で水によく溶けるため飲料水にもよく使われています。
加熱しても成分が失われにくいためあんこや生菓子、アイスクリーム、ガム、ジャム、タレ、漬物、リキュール、乳飲料、乳酸菌飲料などさまざまな食品に使用されています。
ただし食品によっては厚生労働省により使用基準が定められています。

厚生労働省の定めた使用基準

さまざまな食品に使用されているアセスルファムk(カリウム)ですが、以下の食品に添加する場合は使用量の制限があります。

  • 砂糖の代わりに使用する場合・・・食品1キロ当り15g(1.5%)以下
  • 栄養機能食品(タブレットに限る)・・・食品1キロ当り6.0g(0.6%)以下
  • チューインガム・・・食品1キロ当り5.0g(0.5%)以下
  • 生菓子、菓子及びあん類・・・食品1キロ当り2.5g(0.25%)以下
  • ジャム類、漬物、氷菓、アイスクリーム類、たれ及びフラワーペースト・・・食品1キロ当り1.0g(0.1%)以下
  • 果実酒、雑酒、清涼飲料水、乳飲料、乳酸菌飲料及び、はっ酵乳(希釈して飲料に供する飲料水にあっては希釈後の飲料水)・・・食品1キロ当り0.50g(0.05%)以下
  • その他の食品・・・食品1キロ当り0.35g(0.035%)以下

 (厚生労働省医薬食品局食品安全部、「食品添加物の指定、使用基準の改正等について」、平成16年1月20日)

使用量は少なくても砂糖の200倍の甘さなので十分なのです。

アセスルファムkの危険性や副作用

アセスルファムk(カリウム)はジケテン(刺激性のある有毒な物質)という食酢(ビネガー)に含まれるの物質と酸性洗浄剤などに利用されるスルファミン酸(アミド硫酸)を反応させ、さらに無水硫酸を加えるなどの化学合成により製造されます。

JECFA(国連の食糧農業機関(FAO)及び世界保健機関(WHO)の合同食品添加物専門家会議)の評価では突然変異・発がん性は認められず、アセスルファムk自体・加水分解物ともに毒性試験では無害と確認されていて、各種動物実験でも安全性が確認されています。

しかし使用基準が設けられているということは継続的に摂取することで何らかの危険性が増すということでしょう。
例えば以下のような危険性が心配されているようです。

人工甘味料は血糖値を上昇させてしまう危険性

過去にワシントン大学で行われた研究で糖尿病と診断されていない肥満者に対してこんな実験が行われました。

  • 1回目:水を飲んだあとブドウ糖負荷試験を行う
  • 2回目:合成甘味料(スクラロース)を飲んだあとブドウ糖負荷試験を行う

ブドウ糖負荷試験とは血糖値の推移を見るために30分から数時間ごとに採血し血糖値の推移を計る検査のことです。また血糖値測定と併せて血液中のインスリン濃度も計測します。

スクラロースに糖質は含まれていないので血糖値は1回目と変わらないはずなのですが、2回目のほうが水を飲んだあとに計った血糖値よりも高くなってしまったそうです。
これは結果的に脳が騙され血糖値が上昇したということが考えられます。

人工甘味料による発がん性の問題

前述したとおりアセスルファムk単体での使用については突然変異・発がん性は認められていません。しかしアセスルファムkは他の甘味料と併用されることが多いので他の人工甘味料と併用した場合の安全性は未知数です。

化学物質で作られた物質同士を併用した場合の研究結果はありませんので危険性はぬぐい切れません。
なお過去に発がん性が問題になり禁止された人口甘味料にズルチン、サイクラミン酸ナトリウム(チクロ)があります。

まとめ

アセスルファムk(カリウム)は加熱に強いためさまざまな食品に使用されていますが、後味の悪さから他の甘味料と併用されることが多い甘味料です。そのため発がん性のリスクがぬぐい切れないなどの不安はあります。

アセスルファムkのような人工甘味料(合成甘味料)を食品に使用する目的は低カロリーを前面に押し出したいためです。それは低カロリー=健康的というイメージによるものです。果たして本当にそれが健康的といえるのかは消費者であるわたしたちが判断すべきことです。