2016年12月12日更新

猫に好かれるハーブ、キャットニップの効能や使い方

キャットニップの花

キャットニップは、ネコ好きな人ならばご存知の方もいらっしゃることでしょう。ネコ用のおもちゃに使われることがある植物ですが、人にもメディカルハーブとして使うことができます。あまり使いすぎは良くないようですが、暮らしの中で適量を取り入れて役立ててみましょう。

  1. 目次
  2. キャットニップって何?
  3. キャットニップの効能や副作用
  4. キャットニップの使い方
  5. キャットニップを育ててみよう
  6. ネコ好きな方もそうでない方でも、キャットニップはあると便利

キャットニップって何?

キャットニップの葉っぱ

キャットニップって聞いたことがありますか?特徴的な名前ですが、やはりその名前の通り、猫に関係のあるハーブです。一体どんなハーブなのでしょうか。

キャットニップとは

キャットニップは、西アジア及びヨーロッパ原産のシソ科の多年草です。別名でセイヨウマタタビ、イヌハッカとも呼ばれています。また、日本では長野県筑摩郡で発見されたことからチクマハッカと呼ばれています。

キャットニップはネコが好むハッカの香りに似たハーブで、英語でネコが噛むという意味があります。キャットニップはネコ用のおもちゃに使われることもあります。ちなみに花言葉は「自由な愛、愛らしさ」だそうです。

キャットニップの特徴

キャットニップは、高さが50〜100cmあり、白や紫色の小さな花がたくさん咲きます。植物全体に独特の強い香りがあります。古代ローマ時代から薬草として使用されており、現在もメディカルハーブとして多くの人々に好まれています。

ネコにキャットニップの葉を食べさせると、マタタビのようにボーッとしたような感じになり大人しくなるそうですが、あまり使いすぎると神経に悪影響を及ぼすこともあるようです。また、逆にネコが急に乱暴になったり、暴れ出したりすることもあるようです。これは、キャットニップにネペタラクトンというネコを興奮させる物質が含まれているからであるとされています。

キャットニップの効能や副作用

キャットニップは、ネコだけでなく人にも色々な効能をもたらします。ただし、使用が禁忌とされている人もいますので注意しましょう。

キャットニップの効能

キャットニップには消化促進、催眠、精神安定、発汗、解熱、鎮痛の作用があるようです。眠れない時や、風邪のひき始め、少し胃腸の調子がすぐれないと感じる時にハーブティーとして飲むと良いでしょう。

キャットニップの副作用

ただし、妊娠中や授乳中の女性がハーブティーなどで摂取することはおすすめできません。子宮を刺激する性質があるとされるため、特に妊娠中の女性の使用は禁忌とされています。また、人によっては頭痛、倦怠感、嘔吐などを引き起こすこともありますので、一般の人でも過剰摂取をしたり、子どもが摂取したりすることは避けるべきでしょう。

キャットニップの使い方

キャットニップは、その香りや葉に含まれている成分を利用して色々な用途に使うことができます。下記の用途の他にも、ポプリやネズミ除け、鳥害防止などに使われることがあります。

料理に

葉の部分をサラダやスープ、肉料理の香りづけなどに使うことができます。

ハーブティーに

少し体調がすぐれないという時や、食後スッキリしたい時、眠りにつく前に飲むと良いようです。味は、ミントに似ていると言われているので、ミントティーが大丈夫の人ならば普通に飲めるでしょう。

入浴剤に

収斂作用や鎮痛作用があるので、疲れた時にはバスハーブとして使うこともできます。乾燥させたキャットニップを袋に詰めて、お風呂に浮かべてみると良いでしょう。

害虫駆除に

キャットニップには、ゴキブリやペットに寄りつく害虫などを駆除してくれる効果もあるようです。

コンパニオンプランツに

キャットニップは、アブラムシや甲虫類などを寄せ付けないので、コンパニオンプランツとしても利用できます。また、イチゴなどの果樹を植える場合にも、益虫であるミツバチを寄せ付けるので植えると良いでしょう。

キャットニップを育ててみよう

キャットニップは草丈が大きくなるので、家に庭がある場合は育てやすいでしょう。暮らしの中で色々な用途に使える便利なハーブなので、ぜひご家庭で育ててみてはいかがでしょうか。

キャットニップは耐寒性があり、育てやすいハーブです。土は、湿って肥えた土が適しています。日当たりが良く、水はけの良い環境を好みます。少々の乾燥には耐えられますが、水がないと急にしおれることがあります。

植え付けの時期が3〜5月ならば、8〜9月には花が咲くでしょう。繁殖力が強く、病気や害虫を寄せ付けにくいのですが、草丈が1mを超えて大きくなりますので育てる場所には気をつけましょう。植え付けの際に肥料を一緒にいれれば、十分に元気に育てられるでしょう。

ネコ好きな方もそうでない方でも、キャットニップはあると便利

キャットニップは、庭に植えてあるだけで害虫や害鳥を寄せ付けなかったり、コンパニオンプランツとして機能したりするありがたい植物です。さらに、日本でも長野などで自生していることから、外国原産の植物ではありますが、日本の気候下でも比較的育てやすいハーブです。

ネコ好きな方にとっては、家にあるとネコが寄り付きやすくなるので嬉しいかもしれません。特にネコが好きというわけではない方にとっても、料理やハーブティーに利用する用途がありますので、植えていたら使えるハーブです。