2017年6月6日更新

栄養たっぷりの新食材!話題のおかひじきとは

おかひじき

皆さんは、おかひじきという食べ物を知っていますか。
もともとは海岸や河岸などに群生する植物ですが、最近はその栄養価の高さから健康食材として注目を浴びているんですよ。
今回はこのおかひじきについての紹介です。

  1. 目次
  2. おかひじきとは
  3. おかひじきの栄養成分は
  4. おかひじきの食べ方
  5. おかひじきの保存方法

おかひじきとは

おかひじきシャリシャリとした食感がひじきに似ていることから、おか(陸地)に生えるひじきという意味でその名がつけられました。ひじきという名の植物なんですね。

おかひじきとはどんな植物なのか

おかひじき(Salsola komarovii)はヒユ科オカヒジキ属の一年草です。毎年春に咲き、高さは20-50cm、まっすぐ伸びた茎を中心に交互に枝がつきます。この枝の先は多肉植物のような葉がつき、ちょうどこれがひじきの食感に似ている部分です。

斜め上に伸びる葉の長さは2-5cmほどで、先は金魚草のように尖って短くなっています。つぼみを包む葉は長細く、小さく細かい花が稲穂のように集まってつきます。ほとんど目立ちませんが、卵型をした花びらとがくの中心には短いおしべがついています。

7-8月に花が咲き、種がなるのは9-10月です。海辺や河岸のアルカリ性の砂地を好むほか、草原や石の多い山肌など海抜500-3800mの範囲でも育ちます。
環境への強さとその独特の食感から、他のアジア諸国では古くから食用とされており、日本では発祥地の山形県で多く栽培されています。
現在では、自家製が食べたい人向けに、ガーデニング用の種が売っているほど。

おかひじきの栄養成分は

おかひじきにはビタミンEやK、βカロテンのほか、マグネシウム、カルシウム、カリウムとさまざまなミネラルを含みます。では、それぞれの栄養素のはたらきを見ていきましょう。

ビタミンE
抗酸化物質の代表格で、細胞の修復をしたり老廃物を排出して、体の老化を防ぐ役割をします。

ビタミンK
骨を強くしたり、血を正常に固まらせる働きをします。
代謝をスムーズにする効果があります。

βカロテン
抗酸化物質で、体内でビタミンAとなり、粘膜の健康を維持します。

マグネシウム
消化吸収や排出といった代謝には必ず体内の酵素が必要ですが、この酵素の働きを助けるにはマグネシウムが不可欠といわれています。

カルシウム
骨や歯を丈夫に保つほか、心理面での安定を保つ働きがあります。

カリウム
皆さんもご存じの通りむくみを取るほか、血圧や血糖値を下げるのにも助けたくてます。

おかひじきの食べ方

味にクセがないおかひじきは、どんな食べ方をしても、調味料や他の食材の味を邪魔せずなじみます。いつもの料理料理に彩りや食感が欲しい時、手軽に使うことが出来ますよ。

味やカロリーは

淡泊な味で野菜特有の青臭さがほとんどありません。ひじきというだけあって、シャリシャリした食感が特徴です。
カロリーは100gあたり17kcal。
これはキュウリやレタスと同じくらい低カロリーです。
スーパーで売っている1パックは70-120gで、仮に100gをおひたしにすると小鉢2つ分程度になります。

旬を食べよう

新芽が出てから花がつく前の、4月から6月が1番美味しい時期とされています。
おかひじきの栄養をたっぷり効果的に摂りたい場合は、おひたしや和え物がオススメ。

まずは1分ほどさっと下ゆでをします。茹でた後は軽くしぼって食べやすい大きさに切り、白だしや鶏がらスープ、オリーブオイルなどお好みの味で和えれば完成です。扱い方はほうれん草と同じような感覚で、味付けは和風やイタリアン、韓国風と幅広く使えます。
シャキシャキ感を残すなら新鮮野菜のサラダに混ぜて使えますが、水菜のように茎が少し硬いため、気になる場合は茹でてから使いましょう。

そのほか、食べやすい大きさに切ったおかひじきは炒め物にも活躍します。多くは卵や魚、キノコやパスタなどと一緒に組み合わされますが、火の通りが大変早いため、必ず全体が炒まってから最後に加えるようにしましょう。
火が通ってしんなりしたら、炒め終わりのサインです。
あとは、炒め煮や揚げ物がポピュラーな食べ方です。炒め煮の場合も、最初に他の材料をしっかり炒めてからおかひじきを加え、めんつゆなどでさっと茹でます。茹ですぎると鮮やかな緑色が失われるため、茹で時間は短めで、火を止めてから味を浸みこませるのがポイントですよ。
揚げ物はかきあげにするのが便利です。細く柔らかいおかひじきは、小麦粉とよくからみ、食材同士をつなぐので揚げた時バラバラになりません。
コーンや玉ねぎ、桜エビといった定番の食材とも相性抜群です。

おかひじきの保存方法は

おかひじきはあまり日持ちせず、翌日には食感や風味が損なわれてしまいます。
できるだけ長く食感を楽しみたい場合、どうすれば良いのでしょうか。

おかひじきの保存方法は密封性の高いポリ袋に入れて口を締め、冷蔵庫で保管すれば数日はシャキシャキ感が残ります。
乾燥するとしなっとなってしまうため、袋はしっかり閉じておくのがポイントです。

冷凍でも大丈夫?

大量にあって食べきれない時は、色が悪くならない程度にさっと下ゆでして水気をしっかり切り、冷凍保存用のポリ袋に入れます。この方法で冷凍庫で保管すれば2週間から1ヶ月持ちますよ。
冷凍焼けを最小限に抑えるため、冷凍する時もポリ袋は密封するようにしましょう。

ローカロリーで体に良いおかひじき。
スーパーで見かけたらぜひ、試して見てくださいね。