2017年10月12日更新
よもぎ茶の効果や効能・保存についてまで解説します
涼しげな見た目で癒しを与えてくれるよもぎはお茶としての存在も忘れてはいけません。内容を追求していくと実は意外な効果や効能、そして栄養が眠っているものです。今回はそんなよもぎ茶の成分や栽培される季節や時期、そして保存について解説していきます。
よもぎはどこにでも自生する
よもぎと呼ばれる植物は気にしていないだけで様々な場所に自生する力を持っている植物です。そんなよもぎはお餅として使われていたり、もぐさなどに姿を変えたままよもぎが持つ魅力を最大限に活用されているイメージが強いでしょう。しかし、そんなよもぎはお茶としての役割もあり、日本人の舌に合ったお茶という形としても世間に浸透しているのです。
よもぎ茶は古代の万能薬草
よもぎはあらゆる場所に生え、植物が自生するのは困難だろうという場所にも構わず姿を君臨しています。除草する人の手を煩わす存在でもあるよもぎですが、実はよもぎは古代から様々な用途に使用されており、万能薬草としての見方をされてきた草でもあるのです。
古代でのよもぎの存在は妊活や便秘に関わる悩み、そして女性特有の悩みを解決、解消してくれると期待の目線を送られてきた歴史が古い草でもあります。
よもぎ茶は妊娠中の女性にも嬉しい
一般的にお茶と呼ばれている飲み物にはカフェインなどが含まれているものが多いですが、よもぎ茶にはカフェインが含まれていないため、妊娠中の女性でも飲むことができます。また、カフェインが含まれている飲み物は夜眠る前に飲むのを控えるという方が多いですが、眠りを妨げることもないので時間帯を気にすることなく、いつでもどこでもよもぎ茶を飲みたい時に楽しむことができるのです。
よもぎ茶の効果と効能・栄養について
よもぎは飲み物としてではなく、食べ物として口にされることが多いイメージですが、お茶にするとどういった効果や効能が得られるのでしょうか。手軽に飲めるお茶であれば場所を選ばず便利ですし、栄養についても高いものが期待できれば嬉しいところですよね。
よもぎ茶の効果や効能
よもぎ茶から得られる効果や効能には、冷え症や低体温の改善から始まり、妊活としての用途、アレルギーの改善、美肌効果などが挙げられます。また、冷え症が改善されれば体温も高くなり、ダイエット効果を得られます。また、下痢、肩こり、腰痛、リウマチ、神経痛、貧血改善、血液の浄化、新陳代謝アップ、心臓病の予防、がん予防、動脈硬化の予防、育毛効果、高血圧予防、心筋梗塞予防、老化防止、認知症防止、シミ予防といったありとあらゆる効果と効能が期待できます。
女性に嬉しいことはもちろん、育毛効果や心臓、血液の浄化などの働きもあるため、男性にも是非おすすめしたいお茶となるのです。
ヨモギ茶には抗酸化作用がある?
関西医療大学保健医療学部の研究によるとヨモギには抗酸化作用があるとされています。
ヨモギの化学成分は、精油、フラボノイド、ポリフェノールなどがある。それらの数種に抗酸化性のあることが、認められている。ヨモギ中のポリフェノール量は、現在抗酸化性を有する健康茶として用いられている様々なハーブ茶と匹敵するくらいの含量であった。ヨモギエキスの抗酸化ストレス作用について、種々の検討がなされている。その結果、ヨモギには活性酸素除去作用、抗酸化抑制作用などのあることが示唆された。活性酸素によって生じる肝障害に対しても、ヨモギエキスは抑制作用を示した。その他に、抗糖尿病作用、apoptosis誘導作用、免疫調節作用などがある。
よもぎ茶の栄養は?
よもぎ茶に含まれる栄養にはカリウムやミネラル、ビタミン、ビタミンに至っては特にビタミンAの含有量が多く、他にもパルミチン酸やオレイン酸、リノール酸、ビタミンB1、ビタミンB2、食物繊維、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、リン、βカロテン、ビタミンKなどの豊富且つ、様々な栄養成分を含んでいます。
出典:「日本食品標準表2015年版(七訂)」
よもぎ茶の作り方や保存、時期
よもぎ茶には古代から使われている万能薬草なだけあり、あらゆる効果や効能が得られる ことが分かりました。それらの効果や効能ももちろん重視したい点ですが、お茶である以上、純粋に飲むことを楽しむことができれば良いですよね。そんなよもぎ茶を長く保存していくための方法や時期、そして季節についてもご紹介します。
よもぎの旬な時期や季節は?
よもぎ茶の原料となるよもぎは入手が難しくない植物のため、よもぎ自体がスーパーなどで出回ることは少ないでしょう。どこでも手にできるからこその光景ですが、そんなよもぎの旬な時期は春先にかけての季節である3~5月頃です。新芽の生える時期がこの季節に該当しますので、この時期に生えるよもぎはおいしく口にすることができるでしょう。
よもぎ茶の保存方法
よもぎ茶を自宅などで作る際、お茶としての形を保っておくために摘んだよもぎはゴミや虫を綺麗に取り除きます。ここから鍋などで沸騰させたお湯の中によもぎを入れ、すぐにザルなどに上げていきます。熱が引いてきたら水気を手で絞って取り、よもぎが干からびてカラカラな状態になるまで天日干します。次に乾燥したよもぎをフライパンで10~15分程度弱火で煎っていき、新聞紙や紙の上などに置いて熱を冷ましていき、密閉できる容器に入れて冷凍庫で保存すれば飲みたい時によもぎ茶を作ることができます。
どこでも自生するよもぎだからできること
人によっては自生する力が強すぎて迷惑に感じることもあるよもぎですが、実は様々な用途に加え、効果や効能があることが分かりました。お餅などのおやつ感覚として楽しまれていますが、お茶としての存在も抜群なのでよもぎを使う時はお茶として変身させてあげるのも美容や健康に嬉しい栄養成分をまるごと摂取できますよ。