2017年2月2日更新

黒砂糖に賞味期限ってあるの?

黒砂糖

砂糖といえば、賞味期限がないことで有名な食材ですよね。常温で長期保存しても品質が変わらないことから、賞味期限が定められていないのです。
では、黒砂糖はどうなのでしょうか。
黒砂糖も砂糖の一種ですから、同じように賞味期限はないのでしょうか。それとも、黒砂糖と砂糖には賞味期限その他になんらかの違いがあるのでしょうか。

  1. 目次
  2. 黒砂糖とは。賞味期限は?
  3. 黒砂糖の栄養成分とは
  4. 黒砂糖の効果・効能とは
  5. 普段の砂糖を黒砂糖に変えて健康体に!

黒砂糖とは。賞味期限は?

黒砂糖とは、その名のとおり黒い色をした砂糖です。
黒砂糖はサトウキビを煮詰めて作られるのですが、サトウキビの生産量は沖縄と鹿児島でほぼ100%をしめているため、黒砂糖の生産もこの二つの県が代表的です。

ちなみに、黒砂糖がごろごろしたブロック状で売られているのは、蜜の成分が多く、固まりやすいから。大きな塊でできあがった黒砂糖を大雑把にくだいて販売することが多いため、ブロック状になるのです。

黒砂糖と砂糖の違いは?

黒砂糖も砂糖も、途中までは同じ作り方をします。
サトウキビを煮詰めているときに糖蜜と言われる褐色の成分ができます。この糖蜜を取り除かなければ黒砂糖になり、糖蜜を取り除くと白い砂糖になるのです。

黒砂糖と黒糖の違いは?

黒砂糖とは、糖蜜が取り除かれていない黒い砂糖のことをいいます。
その中でも、サトウキビを煮だし、絞り、冷却しただけの一切加工されていないものを黒糖と呼ぶのです。とくに、沖縄県黒砂糖協同組合に所属している八つの離島工場で製造されたものは、沖縄黒糖と呼ばれます。

黒糖となんらかの加工をされた黒砂糖は、原材料を見れば簡単に見分けが付きますよ。
黒糖はただ単に「サトウキビ」と記されているのに対し、加工されたものは「黒糖」に「粗糖」「糖蜜」などが併記されています。

黒砂糖の賞味期限はどれくらい?

普通の砂糖には賞味期限がありませんが、黒砂糖にはメーカーによって賞味期限が記されているものもあります(ないものもあります)。また、賞味期限が記されている場合も、その期限が4ヶ月~2年ほどのバラつきがあり、戸惑ってしまうかもしれませんね。
実は、黒砂糖にも、本来ならば賞味期限を記す必要はありません。なぜかというと、黒砂糖も白い砂糖と同じ、長期保存が可能な食品だからです。
ただし、黒砂糖は長期保存により風味に変化が生じるため、メーカーの判断で賞味期限が設けられる場合があるのです。それでも、風味が変わるだけであり、食べること自体は問題ありません。

黒砂糖の栄養成分とは

黒砂糖には、豊富な栄養と有効成分が含まれています。
具体的には、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB6、カルシウム、リン、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、亜鉛、鉄、フェニルグルコシド、ラフィノース、オフタコサノールなどです。

モラセスって何?

モラセスとは、黒砂糖に含まれている成分で糖蜜のことです。
既に述べましたが、白い砂糖と黒砂糖の違いは、製造過程でこの糖蜜を取り除くかそうでないか。つまり、モラセス(糖蜜)は、黒砂糖特有の成分なのです。
このモラセスには、ナトリウム、カルシウム、鉄、カリウム、ナイアシン(ビタミンB3)などが含まれています。

黒砂糖の効果・効能とは

疲れたときは甘いものが欲しくなる人も多いと思います。また、頭を使うときは糖分をとったほうがいいという話もよく聞きますよね。
これは、砂糖にはリラックス効果や、脳にエネルギーを送る効果があるから。もちろん、黒砂糖にもこれらの効能がありますよ。
ですが、黒砂糖には、白い砂糖にはないモラセス(糖蜜)が含まれています。このモラセス(糖蜜)の効果・効能とは、果たしてどんなものなのでしょうか。

血液をサラサラにして血行を改善する

黒砂糖には、血液をサラサラにする効果があります。これにより、高血圧や血栓、動脈硬化などの予防、改善につながるでしょう。
また、血の巡りがよくなるので、貧血や冷え性も解消されます。

免疫力を高めて健康維持!

黒砂糖には、活性酸素を取り除いて免疫力を高めるはたらきがあります。
また、余分なナトリウムを排出する力もあるので、高血圧や、腎機能の改善につながるでしょう。

PMSを和らげる効果

女性の生理前の不調をPMSといいますが、このPMSを改善するためにはビタミンやミネラルの補給と甘いものを控えることが必要です。
黒砂糖には、PMSを和らげるために必要なビタミンやミネラルが豊富に含まれているほか、白い砂糖と比べて甘味も抑えられているので、PMS対策にうってつけなのです。

普段の砂糖を黒砂糖に変えて健康体に!

何度も言いますが、白い砂糖と黒砂糖はモラセス(糖蜜)を取り除いているかどうかの違いだけで、そのほかは原材料から製造まですべて同じです。
そのため、白い砂糖の代わりに黒砂糖を使っても、何の問題もありません。それどころか、白い砂糖と比べて栄養が補給できるし、血糖値が急激に上がることもありません(白い砂糖は成分のほとんどが糖ですが、黒砂糖はビタミンやミネラルを含むため)。
砂糖はティータイムに、料理にと、私たちの生活に欠かせない甘味料ですから、できるだけ身体にいいものを摂りたいですよね。この機会に、ぜひ、砂糖を黒砂糖に置き換えてみてはいかがでしょうか。