2023年7月5日更新

クッキーが生焼けだったら食べるのはNG!生焼け判断基準と焼き直し3つのコツ

おうちで手作りクッキーを作った時、生焼けしていないか不安になりませんか?堅焼きではなくしっとりめのクッキーを目指しているのであれば、なおさら不安になる方も多いでしょう。

中を割ってみて柔らかくても「しっとり食感かな?」と思って食べるのは絶対NG!生焼けの可能性があります。生焼けクッキーは体調を崩すおそれがあるため、食べてはいけません。

では、手作りクッキーを生焼けにしないためにはどうしたら良いのでしょうか?今回はクッキーが生焼けになっていないかどうかの見分け方や焼き直しのコツについて解説します。

  1. 目次
  2. クッキーを生焼けの状態で食べるとどうなる?
  3. 手作りクッキーの生焼け判断基準は?生焼け回避法も解説
  4. クッキーが生焼け状態だったら…試したい焼き直しのコツ3つ
  5. まとめ

クッキーを生焼けの状態で食べるとどうなる?

まずは手作りクッキーを生焼けの状態で食べるとどうなってしまうのか、またどうして具合が悪くなってしまうのかについて解説します。

症状は腹痛・吐き気・下痢

生焼けのクッキーを食べた時に起こるのは、主に腹痛・吐き気・下痢といった食中毒に似た症状です。

また、軽度の小麦アレルギーを持っていた場合はかゆみ・じんましんといったアレルギー症状がでる可能性もあります。

腹痛は、食べてすぐに痛くなる場合があります。長くても6時間以内には激しい腹痛・下痢の症状が起きるケースが多いようです。

なぜ生焼けクッキーで腹痛が起きるの?

生焼けのクッキーを食べると腹痛などの症状が起きてしまうのは、小麦に含まれるβデンプンが「糊化」という現象を起こしきる前の状態だからです。

糊化とは、デンプンに水を加えて加熱すると起きる現象です。糊化するとデンプンはやわらかくなり、粘りをもちます。

糊化しきっていないデンプンは「生デンプン」と呼ばれ、人間の消化器官にとっては消化が難しいもの。そのため、腹痛を起こしたり、お腹を下したりしてしまうのです。

【参考:木下製粉株式会社「#568 小麦粉の生食について」

手作りクッキーの生焼け判断基準は?生焼け回避法も解説

クッキーが生焼けしているかどうかはどうやって判断したら良いのでしょうか?ここでは生焼けしているかどうかの判断基準と生焼けを回避する方法について解説します。

判断基準その1:色で判断する

1つ目の判断基準は、焼き上がったあとのクッキーの「色」です。

まずは表面を見てみましょう。オーブンやトースターから取り出し、表面がまだ白ければ焼きが足りません。ベストなのはクッキーのふちに沿ってきつね色に色づいているくらいです。

次にひっくり返して裏面を見てみましょう。裏面はもっとも熱を持ちやすいため、クッキーの中でも色づきやすい部分。焼けていれば全体的に薄くきつね色がついています。しかし、裏面がまだ白い場合は焼きが足りません。

判断基準その2:匂いで判断する

次の基準が「匂い」です。焼いた後のクッキーの匂いを嗅ぎ、砂糖の匂い以外にどんな匂いがするか確認してみてください。

もし生卵みたいな匂いや、まだ生地の状態の小麦粉の匂いがしたら生焼けです。焼き直しをしましょう。

生焼けを回避するには?

そもそも生焼けしないようにするにはどうしたら良いのでしょうか?もっとも多い原因としては3つ挙げられます。

  • 生地が厚い
  • 分量よりも多くのバターや卵を使っている
  • オーブンの予熱が足りなかった

急いでいたりして予熱をせずに焼き始めると、オーブンの中の熱が上がりきらない状態で焼き時間を終えてしまいます。生焼けを回避したいなら、予熱もしっかりしましょう。

クッキーが生焼け状態だったら…試したい焼き直しのコツ3つ

手作りクッキーの場合、生焼けをいくら回避しようとしてもうまく焼けなかったということはよくあることです。しかし、生焼けの場合は焼き直しをすればOK。

ここでは、生焼けクッキーを焼き直しする時に使えるコツを3つご紹介します。

コツ1:焼き直しも予熱をしてから

まず、焼き直しをする前に天板ごと予熱をしましょう。温度設定は、焼くときよりも高めの温度で予熱してください。

なぜ天板ごと予熱しなければいけないのかというと、冷えた天板は温度を伝えにくいからです。生焼けしているかどうか確認している最中にもどんどん天板は冷めていきます。

焼き直しの際は焦がさないよう、より効率よく短時間で熱を伝えなければいけません。だからこそ、ここでも天板ごと予熱するのが大事になります。

コツ2:本番より低めの温度で焼き直し

予熱が終わったら焼きの時間です。ここでの設定温度は、レシピの焼き温度よりも低く設定してください。140℃~150℃に設定し、10分ほど焼いて様子をみましょう。

レシピの温度と同じ設定で焼くと、クッキーの表面が焦げてしまいます。中に火は通るかもしれませんが、表面が焦げると固く苦いクッキーになってしまうことも。

そのため、低めの温度でじっくり火を通し、中の生地を温めていきましょう。じんわりと焼き色もついてきます。

コツ3:トースターの場合はアルミホイルをかぶせて

オーブンではなくトースターを使ってクッキーを焼く場合は、温度調節ができません。その場合はアルミホイルをかぶせ、5分ごとに様子をみながら焼きましょう。

トースターの場合、低い温度での加熱ができません。そのまま焼き直すと焦げてしまいます。アルミホイルを被せることで焦げを防止し、効率的に火を入れられます。

また、焦げるのが心配な方は電子レンジで温めるのもおすすめです。電子レンジの加熱では焼き目がつきません。600W20秒ずつ様子をみながら加熱しましょう。

まとめ

手作りクッキーを作るときは、生焼けしていないかどうか心配になってしまいがち。しかし、対処法や判断基準を知っていれば怖くありません。

  • クッキーの表面と裏面がうすいきつね色になっているかどうか
  • 生卵や小麦粉の匂いがしていないかどうか

もしクッキーが上記のような状態なら、焼き直しをしてみてください。

焼き直しする際は、予熱してから140℃~150℃で10分(電子レンジは600W20秒)で様子をみながら焼いてみてくださいね。トースターで焼き直す場合は、焦げ防止にアルミホイルをかぶせるのがおすすめです。