2017年6月23日更新

かぼちゃの種の栄養成分の効果・効能

かぼちゃの種

かぼちゃを買うと、いつもくり抜いて捨てる種ですが、海外ではおやつとして食べられています。
最近ではパンプキンシードという名前で、クッキーやケーキなどにも使われていますが、体にはどんな効果があるのでしょうか。

  1. 目次
  2. かぼちゃの種の特徴
  3. かぼちゃの種の成分は
  4. かぼちゃの種の効果・効能
  5. かぼちゃの種の食べ方と注意点
  6. かぼちゃの種の保存方法(保存期間は短めに)

かぼちゃの種の特徴

日本では日常的に食べられてはいませんが、他のアジア諸国では身近な食材として扱われています。
夏から秋にかけて収穫されたかぼちゃの種をきれいに洗って乾燥させたものが原料であり、よく乾燥していて粒が大きく、黄色がかったクリーム色をした殻が良いとされます。また、とれたての場合は生のまま粉にして使われることもあります。

種の内部にある胚芽は小さく、胚芽には液状の脂質が含まれています。ピーナッツのような噛みごたえで、豊かな香りとほのかな甘みが感じられるのが特徴です。

食べる際の適量は?

かぼちゃの栄養が凝縮している部分とあって、100gあたりのカロリーは566kcalと高めです。マクドナルドのテリヤキバーガーが1つで496kcalですからかなりの高カロリーであることが分かります。
かぼちゃの種は食品なので摂取量等の規制はありませんが、健康な人でも1日50g以下としたほうが良いようです。食べ過ぎると胃もたれや肥満の原因となるため注意が必要です。

また、かぼちゃの種は脂質が多く、たくさん食べると消化不良を起こすこともあるようです。消化不良に陥ると肝臓への負担が大きいため、脂肪肝や肝炎の人は控えめにしましょう。

かぼちゃの種の成分は

かぼちゃの種には、以下のさまざまな有効成分がつまっています。
不飽和脂肪酸、リン脂質、β-シトステロール (植物由来の化合物)、単糖類、ビタミンA、E、C、B群、βカロテン、タンパク質、亜鉛、マグネシウム、リン、ナトリウム、鉄、セレン、コバルトなど。

かぼちゃの種の効果・効能

ペクチンが胃粘膜を保護し消化を助ける

かぼちゃの種に含まれるペクチンは、消化しにくい食品の刺激から粘膜を守り、荒れた部分を修復する作用があります。また、消化に不可欠な胆汁の分泌を促進し、胃腸の蠕動運動を活発にすることで食べ物をより消化しやすくします。

前立腺疾患の治療効果

アメリカの研究によると、毎日50g継続してかぼちゃの種を摂った人は、前立腺疾患の治療効果が顕著だったことを示しています。前立腺疾患は前立腺内の亜鉛が不足しがちになって起こる病気であり、かぼちゃの種からは豊富な亜鉛が補えるからです。

かぼちゃの種の食べ方と注意点

では、かぼちゃの種はどのように調理すれば健康に良いのでしょうか。
それにはまず注意点を説明します。

お茶とは合わせない

コーヒーやお茶と合わせて飲むと、鉄分の吸収が妨げられる可能性があります。かぼちゃの種はお水や牛乳などと摂るようにしましょう。

また、かぼちゃの種は買うだけでなく、かぼちゃから家で作ることもできます。自家製かぼちゃの種を作る時は、まず種をきれいに洗って3日ほど干します。
次に、鍋に粗塩と乾いたかぼちゃの種を入れて中火で絶えずかき混ぜます。かじった時に中がサクサクしていれば、火からおろし粗熱をとって出来上がりです。
この時粗塩を使うのは、味付けのためではなく焦がさないために使います。
精製された細かい塩を使うと塩辛くなってしまうので、ここは必ず粗塩を使いましょう。

かぼちゃの種の保存方法(保存期間は短めに)

種の先端は粗く、表面全体がやや黄色味を帯びているものが栄養価の高いものの目印です。条件にぴったりのものを見つけたら、なるべく早く使い切るようにし、余った種は保存しましょう。
通常の保存方法は、風通しが良く直射日光の当たらない場所で、期間は短めに保管します。
しかし、より長く保存したいという場合は、乾燥剤を入れた保存容器に入れ湿気を遮断すれば、さらに長持ちさせることが可能です。

食べやすく体にも良いかぼちゃの種。種を炒って手作りする方法でも簡単に楽しめますので、ぜひ皆さんも味わってみてくださいね。