2020年2月20日更新
鶏油(チキンオイル)とは?コクのある上品な鶏油について
料理のコクや旨みをアップするラードやウェイパーとは異なる鶏油(チキンオイル)とは、鶏の生脂を火にかけて抽出した油のことを指します。売ってる場所が分からないほどスーパーなどで見かけない調味料のため、希少な鶏油にスポットを当てて作り方や使用部位についてご紹介していきます。
鶏油(チキンオイル)とは
料理にコクや旨みを出したい際に使用する隠し味として、ラードやウェイパーは定番の調味料ですが、スーパーなどではほとんど見かけない鶏油(チキンオイル)とは、鶏肉の脂肪部位を使用し、加熱することによって抽出される油のことを指します。「チーユ」などと呼ばれているこの鶏油は、今人気の家系ラーメン店などでも仕上げの油として使用されています。上品なコクと旨味を引き出せる魅力が爆発した調味料で、チャーハンに混ぜて使うとまるでプロが作ったかのような絶品料理になることも知る人ぞ知る知識です。
スーパーにはない?鶏油の売っている場所
ラードやウェイパーのような定番と言える調味料であれば、比較的どこのスーパーでも目にしますが、鶏油を売っている場所は貴重だと言えます。場所や地域によっては業務用スーパーなど特殊な場所に置いてありますが、確実に手に入れたい場合はネット通販を利用すると良いでしょう。万一どこにも置いていないという場合は自分で作る方法が早いですよ。
鶏油に必要な部位
鶏油を作るために必要は部位ですが、鶏油は読んで字の如く「油」なので、脂肪が多く含まれている皮を使うのが効率的に油を抽出できます。もちろん手羽先やもも肉などを選んでも良いのですが、鶏肉から取れる油の量が少なくなることを考慮すると、皮から抽出した方が手間を省けます。まあ肉の部分は普通に食べたいですよね。
どんな料理に合う?
鶏油はラードやウェイパーの良いとこ取りの調味料だと言えるほどあっさりしているのにまったりとしたコクもある不思議な調味料です。鶏の香りがほのかに立ち込める鶏油に合う料理も見ていきましょう。
ラーメン
鶏油と言えばラーメンと言うほど仕上げ油で使われていますが、家庭で作るカップラーメンやインスタントラーメンに使えば普段味わえないコクのあるラーメンを楽しむことができます。安くて美味しいものが食べたいという際は、是非普段食べているラーメンに鶏油をどうぞ。
野菜炒め
鶏油のコクと旨味はラーメン以外にも野菜炒めなどの料理にも役立ちます。シンプルな味付けで飽きがきがちな野菜炒めですが、鶏油を使うことによっていつもとは違う極上の一品に仕上がります。
おかゆ
あっさりした軽めのものが食べたいときに最適なおかゆにも鶏油は最適です。油を入れることでくどくならないか心配になるところですが、気分に合わせて少量入れる程度ならおかゆの美味しさが倍アップする調味料になりますよ。
スープ
ウェイパーなどを入れても十分美味しく作れる中華風スープですが、たまには調味料を変えて鶏油にしてみるのもGood。味や風味、コクの違いを味わってみるのも楽しいですよ。
鶏油(チキンオイル)の作り方!材料はたったコレだけ!
鶏油を探し回ってもない…という方は、自分で作ってみるのもアリですよ。調味料を一から作ると聞くと一見大変そうに感じますが、鶏油は準備する材料も少なめで簡単。一度作り方を覚えてしまえば何度でも役に立ちます。
鶏油抽出に必要な材料
鶏油を作る際、必要となるのは鶏皮とネギの青い部分の2点のみです。
油がたくさん欲しい場合は、鶏皮の量も比例するように多く確保しましょう。
鶏皮とネギは加熱する前に一口大にカットし、冷凍していた鶏皮の場合は加熱した際に油が飛ぶ原因になるため、きちんと解凍した後にキッチンペーパーで水気を拭き取っておきます。
鶏油の簡単な作り方
カットした鶏皮は油をひいていない熱したフライパンで炒めていきましょう。中火に火加減を設定し、皮に焼き色がつくまでひっくり返さず焼いていきます。
次に皮の色に焼き目が付いてきたら裏返し、今度は弱火に設定して20分程度炒めていきます。このとき、皮が焦げやすい状態になるため、焦がさないように様子を見ます。また、油がパチパチと飛んでくるようならフライパンの上にアルミホイルをかけると安全に作業が続けられますよ。
20分程度炒めたら鶏皮からしっかりと油が出てきます。この後カットしたネギを投入し、更に5~10分様子を見つつ弱火で加熱していきます。ネギが焦げてしまうと鶏油の風味が悪くなることがあるため、全体的な焦げに注意を払いましょう。5~10分時間が経ったら、ザルに鶏油をこして完成です。
鶏油でワンランク上の絶品料理を
鶏油についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。初めて聞いたという方も多いと思われる鶏油は、中々一般的なスーパーで取り扱われることはありません。それ故にどんな味わいなのか気になる方も多いですが、身近な場所になくても自分で作ることが可能な調味料のため、鶏油に興味のある方は是非ご家庭で鶏油を作って楽しんでみてはいかがでしょうか。