2020年12月21日更新

苦いコーヒーが苦手…美味しくないと感じる方でも飲める種類を解説!

コーヒーが苦手

大人になれば飲めることが当然と、どこでも定番の飲み物になっているコーヒー。年齢に関係なくコーヒーが苦手と思っている方もいることでしょう。うまさが分からない、良さがわからない、美味しくないと思いながら我慢して飲むのは苦痛ですから、種類による味の違いを知ってコーヒーを少しでも美味しく飲みましょう。

  1. 目次
  2. どうしてもコーヒーが苦手(美味しくない)
  3. コーヒーの種類による味の違い(産地・銘柄)
  4. コーヒーの焙煎度
  5. コーヒー豆の使い分けでも味は変わる
  6. コーヒーは美味しく飲めることが一番!上手に付き合っていこう

どうしてもコーヒーが苦手(美味しくない)

子供の頃、大人が美味しそうにコーヒーを飲む姿を見て、時が経てばコーヒーを美味しく感じるようになると考えていた方も多いのではないでしょうか。

大人になると何かとコーヒーが出てくる場面が多くなりますが、年齢に関係なくコーヒーが苦手だと感じる方もいます。砂糖やミルクを入れれば苦味やクセは軽減されますが、苦味や酸味など複雑な味わいが混じったコーヒーはいつまで経っても良さがわからないと感じる方は多いようです。

コーヒーが苦手(美味しくない)と感じる原因

コーヒーを苦手と感じる原因で最も多いのは「苦味」です。人の舌は苦味に慣れていないうちは美味しいと感じにくいのです。コーヒーが持つ独特の苦味に抵抗がある方向けに、最近では苦味を抑えた商品も出回っていますが、それでもコーヒーには少なからず苦味が残ります。

また、苦味に次いで酸味も苦手意識を植え付ける原因でしょう。苦味とともに舌から感じる酸味は、コーヒーだからこそのクセを感じます。しかし、味だけではなくコーヒーの香り自体も苦手という方は、砂糖やミルクで味を変えても根本的にコーヒーを飲めない状態にあります。

舌で感じる5種類の味

人の舌で感じ取れる味には、甘み、苦味、酸味、塩味、うまみの5種類があります。

この味の種類は生理的に感じる味覚と精神的に感じる味覚に分けられ、生理的な味覚は甘みや塩味、うまみなどが挙げられ、誰が食べても美味しいと感じる味です。コーヒーのように酸味や苦味がある味は精神的な味覚に分類されるため、苦手意識が先にきてしまう場合が多いのです。

酸味や苦味のある食べ物は人の本能で体に有害なものと判断されるため、慣れていない状態では美味しいと感じる以前の問題です。精神的な味覚は様々な食を通じて経験を積み、初めて美味しいと感じる味とも言えます。そのため、苦味や酸味が圧倒的に強いコーヒーは苦手と感じる方が多いのです。

コーヒーの種類による味の違い(産地・銘柄)

コーヒーが苦手な方にとって、良さがわからない、美味しくないと感じることは当然です。しかし、世界中で愛飲されているコーヒーには種類があり、それに伴う味の違いもあります。コーヒーに苦手意識を持っている方にこそ知って欲しい種類による味の違いに触れていきます。

コーヒーには様々な銘柄が付けられていますが、全日本コーヒー公正取引協議会の規約では正式に定めている特定銘柄を14種類程度としています。

ジャマイカを産地とする銘柄

ブルーマウンテン

コーヒーの銘柄では最もよく見聞きするブルーマウンテンという銘柄は、味わいとしては酸味とコクのバランスが良く、香りも良いと人気の種類です。

ハイマウンテン

ハイマウンテンは苦味、酸味などの全てのバランスが良く、通るような爽やかさが楽しめます。

ジャマイカ

ジャマイカは産地が銘柄になっている面白い種類です。ジャマイカは爽やかな味わいを楽しみつつも、香りや風味が高い種類です。

キューバを産地とする銘柄

クリスタルマウンテン

クリスタルマウンテンの産地はキューバです。風味、酸味、コクなどのうまみがバランス良く感じられる種類になります。

グアテマラを産地とする銘柄

グアテマラ・アンティグア

グアテマラ・アンティグアの産地となっているのはグアテマラです。コーヒーの味わいをしっかりと感じながら、甘い香りを楽しむことができます。爽やかな味わいで後を引くクセが苦手な方におすすめです。

コロンビアを産地とする銘柄

コロンビア・スプレモ

コロンビア・スプレモの産地はコロンビアです。グアテマラ・アンティグアのように甘い香りと酸味があり、コクを交えた重みのある味わいをしています。

エチオピアを産地とする銘柄

モカ・ハラー

モカ・ハラーの産地はエチオピアです。渋味がありますが、厚みのある渋味ではなく、軽くすっきりとした渋味です。少しの苦味なら飲めるという方におすすめです。

イエメンを産地とする銘柄

モカ・マタリ

モカ・マタリの産地はイエメンです。果実感を感じるような甘い香りが特徴的で、優しい酸味とコクがあります。

タンザニアを産地とする銘柄

キリマンジャロ

キリマンジャロもよく見聞きする銘柄ですが、産地はタンザニアです。しっかりと感じられる酸味は同時に甘さを感じるような複雑な味わいをしています。爽やかな後味のため、軽めのコーヒーを飲みたい方に向いています。

インドネシアを産地とする銘柄

トラジャ

一風変わった銘柄のトラジャはインドネシアが産地です。厚みのある味わいをしており、風味、酸味、コクのバランスが良い種類です。

カロシ

カロシの産地もインドネシアです。苦味はありますが滑らかな苦味になっているため、風味やコクとともに上品な味わいを楽しめます。

ガヨマウンテン

ガヨマウンテンの産地もインドネシアで、味わいは酸味とコクがあります。抑え気味の風味は香りが苦手な方に飲みやすい種類です。

マンデリン

マンデリンの産地もインドネシアです。コーヒーが持つ独特の酸味が苦手という方に向いている種類で、深いうまみと強い苦味が特徴です。

アメリカ・ハワイ州を産地とする銘柄

ハワイコナ

ハワイコナの産地はアメリカ・ハワイ州です。万人受けする軽やかな味わいをしており、華やかな酸味と甘い香り、風味を楽しめます。飲みやすいため、コーヒーの味、香りともに苦手という方はハワイコナから初めてみても良いですね。

コーヒーの焙煎度

コーヒーの焙煎度

コーヒーの種類と一口に言っても、産地や焙煎、挽き方などによって風味や味に違いが出てきます。コーヒーは焙煎された度合いにより、「浅炒り」「中炒り」「深炒り」と分けられ、段階は細かく分けて8段階あります。

浅炒り

焙煎度が浅炒りであるライトロースト、シナモンローストなどは、豆がまだ際立つ茶色をしています。風味やコクが浅い状態で、飲用にあまり向いていないと言われています。

中炒り

ミディアムロースト、ハイローストと呼ばれる種類は中炒りで焙煎されたコーヒーです。ミディアムローストは軽い味わいを楽しめる種類で、ハイローストは焙煎度が深いものになっているため、家庭やお店で使われているコーヒーです。

深炒り

シティロースト、フルシティロースト、フレンチロースト、イタリアンローストと呼ばれる種類は深炒りしたコーヒーです。苦味がより強くパンチが効いており、味わいも濃厚に出るのが深炒りしたコーヒーになります。

なぜコーヒーを挽くのか

コーヒー豆を挽く

そもそもなぜコーヒー豆を挽くのかという点ですが、細かく粉砕した豆の方がお湯との接触面が多くなり、成分を抽出しやすくなるからです。豆を丸ごとお湯に浸けても少しずつ抽出することは可能ですが、時間がかかり過ぎてしまうことと、成分の抽出が十分にできません。

また、コーヒー豆は挽くと酸素との接触面が増えるため、劣化がどんどん進んでいきます。粉状に挽いた豆は7~10日程度が保存期間ですが、豆の状態なら保存状態が良ければ30日程度は楽しむことができます。そのため、コーヒー豆を挽いて飲む場合は、量に合わせた豆だけをその都度使うようにしましょう。

コーヒー豆の使い分けでも味は変わる

コーヒー豆は銘柄や挽き方、器具などによって合う合わないがありますが、豆だけに着目してみると、味わいをそのまま楽しめるタイプの「ストレート」と、様々な豆を組み合わせた「ブレンド」があります。ブレンドは缶コーヒーでも頻繁に見聞きするフレーズですよね。コーヒーは豆本来の味わいだけを楽しむストレート方式や、様々な豆の良い部分だけを組み合わせたブレンドという方式の違いもあります。

コーヒーは美味しく飲めることが一番!上手に付き合っていこう

コーヒーは選べるドリンクの中で最もメジャーな飲み物です。社会に出れば当たり前といわんばかりにコーヒーが出てきますが、自分で選ぶコーヒーは美味しいと感じるものを選ぶのが一番です。少しずつコーヒーに慣れていきたい方や、コーヒーの味を克服したい方はまず自分に合ったコーヒーの味を知り、上手に付き合っていきましょう。