2016年12月2日更新

カレーリーフってどんなスパイス?特徴や使い方をご紹介します

カレーリーフ

カレーリーフは、その名前の通りもっぱらカレーに使われるスパイスです。香りが飛びやすいことから、扱いづらくもありますが、インド料理には欠かせないものとされています。日本では乾燥されたものが多く市販されていますが、ある工夫をすれば、香りを立たせることもできるようです。

  1. 目次
  2. カレーリーフって何?
  3. カレーリーフの効能や副作用
  4. カレーリーフの使い方
  5. カレーリーフを育ててみよう
  6. カレー好きな方におすすめ!カレーリーフをぜひ使いましょう

カレーリーフって何?

カレーリーフを使って料理をされた方はあまりいらっしゃらないことでしょう。特に生のものは状態が良いとされますが、入手しづらいことから「幻のスパイス」とも言われているようです。

カレーリーフとは

カレーリーフとは、インドやスリランカが原産のスパイスです。元々は、カレーノキという植物の葉であり、別名でオオバゲッキツ、ナンヨウザンショウなどと呼ばれることもあります。ちなみにカレーノキは成長すると4〜6mの大きさになり、白く小さな花を咲かせます。黒い実もなりますが、その中身の種には毒があります。

カレーリーフの特徴

カレーリーフは別名でナンヨウザンショウと呼ばれることから、サンショウの仲間と思われがちですが、実はミカン科の植物の葉です。そのため、カレーに柑橘類を足したようなスパーシーかつ爽やかな香りがします。ただ、その香りは乾燥させると失われることから、インドなどでは普通生の状態で使われています。

しかも、生の状態でもそのままよりも炒めるなど加熱しないと、香りは立ちません。ちなみに、カレーリーフ自体には味はなく、あくまで料理の香り付けのために使われます。

カレーリーフの効能や副作用

カレーリーフには、滋養強壮や食欲増進、消化促進などの効能があるといわれています。また、ウイルスなどの殺菌や、解熱、発疹の抑制などの効能があるとされています。なお、妊娠中の人は摂取、使用を控えた方が良いとされています。

カレーリーフの使い方

カレーリーフは乾燥したものであると、香りがかなり少なくなってしまうため、量を多めにしなければ十分な香り付けができないかもしれません。そのためインドでは、ホールのものを油で炒めて香りを出した後取り出し、料理の仕上げに加えるというテンパリングという調理方法が取られています。スパイス料理が豊富なインドならではの料理の知恵と言えますね。

やっぱりカレーに

カレーリーフは生葉でなければ香りが少ない上、料理に入れると香りが飛びやすくなるため、カレーの具材を炒める直前に加えましょう。そして、やはり日本人向けのカレーよりも本場の味に近いココナツミルクなどを使ったカレーに入れると、一層その風味を生かすことができます。

カレー以外の料理には?

カレーリーフは、カレー以外の料理にも使えます。例えば、豆の炒め物やインドで有名なラッサム、サンバルなどのスープ、チャツネなどのソースにも使えます。また、ピラフ、お粥などに入れて風味付けに使うのも良いでしょう。カレー風味の香りがするので、比較的どんな食材にも合いやすいのではないでしょうか。

また、バジルやナツメグなどの相性の良いスパイスもあるようなので、ブレンドして料理に使うのも良いでしょう。

ハーブティーに

カレーリーフは料理だけじゃなくて、飲み物としても利用できます。乾燥したカレーリーフに熱湯を注ぐだけでできます。ハーブティーにすると香りも味もまろやかになるそうです。

ハーバルオイル

カレーリーフは、ハーバルオイルとしての活用方法もあります。白髪予防、皮膚の健康を保つために使えるようです。ただし、使いすぎると色素沈着を起こす可能性もあるので、使用量には気をつけましょう。

カレーリーフの代用って?

カレーリーフは、ローリエで代用することができます。カレーに入れる場合、どちらもない場合は入れなくても大丈夫ではありますが、入れた方が香りが良くなりますので、できればどちらかを入れたいところです。

カレーリーフを育ててみよう

カレーの木

カレーリーフの香りを堪能するために、できれば生葉を手に入れたいですよね。しかし、日本ではあまり生の状態では流通されておらず、市販品のほとんどはドライの状態であるのが現状です。そこで、ぜひお家でカレーリーフを育ててみてはいかがでしょうか。

元々暖かい地方が原産であることもあり、カレーリーフには耐寒性がありません。そのため寒い時期になったら、ポットで室内に入れましょう。種はできるだけ春先に植え、土は水はけの良いバーミキュライトや赤玉土と腐葉土などを一緒に使いましょう。あまり植物栽培の経験がない場合は、種よりも苗から育てた方が育てやすいかもしれません。

水は、底から出てくるまでたっぷりとあげて、葉が乾いていると感じたら霧吹きなどで水分を与えます。高温多湿な地域で育つ植物であることを考えて、管理には気を配るようにしましょう。なお、カイガラムシが付着することがあるので、見つけたら取り除きましょう。

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カレー好きな方におすすめ!カレーリーフをぜひ使いましょう

カレーリーフはなかなか入手が難しい香辛料の一つです。カレーが好きで、味にこだわる方は実際に家庭で育てていることもあるようです。日本でも高温多湿な南方の地方のごく一部では栽培されていることがあるようですが、あまり知られていません。使ってみたい方は、まずぜひ苗から植えて育ててみましょう。