2018年10月14日更新

メープルシロップの開封後の賞味期限は?

メープルシロップ

ホットケーキやパンケーキにかけて食べると美味しいメープルシロップ。独特な風味と甘さが食欲をそそります。海外のお土産に頂くことも多いメープルシロップですが、開封しないまま保存庫にいつまでもそのままにしておいたり、開封しても余ってしまい、何年も冷蔵庫や棚の隅に放置してしまうこともあります。そこで今回は「一体メープルシロップの賞味期限ってどれくらいなの?」という声を聞きつけて、メープルシロップの賞味期限、そして開封後、どのくらい保存できるのかを調べました。

  1. 目次
  2. メープルシロップとは
  3. メープルシロップの賞味期限と保存方法
  4. 開封後のメープルシロップの賞味期限と保存方法
  5. メープルシロップを上手に使い切るコツ
  6. カナダの食品表示でいう賞味期間と賞味期限の違い
  7. メープルシロップは開封後は冷蔵庫で保存しよう

メープルシロップとは

メープルシロップはムクロジ科カエデ属の落葉樹のサトウカエデなどの樹液を濃縮した甘味料です。独特な甘みと風味があり、ホットケーキやワッフル、パンケーキなどにかけて食べたり、お菓子作りの原料に使われます。メープルシロップはサトウカエデの樹液を濃縮したものが最もよく知られており、高品質だといわれますが、中にはクロカエデ、アメリカカエデ、ギンカエデなどの種類から生産されたメープルシロップもあります。

純粋なメープルシロップは樹の種類の分布によって、カナダ南東部からアメリカ北東部のものが多いです。世界で流通する主なメープルシロップの71%がカナダのケベック州のものです。そのほかカナダのオンタリオ州や、アメリカのニューイングランド地方のメープルシロップもよく知られています。日本のカエデ類からもわずかながら生産されますが、サトウカエデから作られたメープルシロップに比べると、糖分が少なく値段も高くなってしまうので流通は難しいところです。しかし現在山形県と埼玉県、長野県のごく一部の地域で日本でも小規模に生産はされています。

【参考リンク】
小谷村のイタヤカエデ樹液から国産メープルシロップ!

メープルシロップの賞味期限と保存方法

未開封のメープルシロップは常温で保存することができます。未開封のものは表示されている賞味期限内に使い切るようにしてください。賞味期限が過ぎたからと言って食べられなくなるわけではありませんが、保存状態が悪いと、開封したときに風味や味が変わっていることがあります。そのような場合は、記載の賞味期限内でも処分するようにしてください。

開封後のメープルシロップの賞味期限と保存方法

開封後のメープルシロップはしっかりと蓋を閉めて、冷蔵庫に保存し、1カ月くらいで使い切ってしまいましょう。開封したメープルシロップは、水分が蒸発して結晶化したり、カビが繁殖してしまうことがあるので常温ではなく、冷蔵庫で保管しできるだけ早めに召し上がるようにしてください。

メープルシロップは冷凍庫で保存しても凍らない

メープルシロップは水分量が少ない上に糖度が高いので凝固点が低いため、家庭用の冷蔵庫の冷凍室では凍りません。ですから冷凍させて保存することはできませんが、1カ月以上保存したい場合は、冷凍庫に入れて保存するのもおすすめです。ただ冷凍庫で保存する場合、凍りはしませんが、堅くなるので、ガラス製の瓶に小分けにし、きっちりと蓋を閉めて保存するようにしてください。使うときは室温で柔らかくして使います。

メープルシロップを上手に使い切るコツ

メープルシロップは好きだけどたまにしか使用しない、家族が少ない、一人暮らしであるなど、購入しても全部使い切ることができず、結局処分してしまうことがあります。日常的に使う甘味料ではないので上手に保存することも大切ですが、購入して味や風味の劣化を抑え美味しく使い切るには、できるだけ小さな容量のサイズのものを選んで購入するようにするのも、美味しく使い切るコツです。たとえば海外のお土産などに頂く缶入りのメープルシロップは容量の多いものがありますが、開封したら真空パックできる容器などに小分けにして冷蔵庫に保存しておくと、幾分長く保存でき使い切ることできます。

カナダの食品表示でいう賞味期間と賞味期限の違い

メープルシロップももちろん、いろいろな食品の商品は賞味期間もしくは賞味期限が記載されています。どちらも製造者が消費者に「その食品を安心して食べても大丈夫な日にち」を情報提供している表示です。日本の食品表示の決まりで賞味期限というと、開封していない状態で、適切な保存状態で保管されている食品のもので、製造者が「美味しく食べられる」と保証した期限を食品に表示したものです。しかしメープルシロップの大半がカナダのケベック州から輸入されている商品。そこでカナダのメープルシロップを購入する機会も多いかと、カナダのメープルシロップの食品表示制度を調べました。

カナダの食品表示

カナダにおける食品表記は、保健省であるHC(Health Canada)及び食品検査庁のCFIA(Canadian Food Inspection Agency)等が食品安全を所管し、消費者に情報を提供する食品表示を管轄しています。カナダでは食品の賞味期限の表示を賞味期間、そして賞味期限と細かく表示規定しています。

賞味期間とは販売するために商品が包装された日から開始し、きちんとした保存状態で風味や味にそれほどの劣化はみられず、通常の状態であり美味しくかつ栄養価値も衰えず、製造者が誇る品質を備えている状態である期間を表示したものです。そして賞味期間が90日以下の食品については賞味期限を明記しなければならないと規定されています。この賞味期限は未開封の状態の賞味期間を前提としています。また常温以外で保存するときは、適切な保存の仕方も表記しなければならない決まりです。

開封してなければ期間や期限が過ぎても食べられないわけではない

日本食品表示の仕方にしても、カナダの表示の仕方にしても、期限や期間が過ぎたからと言ってすぐに食べられなくなるわけではありません。しかし開封前のものでも、保管状態が悪い場合などは品質が低下して風味や味が変わってしまうことがあります。賞味期限や賞味期間が過ぎているものを開封したときは、一度味見して味を確かめてから使用するようにしてください。

メープルシロップは開封後は冷蔵庫で保存しよう

メープルシロップは、開封前は常温で保存できますが、開封後はカビなどが生えてしまうことがあるので、冷蔵庫で保存してなるだけ早く使い切ってしまいましょう。メープルシロップは水分が少ないのに糖度が高いため、家庭用の冷蔵庫の冷凍室に入れても凍りません。開封後1カ月以上保存したい場合は冷凍庫で保存するのがおすすめです。ただ堅くなってしまうので、冷凍庫で保存する場合は小分けにして、ガラス製の瓶に入れて保存するようにしましょう。美味しく使い切るコツは、使用する量を考えて、使用する量にあったタイプのものを購入しないようにすると、美味しく使い来ることができます。無駄なく美味しく召し上がってください。