2019年4月7日更新
からし菜を料理にプラス!おいしい食べ方や栄養・保存法も
ピリリとしたからい味わいが魅力なからし菜はお浸しなどでも有名ですよね。一度は口にしたことがあるという人も多いことでしょう。意外と使い道の広いからし菜はどういった食べ方をすれば広く料理に活用できるのでしょうか。栄養や保存、わさび菜との違いについてもご紹介します。
からいけどうまい和食の脇役からし菜
和食の定番とも言えるからし菜は、アブラナ科アブラナ属の葉野菜であり、チンゲン菜や白菜などの野菜の仲間です。からし菜の種からは和からしが製造され、からし菜の緑色の部分はその葉部分になります。ピリリとスパイシーな辛味を持つのが特徴で、香り高い野菜でも知られているからし菜はお浸しや漬物などでも度々食卓を飾る食材です。
普段食べ慣れているからし菜の葉は、大根の葉のように深い切り込みが入っています。長さ20~25cmほどに成長すると収穫が行われ、柔らかい食感と歯触りの良い葉物野菜になります。
からし菜の種類
からし菜と一口に言っても種類がいくつかあるのをご存じでしょうか。まず今回テーマとなっている葉が濃い緑色をしたからし菜に加え、「黄からし菜」や「大山菜」、「二塚からし菜」などの種類もあります。
また、からし菜の一種である「高菜」や、近年スーパーなどでも多く目にするようになった「サラダからし菜」などもからし菜の種類の一つです。このサラダからし菜は生のまま食べやすい状態になっており、一般的なからし菜と比較すると葉の切れ込みが深い形状になっています。見た目は水菜にも似ているこのサラダからし菜は、シャキシャキとした歯応えの良い野菜でサラダに使用することはもちろん、定番のお浸し、漬物、更には鍋物などにも使うことができます。また、他にも西洋からし菜とされる「マスタードグリーン」や、葉が赤い色をした「レッドマスタード」、そして「博多蕾菜(つぼみな)」という葉の付け根から出現する小さなわき芽を食用とするものなど様々な種類があるのもからし菜の特徴です。
からし菜とどう違う?わさび菜とは
からし菜と度々混合してしまうわさび菜という種類もありますよね。からいということではイメージが似ているこの二つの野菜ですが、わさび菜はからし菜の親戚のような存在の野菜です。わさび菜はからし菜の変種から生まれた葉物野菜であり、からし菜に似たギザギザ型の葉を持ちます。切れ込みがからし菜のように深いわさび菜は、歯触り抜群でサラダとしても加熱用としても広く使われています。
からし菜の栄養
からいスパイスとしての役割が強いからし菜なのであまり栄養には注目されませんが、実はからし菜は栄養豊富な緑黄色野菜としても有名です。カリウム、葉酸、βカロテン、ビタミンC、カルシウム、ビタミンKなどのたっぷり含まれる栄養素を含み、高血圧やがん、心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化、貧血、風邪、骨粗鬆症などのあらゆる体の不調を予防してくれます。大病から少し体の不調を感じる風邪にまで効能があるとされ、女性にとって嬉しい美肌効果も得られる野菜です。また、からし菜のからい理由となっている「アリルイソチオシアネート」という成分は食欲を高め抗菌作用まであるとされています。このことからからし菜はただの野菜ではなく、体全体を元気にしてくれる健康食ということがお分かり頂けるでしょう。
からし菜の食べ方
からい野菜ということで、刺激性の強いものを嫌う人にはあまり食されていませんが、上記したようにたくさんの栄養が詰まっているからし菜は今日から積極的に取り入れていきたい野菜です。定番のお浸しや漬物ばかりになってしまう…という人にからし菜を存分に楽しめる美味しい食べ方をご紹介します。
パスタ
和食としての枠組みで捉えられてしまっているからし菜ですが、時には気分を変えてパスタにしてみるのもおすすめです。ほのかに利いたからしのスパイスはパスタを美味しくさせる風味に変わり、ヘルシーなからし菜パスタを楽しめることでしょう。
ソテー
炒め物としてのからし菜は豚肉などの肉と共にソテー風にしてみるのもアリです。からし菜だけではからいままになってしまうのでごま油を加えて香りをより一層高めてみると美味しく食べられます。
マヨ和え
和え物としても定番のからし菜ですが、醤油風味に飽きたという人はマヨネーズでこってり和えにしてみるのも良いですよ。マヨネーズの濃厚さにからし菜のピリッと感がプラスされればおかずとしてではなくおつまみにもなる一品となります。
からし菜の保存
からし菜を保存する前に、まずは美味しいからし菜の選定法を知っておきましょう。葉が濃い緑色で葉の先までピンッと形を保っている元気なものを選び、切り口が変色していないかどうかも美味しいからし菜を見分ける方法です。鮮度が低下したからし菜は一目で分かるように黄色く変色していきます。
美味しいからし菜を選んだら乾燥を防ぐために新聞紙を水で濡らし、からし菜をグルリと包んで密閉袋に入れ、そのまま冷蔵庫で保存すると新鮮さを保ったまま保存が可能です。葉物は傷みやすいのでなるべく早めに食べきってしまうことが理想ですが、余ってしまった場合や長期保存したい際は熱湯でさっと下茹でしてから小分けにして冷凍保存します。冷凍保存したからし菜は一か月程度で食べきるようにしましょう。これより更に長持ちさせたい場合は塩漬けにして保存します。
脇役でも裏の顔は救世主!からし菜を上手に活用して元気溢れる毎日を
野菜嫌いな人も多い中、一つの野菜からできるだけたくさんの栄養素を摂取しようとしている人も多いことでしょう。種類豊富な野菜を一日に大量に食べる…ではどうしても毎日の食生活を崩してしまいがちなので、アクセントの利いた美味しいからし菜で健やかな毎日を目指してみてはいかがでしょうか。