2017年6月21日更新

エディブルフラワーとはどんな花なの?その種類をみてみよう!

エディブルフラワー

エディブルフラワーってご存知ですか?飾って楽しむのではなく、食べて楽しむお花なんです。海外ではよくサラダやゼリーなどに使われているんですよ。今回はエディブルフラワーの種類やお料理についてお話しします。

  1. 目次
  2. エディブルフラワーとは
  3. エディブルフラワーの種類
  4. エディブルフラワーのお料理
  5. エディブルフラワーでお洒落にお料理しよう

エディブルフラワーとは

エディブルフラワー(edible flower)とは、観賞用のお花ではなく、野菜などと同じように食べるために作られた、食べられるお花のことです。日本料理でもよく菊の花が煮物のわきに添えられていたりしますよね。あの菊の花も実はエディブルフラワーなのです。世界各国、特にヨーロッパでは日常の食事にエディブルフラワーがお料理に使われています。

日本でもたとえば菜の花や、先ほど話しました菊の花やしその花もエディブルフラワーとして使われています。肉料理などに使われるハーブもエディブルフラワーの一種です。花の種類によっては毒性があり食用にはならない花もありますが、エディブルフラワーは、農林水産省のガイドラインに基づいて、食用として安全に栽培され、食べることができる花なのです。

エディブルフラワーの味は?

お花の種類によって異なりますが、甘いもの、苦味があるもの、爽やかなものなどそれぞれ特徴があります。しかしお料理の味の邪魔になるような強い味のものはありません。栄養面でも野菜に引けを取らず、食物繊維やビタミン、ミネラルを豊富に含んでいます。

エディブルフラワーの品種はたくさんありますが、皆さんもよくご存知のお花の中からいくつかピックアップして味をご紹介します。

<ひまわり>

ひまわりはイタリアではアンティチョークのように蕾をゆでてサラダに使います。味は少しほろ苦く、香りは爽やかな甘い香りがします。

<パンジー>

似たお花にビオラがありますが、ビオラと同じように香りはほとんどなく、ほかのお料理の邪魔になりません。味は淡白であっさりとした味です。

<カーネーション>

赤やピンク、白い花があり、香りは甘い花の香りが強いです。色に関係なく味は軽く苦味がありますがサクサクした触感で食べやすいです。大輪になると苦味が強くなります。

<カモミール>

生で食べたり乾燥させてドリンクに入れて使います。香りは甘いリンゴのような香りです。サラダにした場合味は少し苦味がありますが、ほかの野菜と変わりません。

エディブルフラワーの保存方法

保存はあまり長く保存することはできません。基本的には生野菜や果物と同じ方法で保存します。
お皿に水を含ませたキッチンペーパーを敷いてその上にエディブルフラワーを載せます。その上に乾いたキッチンペーパーをかぶせ、さらにその上にラップして冷蔵庫の野菜室で保存します。乾燥してきたら霧吹きで湿度を加えてあげてください。保存期間は2~5日くらいですが、季節によっても違いがありますので、できるだけ早く使われてしまうことをおすすめします。

エディブルフラワーの種類

エディブルフラワーの種類は100種類以上もあり、色合い、栄養価、味、香りもそのお花によって様々です。

生のエディブルフラワー

お料理やサラダなど野菜感覚として、そしてゼリーなど見た目を華やかに綺麗にカラフルに見せたいお菓子の装飾の時に使います。

ドライ・エディブルフラワー

エディブルフラワーのドライタイプは、押し花タイプと自然乾燥のタイプがあります。ドライタイプのものは主にケーキやアイスクリーム、ヨーグルト、サラダなどの上に散らすなどトッピングの材料やハーブティーなどお茶の葉として使われます。

エディブルフラワーのお料理

エディブルフラワーのお料理は、バリエーションがいっぱいです。野菜同様サラダとして日常の食卓に使ったり、見た目の可愛さや華やかさを利用してゼリーやケーキやキャンディーなどのお菓子作りに使ったり、ドリンクに浮かべてティータイムを楽しむなど、利用する場面は様々です。生で食べてもよく、焼いたり揚げても美味しく食べられます。

想像力を働かせて自己流アレンジでレシピの数はたくさん広がります。カラフルで華やかなエディブルフラワーのお料理は、野菜や果物と同じように日常の食生活に取り入れ食卓を華やかに飾ることができます。

料理に使う時のポイント

見た目の可愛さや色合いを活かして1輪からでも十分楽しんで使えます。種類が豊富ですのでお花の特徴を活かして花弁を散らしたり香りや味を活かしたり、季節に合わせてその時期のお花を楽しく可愛く使うことがエディブルフラワーを使う時のポイントです。

<ゼリーに使う場合>

可愛さと華やかさと色合いから、よくゼリーの中に固めて使われます。フルーツではなかなかない色づかいが楽しめます。記念日などに合わせて、その目的に合った、「花言葉」をもつ花を使ったゼリーのお菓子は、見た目もかわいく、プレゼントする気持ちも伝わりとても喜ばれます。

<ドリンクに使う場合>

ハーブもエディブルフラワーの一種です。ハーブティーの葉としてエディブルフラワーを使う時はドライタイプのものを使います。ハーブにはその花によって効能があるので、その効果に期待してお茶の時間を楽しむのもよい使い方です。たとえば日本の祝い事に出される塩漬けにした桜の花が入っている桜茶も日本的なエディブルフラワーのドリンクの使い方の一つです。ハーブティーやお茶だけではなく、透明の炭酸の飲料水に、花をいれて凍らせた氷を入れるのなども、お洒落にドリンクに使える方法です。

<サラダに使う場合>

エディブルフラワーは野菜と同じ感覚の食用のお花なので、日常サラダに加えるとそれだけでお洒落なサラダとして食卓に華を添えてくれます。春の時期に何気に食べている菜の花も実はエディブルフラワーの一種なのです。こんな感覚でパンジーやクローバー、お祝いに席ではハイビスカスなどを使ってみると華やかになります。

<お菓子に使う場合>

ケーキの上のアイシングやチョコレート、キャンディの上に1輪のせると可愛くそしてカラフルにデコレーションができます。ケーキの上にアイシングする時やチョコレートに使う場合はドライタイプがおすすめです。

エディブルフラワーでお洒落にお料理しよう

エディブルフラワーは、食用に栽培された食べることができるお花です。お花の中には最初から毒性がありエディブルフラワーにはならないものもあります。また観賞用に栽培されたものは食用にはならないように作られているので食べられません。食用のエディブルフラワー、日常でも上手に使い食卓を可愛く華やかに飾ってみてください。