2018年9月24日更新
ニンジンと良く似たパースニップとは?味や食べ方・栄養やレシピまで大公開
ニンジンに良く似たパースニップとは、セリ科の植物で主根部分を食用とする野菜の一つです。そんなパースニップはクセのない味なので、欧米ではスープやピューレなどの食べ方で親しまれています。しかし、そんなパースニップはアレルギーがあるという噂もあるので、旬や栄養、レシピなども併せて解説していきます。
パースニップってどんな野菜?
パースニップという野菜は、見た目が完全に色素の抜けたニンジンそのものですが、セリ科のパースニップはパセリやセロリの仲間です。しかし、ニンジンや大根のように主根部分を食用とする野菜でもあります。その白い姿から別名「シロニンジン」や「アメリカボウフウ」、「サトウニンジン」など数多くの愛称で親しまれているようです。
パースニップはどんな味わいなのか
パースニップの気になる味わいですが、その味は非常に甘いことで知られています。同じセリ科の慣れ親しんだ赤いニンジンも加熱すれば充分な甘みを感じられますが、このパースニップはそれよりも濃い甘さを含んでいます。
ニンジンや大根、カブなどの野菜よりも多い糖分が含まれており、どのような料理にも合う万能な野菜とも言えるでしょう。しかし、その糖分の多さは果物に相当すると言われており、バナナやブドウのように甘いパースニップのカロリーは100gで75キロカロリーとやや高めです。
パースニップの旬の時期
パースニップの旬の時期は初霜の降りた後である1月~2月頃だとされているようです。寒い時期に収穫されるパースニップは寒さに耐えたからこそその甘みをぎゅっと凝縮しているため、単体でも美味しく頂けるのです。
パースニップを使いこなす!美味しい食べ方は?
パースニップを知らない人にとっては手に入れてもどのように調理して良いか分からないですよね。しかし、パースニップは煮崩れを起こしにくい扱いやすい野菜なので煮込み料理を始めとしたあらゆる料理に活用できますよ。
ピューレ
パースニップの甘さを生かした料理ではピューレが代表的です。フードプロセッサーを使えば簡単にピューレ状にできるので他の具材とマッチした料理が味わえます。
ビーフシチュー
煮崩れを起こしにくい野菜であるパースニップはビーフシチューの材料としても存在を主張します。こってりととろけるような美味しさを持つビーフシチューとパースニップの相性はまさに抜群です。
日本人好みの大学イモ風
甘いお芋は日本人の舌好みですが、パースニップを乱切りにカットし、蜂蜜や醤油、黒ゴマなどをかければ一気に和風のおやつに仕上がります。パースニップがもともと甘いので少し苦味を感じながら大人の味わいで大学イモ風を楽しめますよ。
パースニップの栄養とアレルギーについて
パースニップは色があまりないことから栄養について気になりますが、実はしっかりと豊富な栄養素が含まれています。また、パースニップにはアレルギーが起きるという話もありますので、実際のところはどうなのかという部分も併せて解説していきます。
パースニップの栄養に注目
パースニップに含まれる栄養は、食物繊維を筆頭にカリウムや葉酸、ビタミンB1やビタミンB2などのビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEなどの豊富なビタミン類に加え、カルシウムやリン、マグネシウムなどのミネラルも若干含んでいます。そのため、これらの栄養を摂取できれば疲労回復効果や皮膚、粘膜の正常化、血管の老化予防、動脈硬化の予防、そして免疫力を高めて高血圧予防などにも繋がります。食物繊維も豊富なので便秘の解消や葉酸で貧血予防にも効果的です。
アレルギーがあるって本当?
パースニップについてアレルギーが出るという怖い噂を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。アレルギー持ちには恐怖を煽られる話ですが、実はこの情報の元となっているのはディズニーチャンネルで放送されている「フィニアスとファーブ」というアニメに登場するキャンデスというパースニップ嫌いの女の子が関係しています。パースニップが嫌い過ぎて顔が赤くなる表現がされているため、パースニップにはアレルギーがあると広まった説が濃厚と言えるでしょう。
しかしパースニップの茎や葉の汁は光線過敏を起こす成分が含まれていることは確かです。日本では滅多にお目にかかる野菜ではありませんが、販売されている葉も茎も取り除かれたものであればアレルギーなどの心配はありません。
今日から使えるパースニップのレシピ
パースニップは栄養価が高い野菜であり、味も良いのでパーティなどの食事には最適です。自宅でのおしゃれな一品として出せば注目を集める主役になりますよ。
鶏肉のローストとパースニップのピューレ
<材料 4人分>
(鶏肉のマリネ用)
- 鶏胸肉 4枚
- 塩・こしょう お好みで
- レモンジュース 大さじ2
- はちみつ 大さじ2
- にんにくのみじん切り 小さじ2
- オリーブオイル 大さじ2
- 生のタイムみじん切り 小さじ1
(ピューレ用)
- パースニップ 400g
- 牛乳 300cc
(付け合わせ)
- ミニニンジン お好みで
- そら豆 お好みで
- ミックスサラダ お好みで
- ドレッシング お好みで
パースニップは使いやすいお野菜!
ヨーロッパ原産ということもあり、日本ではあまり使われることのないパースニップについて触れました。形だけ見れば完全に色の白いニンジンですが、実は栄養も風味も味も最高な料理の材料となるので、パースニップを手にする機会があれば一度は料理に使ってみてくださいね!