2018年6月3日更新
豆アジの下ごしらえでゼイゴはとる?
小ぶりな大きさをした豆アジは下ごしらえに悩みますよね。小さければ内臓をとらないのか、ゼイゴはとる?とらない?と気になります。また、小アジとの違いも明確ではないため豆アジは案外知らない魚と言えます。しかし、豆アジの魅力は骨まで食べられることですから、南蛮漬けのレシピや旬についてもご紹介します。
豆アジとは?
アジという魚は知っているけど豆アジという魚は知らない…という人もいるかもしれませんが、豆アジとは言葉の通り一般的な大きさのアジよりも小さいアジのことを指します。
アジはスーパーや魚屋で販売していることはもちろん、堤防で釣りをしている人たちにも人気の高いお魚です。人によっては一度の釣りで100匹以上釣ってくるツワモノもいますから、豆アジ程度の小さいアジは釣りやすいことも注目されるポイントでしょう。アジは年を通して釣れる優秀なお魚ですが、食いつきが良い時期は夏頃なので豆アジが釣りやすい環境を事前に調べてから大量ゲットを試みても思わぬ収穫が見込めるかもしれません。
小アジと豆アジの違い
何とも可愛いネーミングである豆アジという名前。ニュアンスからして何となく小さいアジなのだろうということが分かりますが、「小アジ」という呼び方もありますよね。この二つはまた違った魚の種類なのかと感じますが、実は豆アジも小アジもどちらも同じ魚であるアジなのです。どちらもアジの幼魚ですが、その大きな違いは体長にあります。豆アジが5~6cm程度の小ぶりな一方、小アジは7~15cmのやや大きさのあるアジのことを小アジと呼ぶようです。小アジの方が豆アジよりも若干大きさがありますのでこの小さな違いを把握しておくと自分で釣ったアジの調理がスムーズに行えるでしょう。
豆アジの旬はいつ?
豆アジに関わらず、アジの一般的な旬の時期は5~7月頃とされています。アジの旬は産卵期と重なっているためこの時期になりますが、アジは年を通していつでも獲れます。実際のアジの産卵期には地域によってかなりバラバラということもあり、そういった面を考慮するとアジの旬は1~11月までの時期と非常に幅があります。
また、豆アジや小アジは稚魚であるアジが潮に乗り、そのまま流れてきた状態の非常に小さい個体となるため、早ければ5月、または6月~11月頃までが豆アジなどの小さいアジが美味しく味わえる時期となります。
豆アジの下ごしらえ…ゼイゴはとる?
一般的なアジは下ごしらえに取り掛かる前にまずはゼイゴという部分を除去してから三枚おろしなどに取り掛かります。このアジの仲間だけにしか存在しないゼイゴや調理の前の内臓は豆アジの場合どのように処理して下ごしらえを行えば良いのでしょうか。
豆アジのゼイゴはとる?
一般的な大きさのアジであればゼイゴと呼ばれる尾の両側に付いたギザギザしている部分を除去しますが、豆アジはゼイゴをとる必要はありません。小アジほどの大きさに成長したアジであれば調理方法によってゼイゴの固い食感が気になりますが、豆アジ程度のごく小さいサイズであれば気にすることもないでしょう。しかし、せっかく調理してゼイゴが気になってしまったら嫌…という人は油で揚げ、さらに2度揚げするなどの一工夫すると骨までしっかりと楽しむことができます。
ですが、もともと豆アジや小アジ程度の大きさでは骨も固くて食べられないということはありません。サイズが小さければ骨もまだ柔らかい状態ですので豆アジサイズであればゼイゴはとらなくても問題ないと言えるでしょう。
豆アジの内臓はとらない?
豆アジはゼイゴをとらなくても良いということもあり、内臓もそのままで…といきたいところですが、内臓部分はしっかりと処理していくようにしましょう。10cm以上サイズがある小アジの下ごしらえは包丁がないと作業が進まないことがありますが、豆アジの下ごしらえは手のみで道具を一切使わずに進めていくことが可能です。
豆アジの下ごしらえの方法はまず、豆アジのエラぶたの下に指を入れ、エラを指でつまんでワタごと取り除きます。エラごと引っ張っていくと途中で切れてしまうこともありますが、上手に処理するコツは尾側に向かって下に下げるようにワタを取ることです。豆アジの下ごしらえはたったこれだけで内臓をとることができるため、面倒な小骨処理などは一切なく、包丁もなしで手軽に終えることができます。
小さいからと侮れない!豆アジを骨ごと食べられるレシピ
一般的な大きさのあるアジは日本人に広く深く愛されていますが、豆アジも小さいからと言って侮れない存在です。大量に安売りしているところもあれば、同じく大量に豆アジをゲットしてしまう人もいます。そんな大量に手に入った豆アジは一気に様々な料理にしてあげることで楽しみながら消費ができます。それでは下記から骨ごと食べられる美味しい豆アジレシピをご紹介していきます!
骨まで丸ごと!揚げない豆アジ南蛮漬け
南蛮漬けと言えば揚げる工程を挟みますが、豆アジの南蛮漬けは揚げないで作ることも可能です。
<材料>
- 豆アジ 20匹
- 塩 少々
- こしょう 少々
- 片栗粉 適量
- サラダ油 適量
- 玉ねぎ 1/2個
- (漬け汁)水 大さじ4
- (漬け汁)酢 大さじ4
- (漬け汁)砂糖 大さじ2
- (漬け汁)だしの素 小さじ1
<作り方>
漬け汁の材料を鍋に入れて沸騰させたのち、しっかりと冷やす。
- 熱したフライパンにサラダ油を入れたらアジを重ならないように敷き、両面を焼いていきます。
- アジの両面が焼けたら熱いうちに漬け汁に漬けこんで完成です。ちなみに漬けてから5~10分でも美味しく食べられるので時間がない人は長い時間漬け込む必要はありません。
豆アジの唐揚げ
豆アジのレシピは魚料理の定番唐揚げにしてガッツリおかずにしてみるのも良いですよ。
<材料>
- 豆アジ 15匹程度
- 醤油 大さじ2
- 日本酒 大さじ2
- 生姜チューブ 小さじ1
- 片栗粉 適量
- 揚げ油 適量
- レモン 一切れ
<作り方>
- 豆アジは指を使って内臓を処理し、ゼイゴが気になるようなら包丁でそぎ落とします。
- 下ごしらえが終わった豆アジをビニール袋に入れ、調味料類を投入し20分程度漬けこんでいきます。
- 漬けこんだら調味料の水気を切り、キッチンペーパーで丁寧に水気を吸収させます。水気がなくなったら片栗粉を入れ、ビニール袋ごと振って片栗粉が豆アジに均等に付くようにしていきましょう。
- サラダ油を入れた鍋に粉を軽く落とした豆アジを入れ、カラッと揚がったら完成です。
豆アジに秘められた美味しい秘密
大きいアジは一匹で食べ応えがある魚ですが、たまには豆と言われるほどの小さい豆アジを食卓に取り入れてみるのも良いでしょう。特に豆アジは遠くに釣りに行かなくても堤防などで入れ食いになることもありますから、大量に持ち帰る場面も考えられます。下ごしらえも簡単に手で終わらせることができるため、豆アジをゲットした際はぜひ揚げない南蛮漬けも試してみてくださいね。