2019年2月1日更新

お酢の代わりにモルトビネガー!味や使い道は?

モルトビネガー

イギリスの定番料理、フィッシュアンドチップスの付け物にもなっているモルトビネガーは、大麦を原料としたお酢のことを指します。お酢なので様々な料理に活用でき、疲れた体にも良い効果を表してくれる調味料です。モルトビネガーの味や代用など分からないことは多々あるため、使い道や作り方も併せて解説します。

  1. 目次
  2. 揚げ物料理と相性抜群のモルトビネガー
  3. モルトビネガーの使い道…実は広く使えるお酢でもあった!
  4. モルトビネガーの代用と美味しい料理の作り方
  5. 美味しいお酢がココにあり!モルトビネガーのコクを是非一度味わって!

揚げ物料理と相性抜群のモルトビネガー

日本では馴染みの薄いモルトビネガーという調味料は、大麦の麦芽を原材料とした麦芽酢のことを指します。

イギリスの代表料理であるフィッシュアンドチップスにかける調味料としても有名なモルトビネガーは、本場イギリスでは揚げ物にジャブジャブとかけて楽しまれています。そんなイギリスではモルトビネガーは食事のお供としてモルトビネガーがあるのが当たり前となっており、様々なメニューにモルトビネガーが大活躍しているのだそう。イギリスに旅行に行けば一度は目にする定番中の定番、フィッシュアンドチップスはただでさえ高カロリーメニューですが、モルトビネガーをかけることによって味を中和させることができます。もともとモルトビネガーの原材料である大麦は、ビールやウィスキーをこよなく愛するイギリスでは身近な穀物であるため、麦芽酢であるモルトビネガーは家庭の味なのです。

モルトビネガーはどんな味?

日本で身近なお酢と言えば米酢ですが、米酢に舌が慣れている人にとってモルトビネガーは強烈な酸っぱさを感じることでしょう。

酸味は米酢よりも強く、口に入れすぎるとついつい頬がギュっとなるほどの強い酸味を受けます。

しかし、ぶどうに近い甘味も同様に感じられるため、モルトビネガーはただ酸っぱいだけのお酢ではありません。日本製のお酢とは全く異なる酸味と甘味のバランスが絶妙なモルトビネガーだからこそ、フィッシュアンドチップスのようなゴリゴリ系の揚げ物とも相性抜群なのです。

モルトビネガーは体にもいい!

基本的にお酢は体に良いと言われていますが、もちろんモルトビネガーも嬉しい成分をたっぷりと含んでいます。原材料となっている大麦の栄養がそのまま生きているため、ビタミンB1やナイアシン、銅や食物繊維、カルシウムやカリウムなどが含まれています。特に食物繊維に関しては精白米の17倍以上あり、カルシウムは3倍、カリウムも2倍以上あるというのだから驚きです。米酢よりも栄養の高いモルトビネガーは料理にたっぷりと使うことで舌にも体にも嬉しいお酢です。

モルトビネガーの使い道…実は広く使えるお酢でもあった!

日本ではまだまだ浸透していないモルトビネガーですが、使い道は揚げ物だけではありません。米酢のようにたださっぱりしているだけではなく、コクもあるモルトビネガーは意外にも広い使い方が可能です。

煮込み料理

煮込み料理にモルトビネガー?と感じる人もいますが、コクと酸味のあるモルトビネガーを煮込み料理にプラスすれば英国風の料理を楽しむことができます。煮込み料理はこってりとした風味のものが多いですが、たまにはモルトビネガーを加えてさっぱりとした一品に仕上げてみるのも良いですよ。

サラダマリネ

多い食材を使わなくてもキャベツなどの野菜一つでできるマリネは是非モルトビネガーを活用してみてください。一般的なお酢を使うよりもコクと甘さを感じられるモルトビネガーマリネは野菜をパクパクと食べられる料理に大変身します。

タンドリーチキン

揚げ物だけではなく、肉料理や魚料理といったメインディッシュにも使えるモルトビネガーはチキンに漬けてからオーブンに入れてじっくりと焼き上げるのも美味しいですよ。さっぱり好きの人には肉料理がくどく感じられますが、モルトビネガーを使うことによって食べやすいガッツリ系ご飯に早変わりします。

コールスロー

食の欧米化で野菜不足が叫ばれている日本人ですが、モルトビネガーを使ってコールスローにすれば野菜嫌いでもすんなり食べられる料理になります。野菜料理は苦手でも、コールスローにすればいくらでも食べられるという人もいるので、そんな人におすすめの食べ方です。

モルトビネガーの代用と美味しい料理の作り方

モルトビネガーは日本ではまだまだ浸透していない調味料のため、探してもない場合もあるでしょう。しかし、モルトビネガーで料理にアクセントを効かせたい!というときに使える代用があるので、モルトビネガーを使った美味しい料理の作り方とともにご紹介します。

モルトビネガーがないそんなときの代用

モルトビネガーは常備してある家庭の方が珍しいため、モルトビネガーを使用する料理の際は困ってしまいますよね。そんなときはお酢+黒酢+ウスターソースをそれぞれ混ぜてモルトビネガーの代用を手作りしてみましょう。2人分の料理にかける程度の量であれば、お酢を25cc、黒酢小さじ1/3、ウスターソース小さじ1/4の割合で混ぜればモルトビネガーに近い味に寄せることができます。

モルトビネガー入り!さっぱりポークステーキでしっかりご飯

モルトビネガーの良さを生かすなら、素朴な味わいの豚肉を使用した料理を作ってみましょう。爽やかさを残したまま食べられるポークステーキはしっかり系のご飯にもってこいです。

【材料】

  • 豚ロース 2枚
  • (ソース)モルトビネガー 大さじ3
  • (ソース)赤ワイン 大さじ1
  • (ソース)醤油 大さじ 2
  • (ソース)砂糖 大さじ 1

【作り方】

  1. 豚肉ロースは表面に塩こしょうを軽く振っておきます。
  2. フライパンに油を入れ、温まったら豚ロースを入れてこんがり焼いていきます。
  3. 豚肉を焼いている間にソースの材料を全て混ぜ合わせておきます。
  4. 豚肉の中まで火が通ったら混ぜ合わせたソースを回し入れ、豚肉全体にソースが絡むまで少し火を入れます。
  5. ソースが絡んだらお皿に盛りつけ、上からソースを移して完成です。

美味しいお酢がココにあり!モルトビネガーのコクを是非一度味わって!

ご存じない人も多いモルトビネガーをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。日本でもお酢はありますが、モルトビネガーはそんな日本のお酢とは一味違うお酢のタイプです。大麦の良い香りが立ち込め、揚げ物やメインディッシュとなる魚や肉との相性も抜群ですので、まだ口にしたことがないという人は是非試してみてくださいね!