2018年4月4日更新

馬肉の味ってどんな味?ヘルシーな馬肉でダイエットも叶う?

馬刺し

馬肉は味を知らないと生で食べるのか焼いた方が良いのか良く分からず栄養やカロリーもあまり知られていませんが、部位の中にはたてがみという別名こうねや赤身などが存在し、鉄分もほど良く摂れ、ダイエットにも良いです。煮込みや燻製などにされる馬肉は歴史も深く、アレルギー持ちの犬の食事にも良いと言われているので馬肉の世界を解説します。

  1. 目次
  2. 馬肉は邪道?
  3. 馬肉にだって部位がある
  4. 馬肉はどんな料理になるの?
  5. 馬肉の味は?
  6. 馬肉の栄養やカロリーについて
  7. アレルギー持ちの犬には馬肉がいい?
  8. 馬肉を食べてヘルシーな食生活を!

馬肉は邪道?

肉というものは牛肉だったり鶏肉だったり豚肉だったりとありますが、馬肉はあまり広く食べられていませんよね。実際に馬肉を食べたことがないという方もいますし、乗馬を趣味にしている方は愛着のある馬を食べようなどとは思わないでしょう。

食べたことがない方には未知の味の馬肉は実はおいしいと絶賛される肉でもあります。一度食べたら病みつきになるという方もいるほどですから、馬肉の味は意外にも濃厚でおいしいのです。

また、部位によってはコリコリとした独特の食感や味がするところもありますので馬肉は奥が深い肉でもあります。

馬肉の歴史

そんな馬肉が食べられるようになった歴史には、非常に古い過去まで遡ります。馬と人との関係に密接な絆があった2000年も前の時代である縄文時代にモンゴルから伝わったのが馬と人とが接近した始まりです。

そしてときは流れ675年の日本最初の天皇により肉食禁止令が出ていましたが、その中に馬が含まれていたため、このとき既に馬を肉として食べていたと考えられます。

そしてなぜ馬が食べられるようになったのかというと、400年前に豊臣秀吉が朝鮮出兵で大陸に行った際、食糧がなくってしまったため止む無く軍馬を食べたことが馬肉を食べるようになった歴史と言われています。

そのおいしさは帰国した後もやめることをせず、馬刺しなどを食べたことから領土である熊本に文化が広まり、結果的に全国に拡散されていきました。

馬肉にだって部位がある

豚肉や牛肉などに食べる部位によって分けられ、名前もそれぞれ違いますよね、それと同様に馬肉にもしっかりと部位と呼べるものがあります。

例えば肩ロースや肩バラ、リブロースやサーロイン、ヒレやランプ、外モモ、内モモなどです。牛にも豚にも同じ呼び方があることはお分かり頂けるでしょう。

他にも聞き慣れないバラオビやふたえご、クロッドなどの部位も存在します。

また、馬肉にしかない「たてがみ」という部位があります。食べ慣れている豚や牛などの肉にはない部位でもあるこの肉は別名「こうね」と呼ばれており、一頭の馬から約5キロ程度しか取ることはできません。

このたてがみは化粧品として使われている部位でもあるのですが、たてがみはその成分のほとんどがゼラチン質であるため、口に入れた瞬間にスーッと溶けてなくなるほど口あたり滑らかです。馬肉にはこのたてがみがないと始まらないという人もいるほどなので、たてがみは馬肉を知り尽くした人のいわばご馳走なのです。

そんな貴重なたてがみを最もおいしく食べる秘訣は、「赤身に巻いて食べる」ことです。馬刺しなどの馬肉は生の状態の赤身ですから、脂を含んでいる率は低いです。そんな赤身にくるくるとたてがみを巻くことによって、トロトロの食感を楽しみながら赤身の弾力も一緒に楽しめるというわけです。

馬肉はどんな料理になるの?

馬肉のことをまだあまり良く知らないという方はそもそも馬肉がどういった料理になるのかご存じない方も少ないはず。馬肉は知名度の高い生の状態で楽しめる馬刺しなどから始まり、ハムのような食感の燻製やじっくりと火を通した煮込みなどの料理にもなります。他にもユッケやそのまま焼いた焼肉なども楽しめる馬肉は実は意外と食べ方も豊富でお好みでアレンジしやすいところが魅力の一つです。

馬肉のたたき

材料 (2人分)

  • 馬刺(赤身の塊) 150g
  • バター 15g
  • 塩、こしょう 適宜
  • 玉ネギ 1/2個
  • 小ネギ 適宜
  • ショウガ 適宜
  • 大葉 1枚
  • レモン半月切り 適宜(盛り付け用)

馬肉の味は?

馬肉の味は生と焼いた状態では全くと言って良いほど異なります。生の馬肉は馬刺しなどがありますが、舌の上でトロっととろけるのが特徴です。

しかし、焼いた状態の馬肉は脂を感じつつも、どこかあっさりとした風味を感じられます。牛肉や豚肉などの他の肉は焼いたときに重い脂を感じますが、馬肉は脂はあっても軽い脂に感じられます。

肉でありながらも、魚の脂と同じような脂の軽さのため、他の肉で胃がもたれる方は馬肉を食してみるとあっさりと食べきれてしまうほどおいしく感じられるでしょう。

馬肉の栄養やカロリーについて

独特な味や食感がする馬肉ですが、食べ方によってはさっぱりと食べることもできる肉であるため、様々な料理に活用できるのが馬肉です。肉には豊富な栄養が詰まっていますが、馬肉はどうなのでしょうか。また、ダイエット中の方はカロリーについても気になるところですから、馬肉の栄養やカロリーについて考えてみましょう。

馬肉にはどんな栄養があるの?

おいしい馬肉はおいしい上に、実はヘルシーなお肉でもあります。牛や豚などの肉と比較すると低カロリーで低脂肪、低コレステロール、低飽和脂肪酸であることが売りです。

例えばミネラルであれば豚肉や牛肉の3倍、鉄分はほうれん草やひじきよりも多く、豚肉や牛肉の4倍、鶏肉の10倍もあるとされているほど含まれています。

また、疲労を回復してくれるグリコーゲンや皮膚や目などの全身の粘膜を維持してくれるビタミンA、血行を良くする働きをするビタミンE、骨や歯を形成するカルシウム、他にもリノール酸やα-リノレン酸、オレイン酸などの必須脂肪酸を非常に豊富に含んでいるのです。

また、高血圧に役立つペプチドという栄養やたてがみの部位であればコラーゲンも多く含んでいます。これらの栄養成分は特に女性に嬉しいものばかりですよね。馬肉は空気に触れると赤身部分が桜色となるため、馬肉の別名は他にも「サクラ肉」とも呼ばれている可愛い存在です。

馬肉のカロリー

これだけの栄養を詰め込んだ馬肉ですが、実はカロリーが非常に低い肉でもあります。

馬肉のカロリーは100gあたり110キロカロリー程度しかなく、これは鶏のささみと同じくらいの低さを誇っています。

脂肪分は牛肉の約5分の1で、牛豚肉の約半分のカロリーしかないですから、ダイエット中の食事にはぜひ取り入れたいお肉なのです。しかし、馬肉はカロリーが低くてヘルシーですが、プリン体は多いため、食べ過ぎは厳禁です。

アレルギー持ちの犬には馬肉がいい?

ペットに犬を飼っている方であれば見聞きしたことがあるかもしれませんが、犬がアレルギーを持っている場合、馬肉を食べさせると良いという噂があります。

近年ではアレルギーを持つ犬もいるため、さらに馬肉が注目されているのですが、アレルギー持ちの犬に食べさせることによってアレルギーが改善されるのではなく、アレルギー持ちの犬でもアレルギーが出にくいという意味です。

また、アレルギー持ちの犬だけではなく、食事量が減ってきた老犬や療養中の犬にも馬肉はおすすめなのだそう。その理由は、馬はエサに成長ホルモン剤などの薬を混ぜて与えると食べないため、そういった薬品の汚染を受ける心配はないので犬にとっても安心というわけです。

しかし、そんなアレルギーの出にくい馬肉であっても、馬肉を食べることによって反対にアレルギー症状が出てしまうこともあるため、人間と同じように犬にとっても馬肉が合う合わないは出てくるそうです。

馬肉を食べてヘルシーな食生活を!

馬肉と見聞きするとあまり馴染みがなく、味や食感についても知らないことばかりです。しかし、実は他のどの肉よりも栄養が優れているにも関わらず、カロリーは低いため、女性にとって嬉しい食材と言えそうです。今まで馬肉を敬遠していた方もこの機会にぜひ馬肉を食べてみてくださいね。