2018年3月19日更新

アケビの皮はどう食べるの?ムベとアケビの違いなどもご紹介

アケビ

紫色をした生々しい見た目のアケビは果肉だけではなく、皮も食べることができるってご存じですか?いくつかの種類があるアケビは皮が割れた時期が食べ頃で、木の芽や新芽は郷土料理にもなっています。また、ムベとの違いや害虫についても詳しくご紹介します。

  1. 目次
  2. 見た目で敬遠されるアケビとは
  3. アケビとムベの違い
  4. アケビを食べる害虫
  5. アケビをおいしく食べたい!皮、新芽(木の芽)の食べ方は?
  6. アケビの全てをおいしく頂こう!

見た目で敬遠されるアケビとは

独特の美しい紫色をしているアケビは鑑賞用としてなら心安らぐ色合いですが、食用となるとあまり食欲は湧かない果物と言えるかもしれません。美しいマットな紫色のために敬遠している方も多いですが、アケビ自体は味もおいしく、甘い食感を楽しめる果物として認識されています。

そんなアケビは東アジアを原産としており、日本では全国でアケビの姿を見ることができます。

そもそもアケビはいつが食べ頃?

アケビを食べたことがない方はいつ食べれば良いのかといった点や、どこが食べられるのか曖昧ですが、アケビは紫色をしている皮や、その内部の白っぽい果肉などが一般的に食べられている部分です。

アケビは実が熟してくると皮がパックリと割れ始めるため、その合図が確認できたら食べる時期です。しかし、果肉に無数に含まれている種は食べると便秘になると言われていますので種は口に入った都度吐き出すか食べる前によけておくようにしましょう。

また、アケビは新芽などが古くから郷土料理とされて愛されており、木の芽もきちんと料理すればおいしく食べられる箇所です。そのため、食べられる部分が少なそうに見えるアケビですが、実は隅々まで食べられるのです。

アケビの皮はどんな味?

アケビの果肉部分を食べたことがある方は多くいるかもしれませんが、中々アケビの皮を率先して食べようとした方は少ないことでしょう。

アケビの果肉は甘く、さっぱりとしています。それに対しアケビの皮はゴーヤに似たような苦味があるのが特徴です。しかし、苦味と言ってもほんのりとした苦味であるため、そんな苦味を生かす料理などに手をかけてあげれば食卓にインパクトを添える一品となってくれます。

アケビとムベの違い

アケビは山に自生しているため、比較的身近な果物です。新芽や木の芽も山菜として楽しまれていますが、ムベとの違いについても気になるところですよね。

アケビとムベの違いとは?

アケビとこれまた姿が似ているムベという植物は同じようで実は違うものです。アケビはアケビ科アケビ属ですが、ムベはアケビ科ムベ属の植物であり、別名はトキワアケビと呼ばれています。また、アケビは冬になると落葉してしまいますが、ムベは落葉しません。

その他の違いにもアケビとムベは葉の形も違いますし、実が熟すアケビは皮が割れますが、ムベは割れません。アケビとムベはアケビ科というところまでは同じですが、上記のように若干の違いが各自あります。

アケビを食べる害虫

アケビやムベといった地植えの植物にはつきやすい害虫というものが存在します。植物や果物には害虫が寄ってくるのは総称して言えることですが、アケビにつく害虫はアブラムシやハダニ、ハマキムシなどが挙げられます。

害虫の心配ももちろんありますが、アケビは他にも「うどんこ病」という葉の表面に白っぽいカスのような白カビが出る病気もあります。

自生するほどパワーある植物なのですが、害虫や病気から守ってあげることもおいしいアケビを食べる方法ですから、害虫や病気から守る効果のあるスプレーなどの薬剤を使うと良いでしょう。アケビなどの植物にも予防として使える薬剤や治療薬などがあるため、害虫や病気に困ったときはそれらの薬剤を使うことも検討していきましょう。

アケビをおいしく食べたい!皮、新芽(木の芽)の食べ方は?

アケビの果肉部分は生でそのまま食べるのが周知された食べ方ですが、皮や新芽(木の芽のこと)に至っては入手できても食べ方が分からないという方もいることでしょう。せっかくならおいしく食べたいですから、それらのものをどう料理していけば良いのかお伝えします。

アケビの新芽

アケビの新芽は春先にかけて地域によっては人気のある食材と認識されています。アケビの新芽は皮と同様に苦味を感じるのが特徴ですが、手のかけ方によってはおいしい一品になります。

そんなアケビの新芽は入手すること自体が大変ですが、もし手に入ったら和え物やおひたしなどのさっぱりとした料理にして食べてみましょう。苦味がアクセントになってお酒がつい進む料理に早変わりします。

アケビの皮の料理

アケビの皮の料理としては、天ぷらや炒め物などの火を通す調理にしても問題なく食べられます。ただし、アケビの皮はアクが強いため、料理する前は塩で揉んだり、茹でるなどの工程を挟んでからにしましょう。

火を通す場合はそのままでもアクが抜けるため問題ないですが、その他の調理方法ではアク抜きが大切です。アケビの皮は苦味があってこそなので、完璧に苦味をなくすことは難しいですが、控えめな苦味に留めておきたい方は皮を刻んでから2時間程度水に浸けておくと良いでしょう。

また、さらに苦味をなくしたい場合は米のとぎ汁やお湯で茹でたあと水に一晩浸け込んでおくと苦味を取ることができます。

アケビの全てをおいしく頂こう!

アケビについてご紹介しましたが、今までアケビの見た目から敬遠していた方はその正体について把握できましたでしょうか。果肉だけではなく、実は皮や木の芽といった部分まで食用にできるとは驚きですよね。アケビが手に入ったら余すことなくおいしく料理などにして食べてみてはいかがでしょうか。