2018年6月2日更新
オヒョウはどんな味。最大4m超えの魚
日本人が大好きなお寿司。特にエンガワはコリコリとしていておいしいですよね。リピーターが多いエンガワですが、実はオヒョウという魚が使われていたってご存じですか?英語ではハリバットといい、最大で何と4mを超える大きさになる魚です。料理としては刺身や煮付けがおいしいのでオヒョウの味についてもご紹介します。
オヒョウという魚
お寿司大国日本でもあまり聞き慣れない魚であるオヒョウは実は非常に身近な存在の魚でもあります。回転寿司でエンガワを食べたことがある方なら一度はこのオヒョウを口にしていることになります。実は回転寿司で使われているエンガワという寿司のネタはこのオヒョウという魚が使われています。このオヒョウからはヒラメやカレイといった魚から取れるエンガワが同じように取れるため、大きな個体となるオヒョウは安価な値段で寿司が提供できる回転寿司などで引っ張りだこの存在なのです。
オヒョウの生態
オヒョウはオホーツク海や太平洋、北極海、ベーリング海などに生息する深海魚で水深400m~2000m辺りの深い海の底に生息しています。オヒョウを知る人は他の魚とは異なる大きさがあるという特徴がまず第一に頭に浮かぶほどオヒョウは巨大化します。
もともと寿命が長い魚でも知られているので長寿であるが故に個体の大きさも巨大化します。オヒョウ自体の成長は遅く、1年で約10cm程度しか成長しません。しかし、長くい個体で寿命が150歳という個体もいるため、成長するスピードは遅くても長い年月をかけて徐々に巨大な姿へと変化していきます。
また、オヒョウは英語でハリバットといい、大きいものでは最大3~4mもの大きさで釣り上げられたものもいます。通常の大きさは1~2m程度ですが、長寿のオヒョウはこれほどまでに大きく成長し、私たちの口の中に入っていくのです。
米国では食用としての重要性が非常に高いオヒョウは日本では北海道でごくわずか獲れる程度の存在です。また、オヒョウは漢字で書くと大鮃(オオヒラメ)ですが、分類はカレイ目カレイ科です。そんなオヒョウは内臓を除去し、腹ビレなどを切ったものが冷凍で販売されていることもあります。風味は淡白なオヒョウですが、脂肪は少なく、場所によってはカマボコの原料になっている場合もある用途が広い魚です。
オヒョウの味
オヒョウの味と言っても、回転寿司でエンガワを食べたことがある方はもう既にどんな味かはご存じのことでしょう。あのコリコリとした食感が特徴の味は淡白ながらも食べやすい味になっています。オヒョウは国内では北海道を中心に出回っており、気になるクセといった面もありません。日本人の舌に合う淡白でわさび醤油にマッチするアレンジしやすい魚です。
オヒョウを使った料理
名前を見聞きしただけではどんな魚なのか分かりませんが、実は意外と身近な存在のオヒョウは寿司ネタにしか使えないと感じている方も多いのでないでしょうか。しかし、淡白で脂肪も少ないオヒョウだからこそ、普段の料理にマッチするものがたくさん作れますので様々なバリエーションで楽しみたいところです。オヒョウが手に入ったら余すことなくおいしく使ってあげるようにしましょう。
オヒョウの刺身
オヒョウは寿司ネタとしても使われているため、刺身にして食べるというのは抵抗のない食べ方ですよね。寿司ネタに使われているため、鮮度などはあまり気にしなくて良いかと思われがちですが、オヒョウを寿司ネタや刺身にする場合、鮮度の良いものを選ばなくてはいけません。鮮度が悪いオヒョウは人によっては「食べられたものではない」と口にする人もいるほど味や風味がガタ落ちします。手に入れたオヒョウが鮮度の良いものであれば良いですが、それほど良くない場合は火を通す料理などにしておきましょう。
オヒョウの煮付け
淡白な味わいのオヒョウに料理として手をかけるのであれば、魚料理の定番である煮付けがおすすめです。鮮度が落ちたものでは刺身にできませんから、煮付けでおいしく食べてしまいましょう。オヒョウはもともとの味わいがさっぱりとしているため、コクをプラスしたような料理の仕方が非常に合います。
オヒョウの洋食
オヒョウは日本人好みとして煮付けや鮮度の良いものであれば刺身などの和食にしてももちろんおいしいですが、コクが出る料理の洋食としても活用することができます。例えばオヒョウのさっぱりとした風味を生かすために、バターを加えてムニエルにしたり、フライやバター焼きなどもおいしく食べられます。一般的な白身魚の料理のようにグリルにしてみたりするのもおすすめの食べ方です。
また、唐揚げにして淡白な風味にしっかりとした味わいを追加してみたり、オシャレに食べたい場合はアヒージョなどの洋食もまた一味違った味わいを口の中いっぱいに楽しむことができるでしょう。
オヒョウは身近な魚だった
オヒョウという魚についてご紹介しましたが、実は身近な存在である魚だということに驚いたという方も多いのではないでしょうか。名前は珍しくてもエンガワを食べたことがある方は誰しもこのオヒョウを口にしているということになりますから、おいしい味にアレンジさせて手に入れたオヒョウを余すことなくおいしく食べてあげましょうね!