2018年3月12日更新

エソという魚の食べ方や料理

エソ

見た目はまるで爬虫類のような姿をしているエソという魚をご存じでしょうか。このエソは骨が強いため、骨抜きが大変な魚ですが、すり身やかまぼこ、なめろうやさつま揚げ、つみれなどの良く口にする料理の和食として大活躍している魚でもあります。そこでそんなエソの食べ方や味をご紹介します!

  1. 目次
  2. まるで爬虫類!エソという魚の正体とは
  3. エソは骨抜きが大変な魚
  4. エソの味
  5. エソはどう料理する?おいして食べ方の数々
  6. エソをおいしく料理しよう

まるで爬虫類!エソという魚の正体とは

魚料理をこよなく愛する方は一度は見聞きしたことがあるかもしれないエソという魚は、実際の見た目を見てみるとその姿は魚というよりも爬虫類と言った方が合っているほど若干怖い顔付きをしています。体は非常にスマートで捕食する際はフィッシュイーター感を全面に出す食欲旺盛な性格をしている魚です。エソという魚は一種類存在するということではなく、マエソやワニエソなどの名前が付いた仲間が数種類存在します。エソという魚の名前を聞いたことがないという方が多いと感じますが、まさにその通りであまり頻繁にお目にかかる魚ではありません。しかし、案外どこでも釣れる魚でもあるため、そこまで遠い存在というワケでもないでしょう。

エソってどんな魚なの?

まだまだ未知の魚といったイメージが強いエソですが、エソは水深100mよりも浅い砂地に生息する深海魚です。生息地域は千葉県~九州南岸の太平洋沿岸や日本海、東シナ海、瀬戸内海などで高級すり身の原料としても使われている非常に重要な魚でもあります。

エソはどんな料理に使われるのか

エソと聞くと馴染みがない魚といったイメージですが、実はエソは上記でも触れたように高級すり身の原料に使われており、関西や西日本ではかまぼこや竹輪、さつま揚げ、なめろう、つみれなどに姿を変えて私たちの舌を楽しませてくれる優秀な味わいを持つ魚でもあります。

エソは骨抜きが大変な魚

エソにはワニエソやマエソといった種類のものが存在しますが、それらのエソは総合して骨にクセがあるのが特徴です。エソの骨は小骨が非常に多く、料理に使う際には骨抜きに大変な苦労を要します。

中骨と呼ばれる部分の小骨が左右に2列あり、三枚おろしにした後はこの中骨を根気良く1本ずつピンセットなどで骨抜きしていくか、スプーン状の道具で身を掻き出すようにして骨抜きをしていくかのどちらかです。

小骨に対して1本ずつ除去していく工程では非常に手間がかかりますが、丁寧に骨抜きが終わった後は刺身で食べるとおいしいですよ。それほど手間がかかっても味わい深いエソですから、時間があるときに挑戦してみるのも良いでしょう。

エソの味

エソが持つ味は上質で上品と例えられるほど舌触りの良い味と食感があります。身は白身で一見淡白な味わいのようにも見えますが、口に入れるとその旨みが広がり、そのまま食べても噛めば噛むほど染み出る味わいを楽しむことができる風味と味を持っています。そのため、エソはどのような手の掛け方でもおいしく、特にかまぼこは一度食べたら病みつきになるほどおいしいと口にする方もいるようです。

エソはどう料理する?おいして食べ方の数々

エソという魚はときに高級すり身の原料として使われることもありますし、ときにさつま揚げなどに加工されて食べられるときもあります。ということは様々な料理に適し、更に加えて言えば和食とは相性抜群ということです。そんなおいしいエソが幅広く生かせる料理や食べ方を追求して触れていきます!

刺身

エソの味わい深さをそのまま堪能したいという方は刺身が最も合っている料理になるでしょう。エソが持つ味わいはシンプルさを感じるながらも非常に旨みを感じる味わいとなっています。問題は小さな無数に並んだ小骨だけですから、骨抜きが苦ではないという方は手に入れたエソをそのまま刺身にして食べる方法もおすすめです。

さつま揚げ・すり身・つみれ

エソは小骨が非常に多い魚ですので、

骨抜きに時間をかけたくないという方はフードプロセッサーなどの道具を使ってエソの小骨ごと砕いて

からさつま揚げにしてしまいましょう。さつま揚げにすればエソそのものを味わうことができますし、一緒に野菜を混ぜた料理の一品として十分楽しむことができます。

また、小骨ごと身を砕いてしまえばすり身としてつみれ料理にも使うことができますし、エソを使った料理が食卓にいくつも並びますよ。これらの調理法はエソに手を掛ける際に最も簡単なやり方だと言えます。時間がない方や細かい作業が苦手な方は調理方法についても工夫しながら料理してみてくださいね。

エソの天ぷら

エソを料理とするのであれば忘れてはならない調理法が天ぷらです。エソの上品な味わいをさっぱりとした食感で食べるためには最適な食べ方と言えるでしょう。エソを天ぷらにする場合は基本的に骨抜きをしっかりと行ったあと油で揚げるだけですが、注意したいのは天ぷらにするエソは生の状態での冷凍はしないほうがよいです。

エソは冷凍して解凍したあとは水気が多くなってしまい、身が柔らかすぎる状態になるため、冷凍し、解凍してしまったエソは練り物などの加工した料理にしか使用できません。それでもエソを冷凍しておきたい場合は一度揚げたものを冷凍庫に入れるようにしましょう。エソの天ぷらを一番おいしく食べられるのは揚げたてをそのまま食べることです。

エソをおいしく料理しよう

聞き慣れないエソという魚は練り物に加工されて広く食べられている魚でもあります。かまぼこやさつま揚げ、つみれなどは味わい深く食べることができ、心も体も満足できる料理となるのでエソを手に入れた場合はそういったエソの味わいが生かされるような調理方法を試してみてくださいね。