2017年6月8日更新

タラの芽には毒がある?天ぷらだけじゃない美味しい食べ方とは

タラの芽

タラの芽といえば体に優しい山菜というイメージが定着していますが、自然に自生しているものを採って食べる時は、いくつか注意が必要です。
今回は、タラの芽の見分け方や山菜採りでタラの芽をとる場合の注意点、そして美味しい食べ方について紹介します。

  1. 目次
  2. タラの芽とは
  3. タラの芽の栄養成分
  4. タラの芽には毒がある?
  5. タラの芽とコシアブラとの違い
  6. タラの芽の味を引き出す食べ方と保存方法

タラの芽とは

ウコギ科タラノキ属のタラノキの若芽を指し、古くから親しまれている山菜の1つです。

旬の時期や採れる地域は?

旬は3-4月で、日本ではほぼ全域の山に自生しています。原産は中国東北部で日本のほかにも朝鮮半島、シベリアと分布地域が広いのが特徴です。
タラノキは酸性の土壌を好み、海抜250-1000mの小川のそばや雑木林林、潅木林、広葉樹林、野原、草むらといった天然の環境です育ちます。また、焼畑や伐採をした跡地にも多く見られます。
しかし自然破壊や乱獲の影響により、成育条件はそれほど厳しくないにも関わらず、年々数が減ってきているのが現状です。

タラの芽はこれからも注目される食材

私たちの食生活は豊かになり、肉や魚がいつでも食べられるようになった反面、これらの安全性も懸念されるようになっています。
そこで注目されているのが、汚染なし、低脂肪、低糖質、ビタミン食物繊維が豊富なタラの芽です。タラの芽は病気を防いだり長寿のもとになるとして、古くから薬のように食べられてきました。
天然のタラの芽が減っていることを受けて、種があれば簡単に増やせて、コストも手間もかからないハウス栽培が盛んです。スーパーにあるとげがなく柔らかいもののほとんどが、ハウス栽培もといわれるほど。
日本でも東北、関東、四国、中国地方の各地で栽培されています。

タラの芽の栄養成分

香り豊かな自然の風味にほんのり甘いタラの芽は、栄養価が非常に高く山菜の王様と呼ばれます。
豊富な栄養
タラの芽には以下に挙げるさまざまな成分が含まれています。
タンパク質、脂肪、炭水化物、食物繊維、ビタミンB2、ビタミンB1、ニコチン酸、ビタミンC、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、マンガン、錫、バリウム、鉛、銅、リンなど。
そのうち栄養素となるのが、有機酸やビタミン、食物繊維やミネラルであり、アミノ酸量も多いことから、リウマチ、関節炎、糖尿、精力減退、肝炎といった症状に効果があるとされます。

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タラの芽には毒がある?

国内外では常に品薄状態が続いている反面、毒があるとも言われます。
これは一体どういうことでしょうか。

毒があるといわれる理由

タラの芽そのものに毒はありませんが、見た目がよく似たウルシの新芽は毒タラの芽と呼ばれます。
みなさんご存知の通り、ウルシは体質によってかぶれる危険性があります。しかし誤ってウルシの芽を食べても毒はないとされています。

タラの芽とコシアブラとの違い

タラの芽とコシアブラの違い

タラの芽にとてもよく似た山菜に、同じウコギ科のコシアブラという木があります。
もちろんこちらも食用なので誤って食べても問題ありませんが、タラの芽と区別したい場合は、どう見分ければ良いのでしょうか。

ポイントはとげ

タラの芽と同じように、コシアブラもハカマ(付け根)の上に細く柔らかな葉が真っ直ぐに伸びていますが、タラの芽はこのハカマの部分に小さなたくさんのとげがあります。同じような山菜でハカマにとげがあるのはタラの芽だけですので、この1点だけで見分けがつきますね。

他の違いを挙げてみると、コシアブラの葉は若草色で葉の先がピンと尖っていますが、タラの芽は茶色がかった黄緑色をしており、葉の先が丸まっています。また表面全体が灰色を帯びたビロードのような毛で覆われているのも特徴的です。
味の面では、コシアブラはタラの芽よりもアクが強いため、天ぷらなどの揚げ物以外で調理する場合は、少し長めに塩水で茹でてアク抜きするようにしましょう。

ウルシとの見分け方

タラの芽の半分ほどの大きさのハカマに、濃い緑色をした茎と茶色を帯びた葉が生えているのがウルシです。柔らかふわふわしたタラの芽に対し、ウルシは茎から葉までピンと生えそろっており、茎の部分が長く葉の形もはっきりとしています。

タラの芽の味を引き出す食べ方と保存方法

タラの芽の天ぷらは、甘くサクサクした食感と口の中に広がる香りがたまらない逸品です。タラの芽といえば天ぷらというほどその食べ方は定着していますが、同じように春を感じられる食べ方はほかにもあるんです。

タラの芽はこんな食べ方がおすすめ

生のまま天ぷらにするのはもちろん美味しいですが、ほかにも下ゆでをしたものに和風ソースをつけたり、炒めものや、スープ、おひたしでも美味しく食べられます。
どんな調理方法でも、ケチャップやソースなどは使わず、あっさりと塩胡椒で味を整えましょう。そうするとタラの芽の香りが存分に楽しめます。

タラの芽の保存方法は

  1. 鍋に湯を沸かし、沸騰したらタラの芽を入れ、色が変わったら取り出します。
  2. すぐに冷水につけ、今度はしっかり水切りをします。
  3. 大きめの容器にタラの芽を敷き詰めて塩をまんべんなくふり、しっかり全体に塩が行き渡るようにします。
  4. 30分ほどで水が出てくるため、更に水を切ります。
  5. 乾いたらラップに包んで冷凍庫に入れれば、15-20日は保存可能です。

食べる時は、解凍してからぬるま湯にくぐらせてから調理してください。