2023年7月3日更新

じゃがいもがぶよぶよだと食べられない?水分に注意で長期保存もOK

カレーや肉じゃが、サラダにも大活躍のじゃがいも。ストックが常にある家庭も多いと思いますが、油断するとぶよぶよになっていた、という経験はありませんか?ぶよぶよになったじゃがいもは食べてもいいのでしょうか?

今回は、じゃがいもがぶよぶよになる原因や見分けるコツ、じゃがいもの正しい保存方法についてお話していきます。ぶよぶよのじゃがいもでも見極めるポイントを押さえて、美味しく食べましょう!

  1. 目次
  2. ぶよぶよのじゃがいもの原因は水分にあり!?芽が出るのはどうして?
  3. 食べるのNG!?じゃがいもが傷んでいないか見分けるコツと栄養の変化
  4. ぶよぶよのじゃがいもでできる料理は?新聞紙で長期保存も可能に
  5. まとめ

ぶよぶよのじゃがいもの原因は水分にあり!?芽が出るのはどうして?

じゃがいもがぶよぶよになってしまう原因はどこにあるのでしょうか?原因を突き止め、ぶよぶよになっり芽が出たりしないように対策を練っていきましょう。

保存中に芽が出ることで水分や栄養が抜ける

じゃがいもに芽が出てくると、水分や栄養が芽に奪われてしまいます。じゃがいもの成分自体、60〜80%が水分でできています。

長期間の保存や、芽が出ることで水分が抜けて、じゃがいもの表面はシワシワになり、ぶよぶよしていると感じてしまうのです。ただ、中にはじゃがいもの品種で比較的元から柔らかいものもあります。

春に出るメークインは、新鮮な状態だと少し柔らかくみずみずしく、傷んでいるわけではないので安心してくださいね。

レンジによる加熱のしすぎと冷凍保存もNG

じゃがいもを電子レンジで加熱するのもあまりおすすめできません。電子レンジで温めると、水分が蒸発し、じゃがいもの中に含まれる水分も抜けやすくなってしまいます。

また、知っている方も多いと思いますが、じゃがいもは冷凍保存には適していません。冷凍する時に水分がじゃがいもの組織を破壊し、解凍と同時に水分が抜けてしまうので、保存に困っても冷凍するのは控えましょう。

芽が出るサインは温度と明るさにあり

じゃがいもの芽が出るサインの一つが温度です。じゃがいもの芽が出やすくなる温度は、15度〜20度くらいと言われています。季節によって工夫が必要になりますが、できるだけ暑くなり過ぎないように注意して気温をキープしましょう。

また、明るさにも要注意です。太陽や照明の明るさに関わらず、じゃがいもは光を感知すると芽が出やすくなってしまいます。遮光できる場所へ入れて、気温に気をつけながら保存すれば、新鮮さを維持できますね。

食べるのNG!?じゃがいもが傷んでいないか見分けるコツと栄養の変化

じゃがいもがぶよぶよの状態になったら…。まずは傷んでいないか見分ける方法と栄養の変化について確認してみましょう。

ぶよぶよと芽の多さは傷みのサイン

多少の柔らかい程度であれば大丈夫ですが、じゃがいもがぶよぶよになり始めているということは、中の水分が失われ始めている証拠です。不安な場合は、食べるのは控えましょう。

また、ぶよぶよになる過程でじゃがいもから芽が出てくることもあります。じゃがいもの芽には、ソラニンなどの毒素が含まれている可能性があります。

大量に摂取すると吐き気や腹痛、頭痛などの症状が出ることも考えられるので、食べずに処分するのをおすすめします。多少の芽であれば取り除いて食べるのはOKですが、心配なら控えておきましょう。

参考:食べない方がいいじゃがいもの特徴

じゃがいもの色や匂いでNGか判断しよう

じゃがいもが傷んでいないか判断する材料として大事なのが「匂い」です。明らかな異臭は傷んでいる可能性が高いので食べるのはNGです。じゃがいもの皮が緑色になっている時も食べるのは控えた方がいいでしょう。

芽が出るのと同様、毒素が含まれている可能性があり、加熱処理をしても無くならないので処分をおすすめします。じゃがいも自身から茶色い液体が出ている時は、既に傷んでいるのですぐに処分してくださいね。

参考:食べない方がいいじゃがいもの特徴

でんぷんのサポートで栄養に変化なし!?

じゃがいもは、ほとんどがでんぷんでできています。このでんぷんがその他の栄養素を包んでカバーしているため、保存方法や加熱処理の仕方で栄養素が変わることはほぼありません。

味は多少は落ちてしまいますが、調理の仕方によってはまだまだ美味しく食べられるじゃがいも。少しじゃがいもがぶよぶよしていても、栄養が変わらないのであれば捨てずに済むように食べられるかしっかり確認して調理していきましょう!

ぶよぶよのじゃがいもでできる料理は?新聞紙で長期保存も可能に

じゃがいものぶよぶよ具合は、多少であれば食べられますが、どう調理すれば美味しくなるのでしょうか?また、ぶよぶよにしないための保存方法についても確認してみましょう。

切り方の工夫でぶよぶよでも美味しく

まず、「ぶよぶよ」と「出ている芽」を解消してあげましょう。ぶよぶよのじゃがいもを皮を剥いて数時間から一晩水に漬けておくと、表面のシワが取れやすくなりますよ。

皮もいつもより厚めに剥くと安心して食べられます。例えば、ポテトサラダなどであれば水分のあるきゅうりがカバーしてくれるということですね。

他には、いつもより薄く切ってポテトフライにしてみたり、王道ですが煮物にするのもいいでしょう。

新聞紙で長期保存も叶うって本当?

じゃがいもは基本、常温保存がいいと言われています。湿度に弱いので、風通しのいい暗い場所が一番保存場所には適していますよ。

常温で保存する時は、新聞紙で一つつずつ包んで保存すれば大体2〜3ヶ月は大丈夫でしょう。冷蔵での保存がおすすめなのは、夏の暑い季節です。どうしても湿度や気温が上がり芽が出やすくなるので、常温よりも冷蔵保存がいいでしょう。冷蔵保存なら大体1ヶ月が目安になります。この時も新聞紙で一つずつ包んで保存すると長持ちしますよ。

皮を剥いた後、水にさらしてしっかりと水気を拭き取り、ジップロックなどに重ならないように密封。そのまま冷凍すれば大体1ヶ月は保存可能です。

参考: じゃがいもの保存方法について

まとめ

たくさんの料理で使う機会のある「じゃがいも」。他の野菜と比べると比較的、保存期間も長いため油断しがちです。じゃがいもがぶよぶよになってしまわないよう、選ぶ時から注意し、保存の際も新聞紙に包むなどして対策していきましょう。

それでもぶよぶよになってしまった時は、食べられるかどうか色や芽の多さなどで判断し、傷んでいるところは切ったり、皮を厚く剥いたりして対応してください。正しい選び方と保存方法で、より一層美味しいじゃがいもに出会えるといいですね。