2018年2月1日更新

サンチュとは?チシャの違いも

サンチュ

焼肉店などで肉を巻く用途として使われたり、サラダとして食べるサンチュやチシャなどといった葉物の違いをご存じでしょうか。葉物として取り扱われているためレタスなどと混合しやすいですよね。そこで今回はサンチュとチシャの違いや栄養、効能、日持ちについて、加熱や冷凍、そして眠気に関する情報をお伝えします。

  1. 目次
  2. サンチュとチシャの違い
  3. サンチュの栄養
  4. サンチュが眠気を誘う?効能も確認
  5. サンチュの日持ちと冷凍について
  6. あなたは知ってた?サンチュが優れていたワケ

サンチュとチシャの違い

まずサンチュとはカテゴリーに分けると「掻きレタス」というカッティングレタスに該当します。サンチュもチシャも焼肉店では良く見る名前ですが、サンチュは別名を「かきチシャ」と言います。カッティングレタスに該当する葉物は普段食べられる頻度の高い玉レタスなどよりもみずみずしいのが特徴で緑色の部分も目で見てはっきりと確認ができるほど濃い色彩をしています。

一方でチシャと呼ばれる葉物はレタス全般のことを指します。レタス全般ということはサンチュも該当するのですが、レタスはまだまだ種類があり、それら種類のレタスも該当することになるため同じということではありません。分かりやすい違いを挙げるのであれば2つの違いは分類に違いがあるということです。サンチュは掻きレタスのことを指しますが、チシャはレタスの広い意味を含めた呼び方ということになり、西日本の地域ではサニーレタスなどをチシャと呼ぶこともあります。焼肉店でチシャという文字を見かけたら肉に巻く用途として使うことを目的としているため、この場合のチシャはサンチュということになります。

サンチュの栄養

サンチュの栄養の前にまずサンチュは一般的なレタスである玉レタスとは決定的な違いがあります。それはサンチュが緑黄色野菜という理由があり、玉レタスと比較すると含まれている栄養成分もケタ違いです。サンチュの栄養は食物繊維やナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、βカロテン、ビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、ビタミンC、葉酸などの幅広く且つ豊富な栄養素が含まれています。

特にβカロテンに至っては100g当たりの含有量が3800μgにもなり、カリウムも470mgと多く含まれています。

出典:「日本食品標準表2015年版(七訂)」

サンチュが眠気を誘う?効能も確認

サンチュは色鮮やかな色をしており、歯触り良く口にすることができますが、韓国では一つ注意がある野菜ということをご存じでしょうか。サンチュには実は眠気を誘う物質が含まれているという情報がありますので見ていきましょう。また、効能についても驚くべき点があります。

サンチュに含まれる催眠物質にカギがある

サンチュはどんな食材も巻いたりと用途の広い野菜ですが、一般的に食べられているサンチュには催眠物質が含まれています。韓国ではサンチュを食べた後、眠くなっては困る状態の車の運転などを避けることが浸透しているほどです。サンチュには「ラクチュコピクリン」という物質が含まれており、食べている最中にも眠気を催すほどなので安眠目的で食べられている用途もあります。また、この物質はレタスにも含まれています。

サンチュの効能がすごい!

サンチュには上記した通り豊富な栄養成分が含まれていると触れましたが、そんな栄養豊富なサンチュがもたらす効能には肥満、生活習慣病の予防が見込めるとされています。

焼肉店で良く登場するサンチュは肉なとが巻かれる理由があり、こってりとした脂の多い肉と一緒に摂取することでβカロテンの吸収率が上がり、脂肪の吸収を抑えてくれる働きもします。

また、その他にも皮膚や粘膜といった重要な箇所の強化やアレルギー対策、目や鼻などの乾燥を予防して貧血やむくみ、骨粗しょう症といったものにも効能を示すと言われています。そのため、実はサンチュには栄養に対しての価値は抜群であり、手軽に食べられるのが嬉しい野菜ということになるでしょう。

サンチュの日持ちと冷凍について

滑らかな口当たりのサンチュはいつまでもおいしく食べたいところですよね。しかし、普段から料理をしている方はレタスやキャベツなどの葉物は保存していてもあまり日持ちしないと感じている方が多いでしょう。ではサンチュはどのくらい日持ちするのかといった点や冷凍についても触れていきます。

サンチュは日持ちする?

葉物は基本的に傷みが入りやすい食品ですから、サンチュも同様です。日持ちに関しては悪いと言え、鮮度が落ちてくると苦味が出てくるため、可能な限り早急に使い切ってしまうことが大切です。

サンチュは冷凍してもいい?

サンチュはレタスの仲間ですので基本的には一般的な玉レタスと同様の保存法で問題ありません。しかし、レタスに限らずサンチュは上記した通り傷みやすい食品となりますから、冷凍する場合は葉を良く洗浄してから水気を十分に切り、手で構いませんのでちぎってからポリ袋などに収納して冷凍保存しましょう。しかし、やはり生の状態のものと比較するとどうしてもみずみずしさが失われているため、生食用としてよりは加熱する料理に使用すると時間が経ってもおいしく食べることが可能です。

あなたは知ってた?サンチュが優れていたワケ

葉物などのレタスやサンチュは肉などのメイン料理のおまけ感覚で食べられている場面が多いですが、実は栄養面でも文句のつけようのないほど優れた食材です。何となく口にしていた方もこれからしサンチュにたくさんの栄養が含まれていることを思い返しながらおいしく他の料理と併用して食べてみてくださいね。