2017年11月20日更新

縦縞がスタイリッシュなマハタって?値段や料理についても解説

マハタ

縦縞模様で存在感をばっちりと放つマハタは価格が高いと言われている魚です。スタイリッシュな容姿とは裏腹に刺身や煮付け、鍋などの料理に大活躍で忙しいマハタは一体どういった魚なのでしょうか。高級魚として君臨しているため、値段や市場価格についてもご紹介していきます。

  1. 目次
  2. マハタとは
  3. マハタの旬と別名
  4. マハタの値段や市場価格
  5. マハタをつかったおすすめのお料理
  6. 高級魚だからこそ有効活用していこう

マハタとは

魚をあまりご存じない方でもマハタという魚の名前を一度は見聞きしたことがあるのではないでしょうか。

値段が高額である故にその存在を知らしめているマハタはスズキ目ハタ科マハタ属に分類され、ハタ科の種類の魚でもあります。

姿形はいかにもな魚というように、頭の先から尾の先端までしっかりとした肉付きがあることを確認できます。一番のチャームポイントとなる縦縞模様ですが、成魚になる頃にはこの縦縞模様は次第に薄くなっていきます。

幼魚の頃のマハタはくっきりと縦縞模様があるため、どれほど成長したかが分かりやすい魚でもあるでしょう。ちなみにマハタの縦縞模様は頭を上としての基準となるため、正確には縦ではなく横に入った模様ということになります。

マハタの生息域

値段の高い魚としてのイメージが強いマハタですが、意外と生息地は広い傾向にあります。日本では太平洋側の千葉県以南に生息しており、そこからさらに範囲が広まって西日本各地~沖縄県に至るまでマハタの存在は様々な地域で生息が確認されています。

マハタは水深50~200mの深い岩礁帯に息をじっと潜めて生活しています。ロックフィッシュという岩礁帯を好む魚でもあるマハタはエサを捕獲する際も小魚や貝殻類などを標的とし、岩に隠れ潜んでいるのもマハタの生態と言える部分です。

マハタの旬と別名

高級魚として知られるマハタは刺身などの料理にして食卓に出せば色合いも良く、歓迎ムードを演出することができる魚です。

美味しく食べたいマハタの旬は?

マハタが美味しく食べられる旬な時期は春頃~夏頃にかけてとされています。しかし、旨みが変動しない魚でもあるマハタは旬を過度に意識する必要はないため、年を通して美味しく食べることができます。

マハタは透明感のある白身をしており、刺身などの鮮度が分かる料理にするとプリプリとした楽しい歯ごたえを感じさせてくれます。

また、他の魚と比較しても煮崩れしにくい特徴があるため、鍋の材料としても活躍してくれる魚と言えるでしょう。大型のマハタになるほど肉質が硬くなるのでそういったマハタの場合は刺身にする場合、冷蔵で2~3日熟成させてから薄造りに手を加えると食べやすくなります。

マハタの別名

既に「マハタ」という呼び名がついている魚ですが、マハタは限界を感じないほど成長する魚でもあります。

大きく成長しても体長は50cm~60cm程度のマハタですが、今までに確認された大きいものではなんと体長が1メートルを超え、重さは100キロのものもいます。

想定外の大きさまで成長したマハタは別名「カンナギ」と呼ばれ、釣り人の間では幻の魚という認識で楽しませてくれる魚でもあります。どれほど大きくなるのか予想を遥かに上回るマハタは過去に186cm、重さ120キロもの超巨大の大きさのものも釣れたという記録が残っているため、期待していたサイズより大きいマハタが釣れた日には釣り人も喜ぶこと間違いありませんね。

マハタの値段や市場価格

マハタは大きく成長した上記のカンナギと呼ばれる域にまで達すると非常に価格が跳ね上がる魚です。しかし、魚というのは漁獲量などによっても価格や値段が変動するものですから、市場価格なども交えて確認していきましょう。

マハタの価格や値段は?

ご存じの通り、マハタと呼ばれる魚は高級魚です。そのため、価格や値段についても少々高い印象を受けます。
マハタ自体、鮮魚店などの場所ではまず姿を見ることはありませんので、中々店頭に並ばない点を考えても値段が高くなるのは当然と言えるでしょう。

ネットなどの通販でマハタが販売されているところもありますが、1キロ5000円~6000円程度の価格が多く見受けられるため、市場価格についてはお財布を痛める値段と言えそうです。さらにマハタは天然物の漁獲が少ない魚でもあり、市場で販売が行われているマハタは養殖のものが多いです。

マハタをつかったおすすめのお料理

マハタは味が良く、しかも時期に関係ないため、様々な料理と相性抜群です。合わない調理法を見つける方が大変のため、刺身から始まり煮付けや汁物、ムニエルなどのソテーや揚げ物、唐揚げにしても美味しく食べることが可能です。特にマハタの粗からは旨みの強い出汁が取れるのでお味噌汁などにも手軽に使うことができます。

煮付け

マハタに限った調理法ではなく一般的な白身のお魚は煮付けが美味しいです。

白身魚

  • 生姜 一かけ(千切り)
  • 濃口醤油 大さじ2
  • みりん 大さじ2
  • 砂糖 大さじ1
  • 酒 大さじ6
  • 水 大さじ6

下処理:ウロコをとって、臭みの元となる血合いや汚れをとる。

ボウルに魚を入れ、沸騰した湯に少し水を差した熱湯(90~95℃くらい)を注ぎ入れます。腹びれがピンとたつくらい身の表面がきゅっと締まったら、しっかり霜降りできた目安。そこに水を入れて冷まします。 霜降りした後の掃除もとても大切です。水の中で残ったうろこやぬめりを手で丁寧に取り除きます。魚の表面はもちろん腹の中も掃除します。

  1. 魚以外の材料を鍋に入れ煮立ったら魚を入れる。
  2. 落し蓋をして煮込む。
  3. 煮汁が少なくなってきたら完成。

煮魚は魚に味を付けるのではなく、魚に煮汁を付けて食べるほうが美味しいですよ。

高級魚だからこそ有効活用していこう

マハタは10キロを超えるものでは超高級魚としての取り扱いになるため、中々手に入らない魚かもしれませんが、入手できれば様々な箇所を余すことなく使える材料になります。年中味が落ちない部分もマハタが出せる魅力の一つですから手に入った際はあらゆる料理にして有効活用していきましょう。