2017年10月3日更新
ターサイ(タアサイ)の栄養・食べ方・保存まで解説
ターサイ(タアサイ)は中国野菜であり、料理では主に炒めものに適しています。見た目のインパクトは強いですが、味は優しい甘みのある野菜ですので食べ方は炒めものだけに限りません。本ページではそんなターサイの栄養や冷凍保存は可能か、そしてターサイと相性の良い料理までご紹介していきます。
ターサイ(タアサイ)とは?
野菜には本当に様々な食材がありますが、ターサイ(タアサイ)という野菜をご存じでしょうか。白菜と同様の仲間であるターサイ(タアサイ)は、中国を代表とする冬の野菜のことを指します。
ターサイはスプーンに似てる?
ターサイの存在を知らない方にとってはまさに謎の野菜ですが、ターサイの葉は先端に楕円状の形をした葉があるため、別名「しゃくしな(杓子菜)」とも呼ばれています。ターサイは日本でも栽培されており、産地とされる地域は静岡県や長野県、北海道となります。
ターサイはどんな味?
ターサイは青々としておいしそうな見た目という捉え方もできます。そんなターサイは他の野菜などと比較してみると非常に大きく、直径はなんと30mcにも及ぶため、一般市場ではあまり流通しません。そのため、目にする頻度も低くなることで手にしても料理方法が分からないという意見が多い野菜でもあるのです。
重量感のあるターサイの味はチンゲン菜よりもクセのない食べやすい野菜となっており、葉はモコモコとして一枚一枚が硬そうに感じられますが、大きいながらも繊維が少ないため、ふわふわ食感で楽しむことができる野菜なのです。
ターサイの栄養
モコモコとした出で立ちのターサイは野菜としてはビッグサイズで食べごたえ感満載ですが、栄養の価値はどれほどあるのか気になるところです。野菜好きな方にも反対に野菜を苦手としている方にも問わずおすすめの食べやすい野菜ですので栄養面がしっかりしているかどうか確認していきましょう!
ターサイの売りはβカロテンにあり!
ターサイの栄養の中で魅力溢れる成分はβカロテンです。ターサイには非常に豊富なβカロテンが含まれており、その値はなんと2400mcgにもなります。味が似ているチンゲン菜もこのβカロテンの含有量は2600mcgありますが、普段多く食べられている白菜は130mcgしか含まれていないため、その量がいかに多いものかが伺えるでしょう。
ターサイの栄養をもっと詳しく知ろう
ターサイに含まれている栄養には、上記したβカロテンの他に、カリウムやカルシウム、ビタミンKやタンパク質、食物繊維、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、マンガン、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸などの様々な豊富で幅の広い栄養がぎゅっと詰まっています。
また、特にカリウムなどの成分は100g当たり430mgも含まれており、カルシウムは120mg、ビタミンKも220mgも含まれているため、栄養補給がしっかりと摂れる野菜でもあります。
出典:「日本食品標準表2015年版(七訂)」
ターサイの食べ方
見事な存在感を漂わせるターサイにはたくさんの栄養がぎっしり詰まっています。ではそんな栄養素をしっかりと確保するためにはどういった食べ方をすれば良いのでしょうか。
ターサイの食べ方はとにかく炒めものに非常に適しているため、様々な食材と炒めてみると良いでしょう。例えばベーコンや牛肉や豚肉などの肉類、白滝やえのきなどのキノコ類、長芋や山芋などのイモ類、豆腐やウインナーなどの食材と炒めてみてもおいしく食べることができるでしょう。
また、炒めものだけではなく、寒い季節にぴったりな鍋の材料として使ったり、味噌汁などのスープ類、サラダとしてターサイを生かしてもお好みの食べ方が見つかること間違いなしです。
ターサイの保存方法
ターサイの保存方法は、ターサイの根元部分をあらかじめ濡らしておき、キッチンペーパーなどで覆って冷蔵庫で保存すると良いでしょう。また、新聞紙などで包んでポリ袋などに入れて野菜室での保存でも問題ありません。
しかし、ターサイは冷凍保存してしまうとせっかくの食感が失われてしまう可能性があるため、冷凍での保存はしないようにしましょう。冷凍での保存を希望する場合は塩漬けなどにしてしまった方が保存に向いています。
ボリュームいっぱいなターサイを楽しんでいこう
見た目からも実際に食べてみてもボリューミーなターサイは使い道が無限にある野菜です。炒めものとしての料理に使用すればなにと合わせても相性が良いですから、数多くの料理を楽しむことができるでしょう。また、他の調理法でもおいしく食べることが可能ですから、栄養豊富なターサイを是非食べてみてくださいね。