2017年7月26日更新

モルタデッラとはどんなソーセージ?モルタデッラの美味しい食べ方

モルタデッラ

モルタデッラというソーセージ、ご存知ですか?この名称ではあまり馴染はありませんが、「これですよ」とお皿に出したら、どなたも召し上がったことがあるソーセージだと思います。今回はモルタデッラソーセージについてのお話しです。

  1. 目次
  2. モルタデッラ(mortadella)とは
  3. モルタデッラソーセージとハムの違い
  4. モルタデッラの美味しい食べ方
  5. モルタデッラを美味しく活用しよう!

モルタデッラ(mortadella)とは

モルタデッラはイタリアのエミリア・ロマーニャ州の州都であるボローニャ地方で作りつがれているソーセージです。ブラジルやアメリカでも人気のソーセージで、その国によって呼び名はそれぞれですが、日本ではボローニャ産のソーセージということで、ボローニャソーセージとかボロニアソーセージと呼ばれていることがあります。栄養成分はたんぱく質、脂質のほかビタミンやミネラルを含有しており、ビタミンではナイアシン、ミネラルはナトリウムの含有量が多いのが特徴的なソーセージです。

モルタデッラの作り方

ひき肉にした豚肉に豚ののどの部分の脂身をさいの目にして加え練り合わせ、丸めて豚の腸もしくは同様の繊維質でできたものに詰めて蒸して作ったソーセージです。練り合わす時に、ピスタチオや黒胡椒、パプリカなどを加えるものもあります。形は円筒形または楕円形です。薄いピンク色をしていて生臭さはありません。味は薄い塩味の優しい味をしています。舌触りが柔らかくフランクフルトよりも太目であるのが特徴です。

日本農林規格(JAS規格)において

日本農林規格(JAS規格)の規約では、ボローニャソーセージと呼称できるのは「獣肉を練ったものを牛の腸または同様の繊維質でできたものに詰めて直径36mm以上の太さに仕上げたソーセージ」であることと定義づけていますが、モルタデッラは直径20mm前後の太さのものが一般的です。

どちらのソーセージも同じ産地のもので、腸などに詰める内容も同類のものですが、日本農林規格の規約はあくまでも腸に詰めた時(ケーシングというが)の太さが36mm以上のものに限りボローニャソーセージと呼称することを許しており、太さで呼称を決めているので、正式にいうと日本ではモルタデッラとボローニャソーセージは別のものに分類されてしまいます。

普段買い物をする時には「これはJAS規格で言うと…」など気にする人はめったにいません。ですからちょっと太めが正式のボローニャソーセージ、少し細目はモルタデッラと呼ばれるボローニャ地方のソーセージと覚えておくと便利かもしれませんね。

ちなみに日本では規格上、ボローニャソーセージとモルタデッラを分けていますが、本場イタリアではボローニャソーセージの正式名称は、イタリア語で「モルタデッラ」と呼び、原産地にちなんでボローニャソーセージとかボロニアソーセージと呼んでいるようです。

モルタデッラソーセージとハムの違い

モルタデッラはそのままでも美味しく食べられるソーセージで、柔らかな舌触りから薄くスライスしてパンに挟んで食べるなど、ハムと同じように食されることが多いですが、ハムは豚肉などの肉の塊を塩漬けした加工食品で、モルタデッラはハムと同じようにそのままで美味しく食べることができて舌触りが柔らかくハムのような感触ですが、獣肉のひき肉に脂身を加えてペースト状にしたものを動物の腸やそれに代わるものに詰めて蒸したものです。そのため肉の塊を加工したハムとは風味や味わいに違いがあります。

モルタデッラの美味しい食べ方

モルタデッラソーセージは熱を加えずそのまま食べても美味しいソーセージです。ポピュラーな食べ方は、モルタデッラの特徴的な柔らかい舌触りをいかし薄くスライスしオードブルにしたり、サイコロ型に切ってサラダに用いることです。

サンドウィッチの具に

食パンやフランスパンなどパンに挟みサンドウィッチの具にすると美味しいといわれます。パンととても相性がよいソーセージです。

パスタやチャーハンの具に

そのまま食するのも美味しいですが加熱しても美味しくいただけます。トマトソースやホワイトクリームと絡めてパスタに加えたり、刻んで炒めものやチャーハンの具にします。加熱しても美味しいので、少し厚めにスライスして焼いておかずに一品にするのもおすすめです。冷凍保存しておいたのならスープやポトフなどの具にして煮込んでも美味しくいただけます。

モルタデッラを美味しく活用しよう!

モルタデッラはボローニャソーセージと同じイタリアのエミリア・ロマーニャ州のボローニャ地方のソーセージです。モルタデッラソーセージをボローニャソーセージとよぶこともありますが、日本ではJAS規格の規定で36mm以上の太さがなければボローニャソーセージと認められていないので、正式には日本ではモルタデッラはボローニャソーセージと区別されています。本場イタリアではボローニャソーセージの正式名称を「モルタデッラ」と呼ぶそうなので、日本では太さの基準だけで正式な呼び名が違うようですね。

そのままでも美味しく食べることができるソーセージなので、ポピュラーな美味しい食べ方は、モルタデッラの柔らかい舌触りを活かして、薄くスライスしてオードブルやサンドウィッチの具にしていただきます。加熱しても美味しさは抜群です。おかずの一品としても、そしてお料理のわき役としても美味しく利用できるソーセージです。工夫を凝らして美味しくお料理にご利用でください。