2017年9月20日更新

こんにゃく芋は生では食べられない? 毒の抜き方やこんにゃくの作り方とは

こんにゃく芋

低カロリーで、ダイエットの強い味方と言えば、「こんにゃく」ですよね。こんにゃくは、こんにゃく芋という作物が原料なのですが、実はこのこんにゃく芋、生で食べると、毒のある作物だということはご存知でしたでしょうか?

  1. 目次
  2. こんにゃく芋には毒がある? 危険?
  3. こんにゃくの作り方とは? 手作りこんにゃくを作ってみよう!
  4. こんにゃくの魅力とは?
  5. まとめ

こんにゃく芋には毒がある? 危険?

こんにゃく芋に毒があるというのが初耳の方に、その毒について説明します。また、こんにゃく芋の毒を抜いて、こんにゃくにする方法についてもご紹介します。

こんにゃく芋にはシュウ酸が含まれているので茹でても食べられない

こんにゃく芋に含まれる毒は、シュウ酸カルシウムというものです。実は、シュウ酸カルシウムは日本では劇物指定されている毒なんです。少しの量を摂取するだけで、粘膜を刺激し、強い痛みを伴う毒です。シュウ酸は里芋や山芋など、皮を剥くときに手にかゆみを伴う作物などに微量含まれていますが、こんにゃく芋のシュウ酸カルシウムは特に強力なようです。
したがって、生で食べるなどはもってのほかです。

食品添加物に指定されているシュウ酸とは

こんにゃく芋の毒の成分を抜く方法とは?

こんにゃく芋の毒性は、水酸化カルシウムや貝殻焼成カルシウムというものを混ぜることで抜くことができます。つまり、こんにゃくの材料はこんにゃくいもとこの二つのどちらかが使われているということになります。

こんにゃくの作り方とは? 手作りこんにゃくを作ってみよう!

毒性のあるこんにゃく芋ですが、的確な処理と材料を使えば、おいしいこんにゃくをつくることができます。ここでは手作りこんにゃくの作り方をお伝えします。

材料
こんにゃく芋1kg、貝殻焼成カルシウム8g、ぬるま湯200ml、お湯4L。貝殻焼成カルシウムはぬるま湯200mlで溶かしておきます。

必要な道具
フードプロセッサー、鍋、ボウル、ヘラ、バット、ゴム手袋。生のこんにゃく芋は素手で触るのは危険です。必ずゴム手袋を準備してください。また、使用後の道具は必ず洗剤できれいに洗ってください。

作り方
まず、ゴム手袋をして、こんにゃく芋の皮を剥きます。包丁などで丁寧に皮を剥いてもいいですし、良く洗ってあれば、皮の部分が多少残るようにたわしなどでこすっただけでもOK。次に、細かく切ったものとお湯をフードプロセッサーに入れて液状にします。何回かに分けてやることになるので、お湯もその回数分に分けて使ってください。

液状になったものを今度は鍋にすべて入れて、弱火にかけます。焦げないようにときどき混ぜます。粘り気が出てきたら火を止め、ぬるま湯で溶かしておいた貝殻焼成カルシウムを少しずつ入れながら、ヘラでさくさくと混ぜていきます。

最後に、バットに入れて、平らにします。20分程度で固まってきますので、好きな大きさに切って、熱湯で30分程度茹でます。30分経ったら、火を止めて、しばらく放置します。粗熱が取れたら、そのまま冷蔵庫に入れて保存できます。その後料理に使う際は、再度下茹でしてさらにアク抜きをしてからにしましょう。

引用:http://www.zeitaku.jp/connyaku/make/how_make1.htm

こんにゃくの魅力とは?

こんにゃく芋には毒がありますが、その毒を取り除いて作られたこんにゃくには、すばらしい魅力が詰まっています。ここではこんにゃくの魅力に迫ります。

とにかく低カロリー

こんにゃくは、とにかく低カロリーです。そのため、ダイエット食としてさまざまな食べ方があり、人気もあります。女性の強い味方ですよね。しかもお腹にたまるので、食べると満足感を得られるのもうれしいところです。

食物繊維もたっぷりで、ダイエット効果は絶大!?

こんにゃくは非常に低カロリーですがお腹に溜まりやすい上、さらに食物繊維が豊富です。こんにゃくに含まれる食物繊維はグルコマンナンと言います。グルコマンナンは水溶性食物繊維で、便をやわらかくする効果があります。女性はホルモンのバランスの関係で、便秘に悩まされることが少なくありません。そんなときにはこんにゃくを積極的にとるのがいいかもしれません。

コレステロールを下げたリ、生活習慣病を予防する効果も

グルコマンナンにはコレステロールを吸収してくれる効果もあります。そのため、血液をサラサラにしてくれ、生活習慣病にも効果があります。また、糖分の吸収を穏やかにしてくれる効果も注目されていて、糖尿病患者にも重宝されているようです。

腸内環境を整えて、体の中からきれいにしてくれるこんにゃく、積極的に食べたい食品と言えるでしょう。

食べ過ぎるとお腹の調子が悪くなることも

しかしながら、いくら体に良いからといっても、こんにゃくの食べ過ぎは良くありません。低カロリーでお腹いっぱいになるので、こんにゃくばかりの生活をしていると、栄養不足になってしまうこともあります。また、食物繊維の取り過ぎで、お腹の調子が悪くなってしまったり、胃痛や下痢を引き起こすこともあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。こんにゃくは体に良くても、こんにゃく芋そのものには毒性があって、危険な作物だということは知らなかった方もいるのでは? とはいえ、体にとても良いこんにゃくです。適量を摂取して、体の中からきれいになりたいですね。