2017年9月13日更新
生麩とは?食べ方や栄養まで
生麩という食品をご存知ですか? ここでは生麩という食品の栄養価や食べ方などをご紹介していきます。調理方法によって味わいに変化をもたらす生麩の魅力に迫ります。
精進料理にも欠かせない生麩
生麩は肉などを食べられない僧の大切なたんぱく源として広まった食材です。栄養価も高い生麩をご紹介します。
生麩の原材料はグルテンともち粉
生麩の読み方は、「なまふ」と言います。生麩は古くから、精進料理の食材の一つとして使われています。修行中の僧は肉を食べられないので生麩が貴重なタンパク源になったのです。生麩は小麦粉のグルテンともち粉でできています。グルテンは小麦粉に含まれるたんぱく質のグリアジンとグルテニンが絡み合ってできるものです。このグルテンが、生麩には欠かせないものとなっています。
グルテンについては、アレルギーのある方もいますので、小麦粉アレルギーの方には生麩は避けていただいたほうが良いかもしれません。
生麩は低カロリーなのに栄養価が高いため、ダイエットにも適しています
生麩は、脂質を含まないので低カロリーで消化吸収の良い食品です。糖質は含みますが、低カロリーなのに、グルテンでしっかりたんぱく質をとることができるので、無理なくダイエットをする方にはぴったりなのではないでしょうか。糖質制限ダイエットをする場合にも、最低限の糖質をとることが必要ですので、生麩など脂質のない食品で糖質を確保するのもおすすめです。
生麩は手作りできます
京都の老舗でじっくり丁寧に作り上げているイメージの生麩ですが、実は一般家庭でも手作りできてしまいます。ここでは生麩のレシピをご紹介します。どうせなら本格的に手作りしたいという方は必見ですよ。
生麩の材料はとってもシンプル!
生麩の材料はとてもシンプルです。強力粉200g、水150cc、塩少々、白玉もち粉50g、以上です。これだけシンプルだと、体にも優しいことがわかりますよね。
手作り料理は、材料が多いとハードルが高く感じませんか? 生麩は材料も少なく、比較的手に入りやすい物ばかりですので、その点では気軽に挑戦しやすいですよね。
続いては作り方です。作り方はややコツがいる作業も入ってきますが、お菓子作りのような、パン作りにも似た作業は、好きな人にはたまらないのではないでしょうか。
作り方は、パンのように生地を休ませるのがコツ
まず、強力粉と塩に水を少しずつ足していきながら生地をまとめます。まとまったら、1時間ほど、生地を寝かせます。寝かせた生地に水をつけながら、20分程度もみほぐしていきます。すると、ねばっとしたグルテンが生成されるので、それを冷蔵庫でさらに15分寝かせます。出てきた水分は捨て、再びこねていくと、チューインガムのような状態になっていきます。
上記の状態になったグルテンに、白玉もち粉を入れ、フードプロセッサーにかけます。あとは容れ物に移して冷蔵庫でさらに1時間休ませます。あとは適度なサイズにカットして2~3分茹でたら完成です。あとはカットして冷やしてくださいね。どうですか? 簡単そうでしょう?
生麩のおいしい食べ方
乾燥したお麩なら食べたことがあっても、生麩は食べたことがないという方や、食べ方がよくわからないという方は、少なくないようです。ここでは生麩のおすすめの食べ方をご紹介します。
少し焼いて味噌田楽に!
生麩はお刺身でいただいても、しっとりもちもちして美味しいのですが、少し焼いて焦げ目をつけていただくのが絶品です。この贅沢な食べ方を経験したことがない人は、是非やってみてください。表面を焼いた生麩に甘い味噌をつけて味噌田楽にしていただくと、ほっぺたが落ちそうになりますよ。
フライにしてもおいしい!
生麩の意外な食べ方の一つに、フライがあります。生麩を一口大にカットして、小麦粉、溶き卵、パン粉の順に衣をつけて、油で揚げるのです。健康面などの様々な理由からお肉を食べられない人も、フライにした生麩をいただけば、きっと満足できるでしょう。そのくらい、がっつりとした、おいしい料理になります。もちろんお肉のフライより断然ヘルシーなのもうれしいですね。
生麩は冷凍保存可能。生麩の保存方法について
生麩は冷蔵保存だと賞味期限は短いです。もちろん、賞味期限内に食べられるのであれば、冷蔵庫で保管していただいた方がいいのですが、短期間で消費できそうにないときは、冷凍保存がおすすめです。
とはいえ、生麩は本来、日持ちの良い食べ物ではありません。また、冷凍焼けしてしまっては、風味を損ない本来の美味しさを感じられないことも考えられますので、できるだけ早く食べることが望ましいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。生麩というと身近に感じられない人もいるかもしれませんが、実はとても体にやさしく美味しい食品だということがおわかりいただけたでしょうか。様々な調理法で、是非生麩を味わってみてくださいね。