2017年9月8日更新

道明寺粉はつぶつぶが魅力!上手な使い方や料理の方法とは?

桜餅

道明寺粉とはつぶつぶ食感が魅力的な食品の一つで、料理では桜餅などの和菓子に使われていますが、見た目が粗いため、戻し方や使い方があまり良く分からないという方も多いのではないでしょうか。今回はそんな実態のつかめない道明寺粉の原料は何か、代用できるものはあるのかといったポイントも含めてご紹介していきます。

  1. 目次
  2. 道明寺粉とは
  3. 道明寺粉の実態
  4. 道明寺粉の使い方
  5. 料理にも使える
  6. まとめ

道明寺粉とは

和菓子に使う粉の中でもあまり聞き慣れない道明寺粉とは、原料がもち米を用いて粗く挽いた粉のことを指します。粉と言っても、見た目は琥珀のような粗い姿をしているため、粉末のようなものではありません。この道明寺粉は粗い目をしている食品のため、お菓子の中に混ぜて使うのも良し、食感を楽しむために周りにまぶしても良しのバリエーションが楽しめる粉です。

桜餅にも使われる

春の季節に食べたい桜餅にもこの道明寺粉が使われています。桜餅には2つの種類があり、「長命寺」と「道明寺」に部類されます。関東で口にされているものは長命寺の方で、小麦粉などを原料とし、すっきりとした見た目でシンプルさが感じられる桜餅です。

一方で道明寺は丸いフォームの愛らしい色と形をしており、少しつぶつぶとした食感があるのが特徴です。また、道明寺は関西風など呼ばれ愛されており、どちらも桜餅の知名度の高い食品です。

道明寺粉の戻し方

道明寺粉は手で触ってみると固く、挽いたつぶを確認できます。良く乾燥させてある粉のため、戻し方は水と一緒に煮てから蒸します。鍋に水を入れ、沸騰したら道明寺粉を投入し、火加減は中火程度で全体がふっくらとするまで水気を含ませます。

その間、焦げ付かないようにヘラなどを使ってかき混ぜ、道明寺粉に水分が含んだら火を止め、蒸し器を温めてから上段にサラシを濡らして敷きます。鍋で水分を含ませた道明寺粉を蒸し器に均等に平たく伸ばし、フタをしてから15分程度蒸す過程を行うと戻すことができます。

道明寺粉の実態

姿形がしっかりと認識できる一つの食材は栄養面などを重視しますが、粉関係は中に盛り込まれているものが多いため、意識しなければあまり興味が湧かないものかもしれません。しかし、道明寺粉にもしっかりと効能がありますから、ご紹介していきます。

効能はどんなもの?

道明寺粉の効能には代謝を高めてくれる作用や、運動機能を維持させる働きを持っています。栄養面から見ると、道明寺粉には脂質や銅、マンガンといった成分が含まれるため、日頃体に必要な成分を補え、美味しくエネルギーの補給をすることができるのです。

大量活用としてあられにも◎

もし料理やお菓子作りで使い切れなかった道明寺粉があれば、あられにしてアイスに振りかけたりお茶漬けにプラスしたり、サラダなどにドレッシングのアクセント代わりとしても使い方があります。材料は道明寺粉のみがあれば良いため、コストもかかりません。

あられの作り方は鍋に道明寺粉を投入し、様子を見ながら弱火、又は中火の火加減で煎っていきます。しばらく火にかけると粉自体が膨らみを見せるため、全体的に均等な膨らみが確認できればもう完成です。

あられは使い道も幅広く、小瓶に入れて持ち運べばコンビニで購入した食品の上にもかけたりできるため、味のアクセントが欲しい方は常備しておくのも良いでしょう。

道明寺粉の使い方

和菓子作りに道明寺粉を使う場合、小麦粉などとは勝手が違うため、使い方が良く分かりませんよね。蒸し器がないご家庭もありますし、蒸す工程が必要なら諦める‥という方もいるかもしれません。しかし、わざわざ蒸し器を用意しなくても簡単に使える方法がありますから詳細を確認していきましょう。

電子レンジでもOK

上記で道明寺粉の戻し方について少し触れましたが、蒸し器がない場合や手間がかかるのを面倒だと感じる方は耐熱ボウルに必要な量の道明寺粉と水を入れ、合わさるまで混ぜたらラップをし、電子レンジで5分程度かけます。かけ終えたらそのまま再度5分程度蒸らしても使えますから、時間がない方は電子レンジの方法を行っても良いでしょう。

道明寺粉がない場合の代用

道明寺粉は購入しようとスーパーなどに行っても取り扱っていないか、時期が終わってしまって買えないこともあります。しかし、桜餅を作る際、つぶつぶ食感が絶対に欲しい方はどうしても道明寺粉ではないとだめということもありますよね。そんな場合はもち米を炊いたものを半つぶしにすれば代用として使うことができます。

また、道明寺粉には目の粗さに種類があり、中でも1/2と1/4の粗さの道明寺粉はモチモチ食感を味わい方や繊細な滑らかさを感じたい方におすすめです。しっかりと舌でつぶつぶ食感を味わいたい方は1/2を使い、粒の細かい1/4を使えば舌触りの良い滑らか食感の味を楽しむことができます。

料理にも使える

道明寺粉を使った料理と呼べるものは桜餅が最も知名度が高いと感じられるため、他の用途に使えるのか疑問です。道明寺粉は和菓子などに使用すると量も多く残ってしまうことも多いため、他の活用方法で使えきれたら嬉しいですよね。

余った道明寺粉はシュウマイにアレンジ

つぶつぶ食感を楽しめる他の料理には、シュウマイにするのも適しています。つぶつぶ食感のシュウマイにあまりイメージが湧かないかもしれませんが、また別の新しいシュウマイと出会えるため、食感が強く出ることを好む方におすすめです。

準備するものは豚ひき肉と玉ねぎ、シイタケと桜の葉の塩漬け、調味料として醤油、砂糖、ごま油、片栗粉、鶏がらスープの素、ショウガ(チューブでも可)です。作り方はシュウマイを作る時の手順と同様に玉ねぎとシイタケなどをカットしておき、豚ひき肉を入れて調味料と共に混ぜ合わせます。次に一口サイズにシュウマイの形を形成したら道明寺粉を全体にまぶすように付けていき、桜の葉を敷いた蒸し器で12~13分程度蒸せば出来上がりです。

蒸し料理にも

他に使える料理には蒸しに役立ててみるのも良いでしょう。特に魚料理と合わせて使えばお正月の特別感を感じられる一品になります。魚の蒸し料理に道明寺粉を使う場合、白身魚を選び、酒、道明寺粉、だし汁を準備しておきます。色鮮やかな蒸し料理にしたい方は付け合わせに人参やインゲン、スナップエンドウ、里芋なども用意しておくと良いでしょう。また、餡作りにはだし汁や薄口醤油、酒、水溶き片栗粉なども必要です。

作り方はまず準備した白身魚に酒を振りかけておき、ボウルにあらかじめ沸騰させておいただし汁と道明寺粉を入れます。この上からアルミホイルをかけて30分を目安にじっくりと蒸らしていきましょう。蒸している間に付け合わせの準備に取り掛かると効率良く進めていくことができますので、お好みの付け合わせを食べやすい大きさにカットします。人参や里芋を使う場合は下茹でを行います。次に30分経過した道明寺粉入りのだし汁を大きめに切ったラップの上に伸ばし広げ、上から白身魚をセットして包んでいき、包み終えたらそのまま12~15分間蒸す工程を挟みます。

餡作りの際は鍋にだし汁と薄口醤油、酒などを混ぜて火を通したら水溶き片栗粉を入れてとろみをつけていきましょう。餡作りが終わったら12~15分程度蒸した白身魚を取り、お皿に盛り付けをしてからその上に餡を回しかければ出来上がりです。

まとめ

道明寺粉の原料や使い方などをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか。普段あまり気にしない粉類は意識しなければ知る機会も少ないですから、どういったものなのか認識しておくと生活の中でも役に立つでしょう。暖かくなる春の陽気の中で食べる桜餅などの和菓子は絶品ですから、是非作ってみてくださね。