2017年8月28日更新
コーヒーの効能と効果!その他のコーヒーも見てみよう
コーヒーを飲むと眠気が覚めることはよくご存知ですよね。そのほかにコーヒーにはどんな作用があるのでしょうか。今回はコーヒーの効能や効果について調べました。今話題のタンポポや玄米そしてチコリコーヒーの効能も見てみましょう。
- 目次
- ブラックコーヒーの効能と効果とは
- インスタントだと効能や効果が変わってしまうか?
- ブラックコーヒーのデメリットが気になるならこんなコーヒーがおすすめ!
- コーヒーの効能を上手に活用して過剰摂取を防いでいこう
ブラックコーヒーの効能と効果とは
コーヒーの効能や効果を調べるにあたり、以降では砂糖やミルクなどを含んでいないブラックコーヒーを基本に調べました。コーヒーは眠気冷まし、疲労回復に効果があり、集中力をアップさせるので仕事や勉強の休憩時間に飲む人も少なくありません。しかしコーヒーは健康に悪い影響をもたらすと警告されていることもあります。数々の研究報告より、確かに過剰摂取した場合はデメリットがあると報告されていますが、適量であれば健康促進の効果が得られるとの研究結果もあげられています。
リラックス効果がある
コーヒーのリラックス効果はたくさんの研究チームから発表されています。休憩時間に1杯コーヒーを飲むことでリラックスできるのは、単なる気持ちのせいだけではないのです。たとえば杏林大学の古賀良彦教授の研究チームは、挽いたコーヒー豆、レモン油、蒸留水の三種類を用い実験を行いました。それはこれらの香りを順に人にかいでもらい、そのつどリラックスしている時に現われる脳波であるα波を測定し、リラクゼーション効果の度合いを調べるという実験です。その結果はコーヒーの香りをかいだ時にα波が出ると結果報告をあげました。
腸内フローラを整える効果
コーヒーは腸内フローラを整え善玉菌を増やす作用があります。2009年にはある研究チームの調査により、コーヒーは、代謝活動を促進し、腸内の善玉菌であるビフィズス菌の数が増加するなどの効果があると報告されました。これは腸内環境が整うことで体の老化防止や免疫力のアップの効果に期待され、また便秘の改善により太りにくくなるダイエットの効果、美肌効果への期待、また大腸炎や動脈硬化の予防にも効果的だと言われています。
糖尿病の予防の効果
世界各国でコーヒーの摂取により糖尿病のリスクが低下したことが報告されています。2010年に日本でおこなわれた研究によると、コーヒーの摂取で2型糖尿病の予防効果があることが発見されました。またこのことは2012年、アメリカ臨床栄養学誌に発表されたドイツでおこなわれた研究により追認されています。コーヒーを摂取することで、ブドウ糖の吸収量が2倍になり、血糖値を下げる効果が高い結果報告です。
覚醒作用の効果
コーヒーの成分であるカフェインは中枢神経を刺激してさせ、眠気を抑制してくれるいわゆる覚醒効果があります。中枢神経を刺激することで集中力が高まり仕事や勉強効率を上げることができます。これに関しては最もポピュラーなコーヒーの効果であるため、実際に経験された方が多いコーヒーの効果です。
脳の活性化への効果
上記のα波の実験のリラックス効果と同時に、コーヒーの香りが脳の働きや頭の回転を活性化する効果があるという実験結果が得られています。たとえば脳を使って考えたり、情報処理の仕事をしている時にコーヒーの香りを嗅ぐと脳の電位が高くなり、脳の働きが著しく活性化していることが研究調査から得られています。脳を活性化することでは、2011年にある研究チームで行った報告から、コーヒーに含まれる未特定の成分とカフェインの相互作用により、脳を活性化することがわかりアルツハイマー病の予防効果があることが判明したと言われています。
ガン予防への効果
2011年に行われた疫学調査では50,000人規模で調査した結果、前立腺ガンによる死亡のリスクが、一日にコーヒーを6杯飲んだ人では60%減少し、一日にコーヒーを3杯飲んだ人では30%減少したと報告されています。そのほかの研究チームからも肝臓ガン、腎臓ガン、結腸直腸ガンなど様々なガンについて調査されてガン細胞の増殖を抑制する報告が上がっています。
ダイエットへの効果
コーヒーの成分であるカフェインは脂肪燃焼を促進する効果があります。カフェインが含まれているコーヒーを飲用することで血中の脂肪酸濃度が上昇し脂肪を燃焼しやすくなるのでダイエットに効果的だと言われています。
利尿作用の効果
成分であるカフェインが交感神経を刺激して血流量が増加するため腎臓の血管が拡張して体の老廃物を尿から排出しようとするため尿の量が増えます。この利尿作用の働きでむくみの改善に効果的だと言われます。たとえば二日酔いで頭が痛いときは、頭痛の原因である物質をコーヒーの利尿作用で尿から体外へ排泄し二日酔いが解消されると言われます。
インスタントだと効能や効果が変わってしまうか?
インスタントコーヒーは、豆からの抽出液を凝縮して乾燥させ粉末状にしたコーヒーです。手軽に入れることができるインスタントコーヒーより豆からドロップしたコーヒーの方が良質な成分を含んでいると思われがちですが、実際、成分の効能にはあまり変わりません。抽出する産地やメーカーにもより多少成分に違いはあり、旨みや風味も少し落ちるかもしれませんが、コーヒーとしての効果の差はほとんどありません。
ブラックコーヒーのデメリットが気になるならこんなコーヒーがおすすめ!
コーヒーの健康的に良い効能や効果には様々な研究報告があげられています。しかしこれは適量飲んだ時の場合であり、コーヒーはその副作用や過剰摂取による中毒も心配されています。
中でもコーヒーの成分であるカフェインは過剰摂取してしまうと睡眠の質を低下させたり、寝つきを悪くする、またカフェイン中毒も心配される問題です。健康志向が高まる現在、健康志向派の間ではカフェインの副作用や中毒の心配からノンカフェインの飲み物もコーヒーに変わり注目を集めています。
タンポポコーヒー
たんぽぽコーヒーは焙煎したタンポポの根から作られた飲み物です。水色や香ばしくて程よいほろ苦さの風味がコーヒーと似ていることからこのようなネーミングが付けられています。しかしコーヒーは全く入っておらずカフェインを含んでいないノンカフェイン飲み物です。そのためカフェインの摂取が気になる方や母乳育児(授乳中)の方、妊娠中の方、またお年寄りや子供も安心して飲むことができます。またノンカフェインなので寝る前に飲んでも睡眠の妨げになるようなこともありません。
タンポポという植物は、中国では古くから漢方薬として利用されていて、ヨーロッパでも昔から薬草とされていました。そのためたんぽぽコーヒーの効能には健康維持や美容に対してさまざまな効能があると言われています。その中でも特に母乳に関して好影響を与えてくれると言われています。
またタンポポには女性ホルモンのバランスを整えたり、女性ホルモンの分泌促進作用がある成分が含まれていることから、生理不順の解消や不妊治療のへの効果が期待でされています。そのほか利尿作用がありむくみの改善、体を温める効果があるので冷え性や便秘の改善、そして発毛や育毛に効果があると言われます。デメリットは飲みすぎるとお腹がゆるくなること場合があることです。
ノンカフェインであること、体を温める陽性食品であること、そして様々な有効成分も含んでいることなどから、タンポポコーヒーは妊娠中・授乳中の女性や、健康を目的とした人々から注目を集め、今、健康関連のテレビや雑誌にも取り上げられることがよくある人気の飲み物です。
玄米コーヒー
玄米コーヒーとは玄米を焙煎して抽出したコーヒー風の仕立てた飲み物です。健康に良い成分を多く含んでいることやダイエット効果に期待できることから今注目されています。コーヒーという名前が付いていますが、それは見た目がコーヒー似ているためです。実際コーヒーは全く入っておらず、カフェインを含んでいないノンカフェインの飲み物です。玄米をコーヒーと同じように焙煎して、挽いて、お湯で抽出して飲みます。その味はコーヒーと比べると酸味や苦味が少ないです。香ばしい香りが特徴的です。
もともとはコーヒー豆が入手できなかった時代に、コーヒーの代わりに仕方なく飲まれてきた経緯もあります。また中国では玄米コーヒーを薬用に利用してきた歴史もあり「玄神」という名前で知られていました。このように玄米コーヒーは古くから諸外国では愛飲されていたようです。近年は日本でもノンカフェインであることや、玄米の栄養分が健康に良いことなどから健康志向の人の間で話題に上がっています。
玄米コーヒーの効能は腸内環境を整えデトックス作用があり体内に溜まった老廃物を排泄する効果があり便秘の改善、それに繋がりダイエットや美肌効果が期待されています。そのほか代謝アップ、抗がん作用、抗酸化作用があると国際シンポジウムなどで発表報告されています。玄米コーヒーの副作用は今のところ何もあがっていません。しかし、無農薬とうたっていない玄米コーヒーは、無農薬ではない玄米を使っている可能性があり、そのため糠(ヌカ)に溜まった残留農薬が近年心配されています。
チコリコーヒー
チコリコーヒーとはキク科の多年生野菜であるチコリの根を刻んで乾燥させて焙煎させた飲み物です。タンポポコーヒーや玄米コーヒーと同じように見た目や風味がコーヒーに似ていることからコーヒーという名前が付いていますが、原料にはコーヒーはまるで入っていないのでカフェインを含んでいないノンカフェインの飲み物です。
ヨーロッパでは、チコリのもつ効能や効果に期待されて健康食品として重宝されています。チコリコーヒーは日本ではまだあまり馴染はありませんが、ヨーロッパではすでに定着している飲み物です。第二次世界大戦でコーヒー豆が輸入できなくなった時、コーヒー豆の代わりにこのチコリコーヒーが飲まれるようになりました。日本でチコリコーヒーを飲んでいる人はあまりいませんが、ヨーロッパ、とくにフランスでは今でもチコリコーヒーがポピュラーに飲まれています。
チコリコーヒーの効能に特に母乳の出が良くなるといわれ、母乳の出が良くない妊婦から注目を集めているようです。しかし体の中にたまった老廃物を体の外に排出するというデトックス作用も強いチコリコーヒーの効能は、妊娠中の人が飲んだ時にその作用が必要以上に働いてしまい子宮出血や流産になる恐れがあるので、妊婦にはおすすめできなともいわれます。これはかくたる確信があるものではないため、妊娠中で気になるという人は担当医にご相談されることをおすすめします。
コーヒーの効能を上手に活用して過剰摂取を防いでいこう
適量のコーヒーはリフレッシュ効果があったりとその効果に期待したい飲み物です。しかし過剰摂取は体に悪影響をきたしてしまいます。コーヒーを飲みすぎてしまったなと思う時はノンカフェインのコーヒー風味の飲み物でリフレッシュをしてみてください。上手に摂取してコーヒーの健康効果に期待していきましょう。