2017年9月13日更新
生パン粉とは?生パン粉の作り方や使い道そして賞味期限と保存法について
フライはパン粉のサクサク感が美味しいですよね。フライを揚げるときは生パン粉を使ったほうがサクッと揚がり好評です。今回は生パン粉について調べました。作り方や賞味期限、保存方法をご紹介します。
生パン粉とは
パン粉はパンを粉状に砕いたものです。生パン粉はパンの粉を乾燥させていないもののことを言います。日本農林規格(JAS規格)においてパン粉のカテゴリーでパン粉の水分が14%以下に乾燥させたものを乾燥パン粉、乾燥させないものを生パン粉と分類しています。パリパリした乾燥パン粉は賞味期限も長く保存がきくので使いやすいですが、しっとりしている生パン粉は特にフライ料理に利用すると食材にボリューム感をだし、さらにサクッとした食感が出るので美味しさにこだわる方から好評です。
生パン粉の作り方
パイ生地のようなパンやクロワッサンは生パン粉には不向きですが、基本的にどんなパンでも生パン粉をつくることができます。中でも塩、イースト、小麦粉、水だけで作られているシンプルなパンがおすすめです。いくつかある作り方の中でおすすめ生パン粉の作り方をご紹介いたします。
余った食パンを使った場合
余った食パンを細かく手でちぎりミキサーやフードプロセッサーにかければ出来上がりです。上質な生パン粉を作りたい時は耳をとり、中の白い部分だけをつかうとフワフワしたパン粉になり揚げ物の衣にした時、まるで専門店のようなサクサクッとした食感と食材にボリューム感をだすことができます。
冷凍のパンを使った場合
冷凍庫から出した食パンを荒いおろし金ですりおろすか、フードプロセッサーを使い砕きます。そのまま常温で放置しておくと生パン粉ができます。手にしてみて湿っぽい感じなら少しだけ電子レンジでチンして水分を飛ばしてください。
乾燥パンからも生パンは作れる
乾燥パンを細かくバリバリと砕いて霧吹きをかけて10分程度放置しておくと生パン粉同様に使えます。
生パン粉の使い道
生パン粉はエビフライやトンカツなどフライに使うとサクッと揚げり食感の良いフライになるほか、ハンバーグやミートローフのつなぎとして使います。またグラタンなどのオーブン焼きの料理の上のトッピングに使われます。おかず類だけではなく生パン粉を牛乳でふやかしお砂糖を混ぜて電子レンジでチンすると簡単にシンプルな蒸しパンを楽しめます。
生パン粉を使ったドーナツ
夕食のメニューのフライに使った生パン粉が少し余ってしまったら、デザートにドーナツを作ってみてはいかがでしょう。生パン粉1/2カップ、小麦粉1/2カップ、卵1/2、ベーキングパウダー1/2を混ぜ合わせ、一口サイズのボール型にして、180℃の油で揚げます。揚げるとふくらむのでボールは小さめな形に作りましょう。フライの衣に使った生パン粉、そしてつなぎの卵もこの分量くらい残ってしまった時には、これで美味しいデザートができます。
お弁当のおかずに最適ソーセージロール
生パン粉の使い道は揚げ物やハンバーグなどだけではありません。ちょっと変わった使い方で一味違うお弁当のおかずに色取りを加えてくれます。生パン粉と卵と牛乳、あれば溶かしバターを加えてまぜたものをラップに広げ粗挽きソーセージをラップごと巻きます。爪楊枝などでラップに数か所穴をあけ、電子レンジ500Wで2~3分チンすれば生パン粉の粗挽きソーセージ巻の出来上がり。いつもと違うソーセージがお弁当に華を添えてくれます。
生パン粉の賞味期限は?
乾燥のパン粉は賞味期限が長いですが、生パン粉は水分を多く含んでいるので日持ちしません。出来ればその日に作って食べきってしまうことがおすすめです。市販の生パン粉もありますが、表示されている賞味期限は開封してない状態のもので、開封後はできるだけ早く食べきってしまいましょう。
生パン粉の保存法は冷凍保存
余ってしまった手作りの生パン粉や市販の生パン粉の保存法は冷凍保存することがおすすめです。ジプロックなど密封できる袋や容器に入れて冷凍で保存します。使う時は常温で5分ほどおいて自然解凍して使ってください。冷凍保存で約1か月が賞味期限と言われますが、これはあくまでも目安にすぎません。生パン粉はできるだけや早目に使い切ってしまうことがおすすめです。
冷凍のコツは少量ずつ使う分だけ小分けにして冷凍することです。解凍してしまった生パン粉は使い切るようにしてください。一度解凍した生パン粉を再冷凍すると、次に使う時に風味が落ちたり、サクッと感が出ません。冷蔵保存をおすすめできない理由は乾燥して固くなりやすく冷蔵庫内のカビが付着しやすくなるためです。生パン粉は湿気を嫌うため常温で置きっぱなしにしておくと、虫が付いてしまったりカビが生えてしまいます。
生パン粉を上手に活用しよう
生パン粉は乾燥パン粉より賞味期限が短かいですが、揚げ物などに使った時の食感は家庭でもレストランの揚げ物の食感を感じることができるほど、サックっと美味しく仕上げることができます。パンがあれば自宅でも簡単に作ることができる生パン粉!大いに活用してみてください。