2017年8月28日更新

美味しい紅茶の入れ方。ティーバックでも美味しく入れられます

産地によって特徴を楽しめる紅茶。美味しく入れてその特徴を味わいたいものです。そこで今回は美味しい紅茶の入れ方を調べました。正しい方法で美味しい紅茶を入れましょう。ティーバックでも美味しく入れるコツもご紹介します。

  1. 目次
  2. 美味しい紅茶の入れ方
  3. 茶葉を使って入れる紅茶の正しい入れ方
  4. 紅茶を美味しく入れるポイント
  5. ティーバックの美味しい入れ方
  6. 正しい入れ方で美味しい紅茶を入れましょう

美味しい紅茶の入れ方

美味しく紅茶を入れるには「ゴールデンルール」と呼ばれるいくつかの基本的なルールがあります。ゴールデンルールに従って美味しい紅茶の入れ方をマスターしましょう。

ゴールデンルールその1:水

水は水道の蛇口から活きよいよく出した汲みたての水を使いましょう。活きよいよく汲んだ汲みたての水は空気をたくさん含んでいて紅茶を入れるのに最適です。紅茶は軟水の水を使うと美味しく入れることができます。幸運にも日本の水道水は軟水なのです。水道水?と思われるかもしれませんが、日本の水道水は意外に高品質でしかも軟水なのです。

日本でも地方などで水道水の水質が悪い場合は軟水のペットボトルの水でも構いませんが、ペットボトルの水を使う場合、蓋をしたままペットボトルをシェーカーを振るように何回か大きく振ってやかんに汲んでください。これはペットボトルの水に空気を含ませるためです。ペットボトルの水を使う時のポイントです。

沸かす時のポイントは沸騰直後の100℃のお湯であることです。やかんの蓋をあけて5円玉ぐらいの泡がぼこぼこ立つくらいが100℃の目安です。ぬるすぎや熱すぎても香り成分がよく出ませんので湯の温度は気をつけてください。

ゴールデンルールその2:道具(ポット)

道具(ポット)に鉄分が含まれているものは使わないでください。理由は紅茶の成分のタンニンが鉄と化合してしまい香味を失ってしまうほか、水色(紅茶の色は水色という言葉で表現します)が黒ずんでしまい綺麗に紅茶の色を出すことができません。道具(ポット)は陶磁器、銀製、ガラス製のティーポットを使いましょう。用意できない場合は急須でも構いません。

ゴールデンルールその3:器具(カップ)

紅茶は香りや味のほか鮮紅色の水色も紅茶を楽しむ目的の一つです。その水色を楽しむため紅茶をそそぐ器具(カップ)は内側が白いものがベストです。また香りが広がるように浅めの形の器具(カップ)を使いましょう。

茶葉を使って入れる紅茶の正しい入れ方

まず紅茶をいれる前に、道具となるポットや紅茶を注ぐ器具のカップにお湯を注ぎ温めておきます。ゴールデンルールに従いやかんに水を汲みお湯を沸かします。紅茶を入れるお湯の温度は沸騰直後の100℃です。100℃お湯とはやかんの蓋をあけて5円玉くらいの泡がボコボコ出ている状態が目安です。

茶葉の分量は1人分ティースプーン1杯(2~3g)が目安です。人数分の茶葉を温めたポットに入れます。また茶葉は紅茶によって大きさが違います。細かい茶葉はティースプーン中盛、大きい茶葉はティースプーンに大盛1杯にするのが茶葉の分量の目安です。

茶葉をポットに入れお湯が湧いたら、沸騰したてのお湯を人数分注ぎすぐにフタをして蒸らします。お湯を注ぐときのポイントは、沸騰したお湯を勢いよく注ぐのがコツです。お湯に空気を含ませると香りがよくたちます。お湯の分量は1杯分約150~160mlが目安です。

蒸らす時間ですが、細かい茶葉の紅茶は2分半~3分、大きい茶葉の紅茶は3~4分が目安です。おいしい紅茶をいれるには温度を下げないことが大切です。そのため蒸らしている間はポットにティーコジーやティーマットを使かいポットを保温しておいてください。ない場合はタオルでポットを包んでおくのでも保温効果はあります。

時間が来たらポットの中をスプーンで軽くひとまぜしてください。そして茶こしで茶ガラをこしながらカップに紅茶を注ぎます。2カップ以上次ぐときはそれぞれの濃さが均一になるようにまわし注ぎしましょう。

ポットの中の最後の一滴は「ゴールデンドロップス」と茶葉の美味しさが出ている一滴と言われます。ポットをふって最後の一滴にまで注いでください。

紅茶を美味しく入れるポイント

ゴールデンルールに従い、水は新鮮な水道水で必ず100℃に沸騰した湯を注ぎましょう。ガラス製のティーサーバーを使うとよくわかるのですが、お湯の温度が最適だと、湯の対流で茶葉がポットの中で上にいったり下にいったり動きます。これを「茶葉がジャンピングする」というのですが、茶葉がジャンピングした紅茶はおいしい紅茶になります。

ミルクティーの場合のミルクは、低脂肪でもなくコーヒー用のミルクでもなく普通の牛乳が最適です。また牛乳は温めないで、冷たいままか常温のものを使って下さい。本場イギリスでは冷たい牛乳を入れるのが主流だということも理由の一つですが、温めると牛乳本来の味がなくなってしまうという理由もあります。冷たい牛乳が気になる方は、ミルクピッチャーを湯通ししてから冷たい牛乳を注ぐとほんのりと牛乳が温かくなります。

紅茶を美味しく入れるためには茶葉はストレートティー用茶葉(ウバ、ダージリン、キーモンなど)とミルクティー用茶葉(アッサムなど)と使い分けることがポイントです。ミルクティーの時は茶葉を若干多目に使うと美味しく入れることができます。

ティーバックの美味しい入れ方

ティーバックでもちょっと工夫を凝らすと美味しく紅茶を入れることができます。ティーバックで入れる場合もゴールデンルールの基本は押さえておきましょう。ティーバックは1袋1杯分の分量しか入っていません。まだ色が出そうだとしても1つのティーバックは1回分しか入れることができません

ティーカップで入れる

ティーバックで入れる場合も、美味しい紅茶を入れるには、注いだお湯の温度をできるだけ下げないことが大切です。ですから使用するカップはあらかじめ湯通しをして温めておきます。これは大切なポイントです。

熱い湯を使用するカップに少しだけ(カップの1/5~1/4くらい)注ぎます。注いだ湯をカップ内で円を描くようにかるく回し、カップ全体を温めます。カップの外側が温かくなったら回すのをやめてカップを温めたこのお湯は捨てます。

温まったティーカップにゴールデンルールに従って沸かしたお湯を注ぎ、ティーバッグを静かにそっと入れます。お湯の量はティーパック1袋に対し150〜160が目安です。そのあとティーカップにフタをして蒸らします。ソーサー(受け皿)や小皿などでティーカップにフタをしてしっかり蒸らすことが大切です。

蓋をすることで、紅茶が冷めにくくなりよく抽出されます。また紅茶の香りも逃がしません。意外かもしれませんが、カップについているソーサーはカップの大きさにも合っており蓋がわりに便利に利用できます。「ソーサーを蓋にする」と感じるかもしれませんが、格別行儀の悪いことではありません。ソーサーを便利にご利用ください。

蒸らす時間は1~2分くらいが目安です。時間が来たらティーバックを軽く2~3回揺らしてから取り出し、ソーサーを軽くふいてカップをのせればティーバックで入れた美味しい紅茶の出来上がりです。ティーバックを取り出すときには軽く上下に振ってティーパックに溜まっているお湯を切るのみにしましょう。

ティーバックをスプーンの底を使ってギュッと絞ったり、ティーバックについている紐でティーバックを絞るようなことはしないでください。苦味などの雑味が出てしまい紅茶の美味しさがなくなってしまいます。

正しい入れ方で美味しい紅茶を入れましょう

正しい入れ方で入れた紅茶はその紅茶の持つ特徴がしっかりと味わうことができます。産地によってそれぞれ香りや味や水色に特徴のある紅茶!ぜひ正しい入れ方をマスターして美味しく味わってくださいね。