2017年7月30日更新
ぬかみその作り方や手入れ方法をご紹介
身体に良い発酵食品を手軽に取り入れるなら、ぬか漬けを食べるのはいかがですか? ここではそんなぬか漬けをつくるための、本格的なぬかみその作り方や手入れ方法をお伝えします。
発酵食品である、ぬか漬けはおいしい! その効能もご紹介
ぬか漬けって、味わい深くて癖になってしまいますよね。発酵食品ですから塩分過多になるリスクを除いてはすばらしい食品です。
ぬか漬けは体に優しい発酵食品です
ヨーグルトや納豆などと並んで、ぬか漬けは発酵食品です。積極的にとっていきたい食品と言えます。ただし、塩分を多く含みますから、古漬けなどは食べ過ぎないように気をつけてください。
ぬか床づくりは良妻のたしなみ? 手がきれいなのはぬかのおかげかも
ぬか漬けを作るために必要なのが、良質なぬかみそですよね。昔の日本ではどの家庭にもぬか床があったのではないでしょうか。上手にぬかみそを作れるのは良妻のたしなみでもあったかもしれません。また、昔の女性はぬかに毎朝夕と手をいれるので、手がきれいだったともいわれています。
ぬかみその作り方
古き良き時代の大和撫子にも負けないようなぬかみそづくり、してみませんか? ここでは本格的なぬかみその作り方をお伝えします。
ぬかみその材料
米ぬか(できれば煎りぬか)1kg、天然塩100g前後、熱湯1.5リットル、食パン1枚、鷹の爪数本、昆布10cmくらい、ニンニク1片、根ショウガ1片、ぬかみそ芥子小さじ2杯、薄皮を取り除いてよく乾燥させた卵の殼2個分、ぬか床用のタッパー、以上となります。
ぬかみその作り方
まず、お鍋にお湯を沸かして、塩を入れて溶かします。火を止めて、お湯が冷めたら食パンをちぎって入れます。そのあと一晩おいてしっかり冷まします。次に、ボウルなどの大きめな容器に入れたぬか(煎りぬかじゃない場合は、あらかじめぬかをフライパンで軽く煎ること)に、一晩冷ました先ほどの液体を少しずつ流し込んでいきます。良くかき混ぜます。
みそ程度の硬さになったら、残りの材料を入れてかき混ぜます。このとき、捨てる前提で適量の野菜くずを一緒にまぜると水分調整に役立ちます。この後、室内に2日間おきます。捨て野菜は一日で取り除き、その後別の捨て野菜を入れて下さい。2日後、キュウリやナスなど、お好きな野菜をつけ始めてくださいね。
ぬか漬けがしょっぱい? 酸っぱい? 仕上がりに失敗しないコツ
ぬかみそ作り、思っていたよりは難しくなさそうですよね? 是非、チャレンジしてみてください。ただし、完成した後も悩みが出てくるのがぬかみそです。
しょっぱすぎるときは、出てきた水分を取り除かず、ぬかを足す
はじめてのぬかみそ作りですから、最初からうまくいく方が不思議です。できあがった漬物がしょっぱすぎるといったような失敗はつきものです。根気よく、おいしいぬかみそ作りにトライしてみてくださいね。
もしも完成した漬物がしょっぱすぎるときは、漬け込んだ時に出てきた水分を取り除きすぎないように注意してください。野菜から出た水分をぬか床に混ぜ込むことで、塩分の調整がはかれます。場合によっては追いぬかをして様子を見ることも必要です。
酸っぱすぎると感じるときは、変色したぬかや水分を取り除き、冷蔵庫で保管
ぬかみそは高温になると、発酵が進み、野菜が漬かりすぎてしまいます。場合によっては冷蔵庫など冷暗所に収納しておくのが良いでそう。特に夏場は常温保存は上級者向けと思ってください。冷蔵庫で保管すると、漬かりが弱く感じることもありますから、適宜常温に戻すなどして、ぬか床の調整ができるようになったらあなたはぬか床マスターです。
完成した漬物がしょっぱいというよりはすっぱすぎるというときは、発酵が進み過ぎている証拠ですから、この場合はしょっぱいときとは逆に、変色したぬかや、余分な水分を取り除くことが大事です。
ぬかみそを作るなら、根気が必要です
腐る? カビる? 失敗は恐れないで!
カビや白い膜が出てきても驚かないでください。というか、それはぬかみそづくりにおいては当たり前の現象です。腐敗した訳ではありませんから表面の膜だけを薄く取り除けば大丈夫です。根気よく行きましょう。
一朝一夕では上手なぬか漬けはできません。朝晩かきまわしてぬかを知ることが大事
美味しいぬか漬けを作りたいと思ったら、一朝一夕ではできないと心得てください。冷蔵庫で保存しているときは、発酵のスピードも遅いので、毎朝夕と手を入れるのはやり過ぎですが、一日に一回はかき混ぜて、ぬかと仲良くなりましょう。冬場など、常温保存しているときは、一日二回手を入れられるのがベストです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ぬかみそ作りはとてもシンプルですが、根気とぬかみそへの愛情が大事なのかもしれません。是非、あなたも良妻目指して、体にやさしいぬかみそ作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。