2017年10月27日更新

レバーペーストの栄養とは?レバーペーストの美味しい食べ方

レバーペースト

薄切りのパンにのせて食べるレバーペースト!美味しいですよね。レバーと言えばたくさん鉄分を補給できる食材ですが、レバーペーストには、ほかにどのような栄養があるのでしょうか?今回はレバーペーストの栄養や美味しい食べ方についてお話しします。

  1. 目次
  2. レバーペーストの栄養
  3. レバーペーストの美味しい食べ方
  4. レバーペーストの美味しい活用法
  5. レバーペーストを使ったおすすめ料理
  6. 栄養豊富なレバーペーストを美味しく食べよう

レバーペーストの栄養

レバーペーストに使用するレバーは普通お肉屋さんで見かける牛、豚、鶏のレバーが一般的に使われます。外国や日本でも地方によっては鴨のレバーを使うところもあります。動物によって多少栄養成分が違う場合がありますが、今回は豚のレバーのデーターよりレバーペーストの栄養を見てみました。(以降、栄養成分に関しては豚のレバーを使用した場合のものです)

レバーペーストのカロリー

レバーペーストのカロリーは100gあたり378kcalです。100gと言われてもわかりにくいので大さじ1杯12gで換算すると45gkcalになります。レバーペーストは原料のレバーには脂質が多く含まれている割には、レバーペーストのカロリーはさほど高くなく、「栄養がある」と言われますがカロリーを気にする食品ではありません。

レバーペーストの栄養成分

レバーペーストは栄養価のすぐれた食品です。栄養成分は脂質が多く、そのほかたんぱく質と炭水化物、ビタミン、ミネラル、食塩、食物繊維を含有しています。ビタミンでは特にビタミンA、B12を豊富に含んでいます。ミネラルはナトリウム、カリウム、リン、鉄、亜鉛などを含有しています。

レバーペーストのもとになるレバーはそもそも動物の内臓の中でも最も柔らかくて栄養の宝庫と言われる部位で、特に鉄の働きを助ける銅をたくさん含有しているのがレバーぺーストの栄養の特徴です。

栄養成分からの効果

<ビタミンA>
含有量の多いビタミンAは抵抗力がつき免疫力のアップにつながります。そのためウイルスや菌の体内への侵入を防いでくれます。そのほか皮膚や気管支などを覆う粘膜を健康に維持してくれ、眼底疲労にも効果があると期待されています。

しかしビタミンAは脂容性のビタミンなので摂取しすぎると蓄積性があり肝臓や脂肪組織にたまり過剰性になる危険があります。過剰性になってしまうと頭蓋内圧が上がり、脳が圧迫されて頭痛、吐き気、めまいなどの症状があらわれ、ひどくなると食欲不振や肝障害、体重減少の症状があらわれます。ビタミンAはよい効能もありますが、過剰摂取すると逆効果となりますので1日の摂取量には気をつけましょう。

<ビタミンB12>
赤血球に必要な鉄分をはじめ体の造血に効能があります。そのため貧血防止に効果があると言われています。

<鉄>
血液の生成を助けることで大いに期待されている成分です。

レバーペーストの美味しい食べ方

ポピュラーな食べ方は薄切りパンに塗って食べる食べ方が美味しいと好評ですが、野菜スティックにつけて食べても美味しいですし、そのほかにも美味しい食べ方はたくさんです。

カナッペなどに

パーティーやワインのおつまみに、薄切りパンまたはカリッと焼いたパン、塩味のきいたクラッカー、フランスパンに塗ってカナッペに使うのはポピュラーで美味しい食べ方です。クリームチーズはレバーペーストと相性がよくレバーペーストのコクを引き立ててくれるので、クリームチーズを一緒にサンドしていただくのもおすすめの美味しい食べ方です。

トーストやサンドウィッチに

朝食のトーストにジャムの代わりにレバーペーストを塗って食べると、朝食で体に嬉しい栄養がたくさん取れます。トーストの上にのせたり、パンに挟んでオーブンサンドにして加熱する食べ方もおすすめです。パンと相性が良いのでサンドウィッチの具によく使われます。

レバーペーストの美味しい活用法

レバーペーストはそのまま食べるのがポピュラーな食べ方ですが、加熱しても美味しくいただけます。加熱調理に加えてお料理に活用してみましょう。

パスタの隠し味に

パスタのソースにレバーペーストを加えると一味違ったお洒落なパスタになります。レバーが苦手な方はレバーペーストも食べられないといいます。でもパスタに加えてしまうとわからないうちにレバーを食べることができてしまいます。貧血で悩んでいる方にはレバーはおすすめしたい食品なので、レバーの苦手な人はレバーペーストをパスタ加えて活用してみましょう。

ごはん類の隠し味に

リゾット、ドリア、炒めごはんの材料に混ぜてしまうとレバーが苦手な人も食べることができてしまいます。レバーペーストは馴染がいいので調理の途中に材料に加えて混ぜてしまうとお料理の隠し味にもなり、またレバーが苦手な方でも美味しくレバーを食べることができます。

ひき肉に混ぜてしまう

餃子、シュウマイ、ハンバーグなどひく肉をこねて調理する時にレバーペーストを加えるのも美味しい活用方法です。

レバーペーストを使ったおすすめ料理

牛ミンチとレバーのコク旨パテ

パーティーや不意の来客のおもてなし料理に便利なパテ。レバーペーストをミンチにした肉の隠し味に加えた美味しいパテをご紹介します。

材料 (4人分)

  • 牛ミンチ500g
  • レバーペースト100g
  • セロリ1袋
  • 卵1個
  • パン粉 大さじ3
  • クレイジーガーリック大さじ1
  • 薄口醤油 小さじ2
  • オニオンパウダー小さじ1
  • オリーブオイル 小さじ1
  • ナツメグ 少々
  • 黒胡椒少々
  • デミグラスソース缶 大さじ約1杯

作り方

  1. セロリの茎の部分はみじん切りにしてフライパンで炒め水分を飛ばし冷ましておきます。葉は生のままみじん切りにしてそのまま使います。
  2. 材料を全部ボウルに入れてよく練ります。味のコクを出すため、市販のレバーペーストもしくは手作りのものがあるならそれを混ぜます。
  3. パウンドケーキ型にすき間の出ないように詰めます。
  4. アルミホイルをかけ、蒸し器にいれ弱火で30分蒸します。
  5. 粗熱がとれたらラップにくるみ冷蔵庫で寝かし、食べるときに適当な厚みに切り分けます。
  6. 蒸したときに出てきたエキスと脂にデミグラスソース缶の粉末を入れてよく混ぜてソースにしたものをつけていただきます。

調理のポイント

レシピにあるクレイジーガーリックとはガーリック、岩塩などの塩、ブラックペッパー、オニオン、セロリシード、タイム、オレガノなどを材料にしたガーリックベースのハーブ調味料です。マコーミックなどから市販されています。日常の調味料の一つに購入しておくと肉料理などに便利に利用できる調味料です。

型に詰めるとき軽く型の内側にオリーブオイルを塗っておくと型から外しやすくなります。
作り方の5で「粗熱を取る」とは、加熱した後すぐの熱い状態のものをそのまま放置し、触ってほんわりとあたたかさを感じられるような状態まで冷ますことをこのようにいいます。今回のように型に入れたものなどは粗熱を取ることで型から外しやすくなります。

詳しいレシピはこちら(クックパッド)

ハマグリとレバーペーストのリゾット

シーフードとレバーペーストは意外に相性がいい食材同士です。今回ご紹介した料理は、レバーペーストのコクがハマグリから出る汁にコクを加えてくれる、レバーペーストの食べ方をアレンジしたリゾットです。最後にレバーペーストを加えるだけでいつも違うちょっと高級感のある味わいのリゾットになります。

材料 (2人分)

  • はまぐり6個
  • 自家製レバーのペースト(なければ市販のもの)25g
  • 米1合
  • 鶏がらスープ 120cc
  • 玉ねぎ(みじん切り)40g
  • にんにく(みじん切り) 1片
  • 白ワイン 150cc
  • 水150cc
  • バター40g
  • 粉チーズ(パルメザン)30g
  • イタリアンパセリ 適量
  • 胡椒適量
  • 塩適量
  • オリーブオイル 適量

作り方

  1. お米1合を水の代わりに鶏ガラスープで炊きます。少し硬めに炊き上げたいので通常の水の分量よりもスープを少なめにします。
  2. ハマグリは砂抜きをしておいてください。
  3. フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れ、香りが出るまで炒めます。
  4. ニンニクの香りが出たらハマグリをいれ、白ワイン50ccをいれて、アルコールを飛ばし、水を加え、蓋をします。ハマグリの口が開いたら取り出し、スープはそのまま残して置きます。
  5. ハマグリは飾りつけのために2個だけ殻を付けたままにしておき、あとは殻からはずしておきます。
  6. フライパンでオリーブオイルを熱し、玉ねぎを炒めます。玉ねぎがしんなりしたら、ご飯を加え、白ワイン100ccとハマグリのスープを半分ほど加え、あまりかき混ぜないように煮ます。
  7. スープがなくなってきたらご飯の硬さを見ながらハマグリのスープを加え、好みの硬さになったら殻からはずしたハマグリを加えます。
  8. バターそしてチーズを加えます。
  9. 最後にレバーペーストを加えます。塩加減は一番最後に調整してください。器に盛り付け、殻つきのハマグリものせ、黒胡椒、イタリアンパセリを散らして完成です。

調理のポイント

お米に鶏ガラスープを使い炊き上げて作りましたが、冷凍ごはんや冷や飯を使っても構いません。
ハマグリと鶏ガラスープでも大変美味しいリゾットですが、最後にレバーペーストを加えると味にコクを出すことができます。
ハマグリの代わりにアサリまたはエビを使っても美味しいです。どちらもレバーペーストのコクと相性の合う食材です。

詳しいレシピはこちら(クックパッド)

レバーペーストのベジグリル

アボガドもレバーペーストと相性のよい食材です。アボガドを使ったサラダにレバーペーストをトッピングする料理もポピュラーですが、今回はレバーペーストとアボガドを焼いてコラボした簡単で美味しい料理のレシピをご紹介します。

材料 (2人分)

  • レバーペーストお好みで
  • 玉ねぎ半玉
  • アボカド半分
  • チーズお好みで
  • オリーブオイル お好みで

作り方

  1. 玉ねぎ、アボカドを薄切りします。
  2. 玉ねぎをお皿にのせてラップし、600wで2分加熱します。
  3. 加熱した玉ねぎ、アボカド、レバーペースト、チーズの順に耐熱皿にのせ、トースターでチーズが溶けるまで加熱したら完成です。

調理のポイント

野菜はブロッコリー、しめじやえのきなどのキノコ類、カボチャなどを加えたり、また代用しても美味しくいただけます。ただしカボチャは硬いのでカボチャはほかの野菜とは別にあらかじめレンジで少し加熱して柔らかくしたものを使うと、ほかの野菜と同じように味わえます。

お弁当のおかずやお酒のつまみにするときは、野菜だけでなく軽く炒めたベーコンや蒸した鶏のささ身を裂いて加えると、タンパク質も一緒に摂取できて美味しいおかずになります。

詳しいレシピはこちら(クックパッド)

栄養豊富なレバーペーストを美味しく食べよう

レバーペーストはパスタのソースやひき肉料理に混ぜでしまえば、レバーが苦手な人でも上手に食事に取り入れることができます。カロリーはそれほど高くないにもかかわらず栄養成分を豊富に含んでいるレバーペースト。上手に食事に取り入れて、美味しく活用し日頃の健康維持の食品に加えてみてください。

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