2017年6月7日更新
ロメインレタスの栄養や特徴とは
レタスは私たちの生活で馴染みのある野菜ですが、ロメインレタスについてはどうでしょうか。
ヨーロッパでは一般家庭で使われているレタスのひとつで、最近日本でも定着しつつある野菜なんですよ。今回はそんなロメインレタスについて紹介します。
ロメインレタスとは
レタスはキク科アキノノゲシ属チシャに属し、このチシャの変種がロメインレタスです。その名のとおり、レタスにかなり近い野菜であるといえます。
名前の由来
ロメインとはローマ風のという意味であり、またの名をコスレタスとも呼びます。コスとはエーゲ海に浮かぶ原産地、コス島に由来しています。
全体が太く、長い葉、はっきりかたどられた茎と葉、淡い緑、爽やかな歯ざわりとみずみずしい食感、そしてほのかな苦味。これらの特徴を持つロメインレタスは、古くから人々に食べられてきました。
レタスとロメインレタスの違いは
私たちがよく知っているレタスは、葉の1枚1枚が密に巻き込まれ、キャベツのような球体をしていますが、ロメインレタスは白菜のように楕円形で、葉同士もレタスほど密接していないのが特徴です。
また、レタスの葉はもろくシャキシャキしていますが、ロメインレタスはしっかりしているのも違いの1つに挙げられます。このため、レタスもロメインレタスも一般的に煮込み料理やスープ、炒め物には適しませんが、炒めるならロメインレタスの方が変質が少なく、料理の仕上がりに影響しにくいのでおすすめです。
お買い求めの際には、ぜひこれらの違いを参考に選んでみて下さいね。
ロメインレタスの栄養成分
ロメインレタスはそのままサラダとして使われることが多く、実際に洋食でもメイン食材を彩る装飾の役割を果たします。また、明るい緑色で水分をたっぷり含んだ葉は、ハンバーガーでもひときわ存在感のある爽やかな口あたりを演出します。
見た目も食感も言うことなしのロメインレタスですが、栄養面はどうでしょうか。
気になるカロリーや栄養は
ロメインレタスはその94%-96%が水分であり、これが柔らかくサクサクした食感の元になっています。100gあたりのカロリーは15kcalと低いのも魅力ですね。
それでは他の栄養について以下に見ていきましょう。
(100gあたり)
- 炭水化物:2.1g
- 脂肪:0.4g
- タンパク質:1.4g
- 食物繊維: 0.6g
- ビタミンA:60μg
- ビタミンC:20mg
- βカロテン:360μg
- ビタミンB2:0.1mg
- ビタミンB3:0.2mg
- マグネシウム:70mg
- 鉄:1.2mg
- スズ:0.43mg
- 銅:0.48mg
- マンガン:0.15mg
- カリウム100mg
- リン:31mg
- セレン:1.55μg
他の野菜に比べて、ビタミン、カリウム、食物繊維、βカロテンの含有量が高いのが注目すべきポイントです。これらの栄養素には体にどんな効能があるのでしょうか。
ロメインレタスの効果・効能
便秘の改善
食物繊維が豊富といわれる白菜より、さらに多くの食物繊維を含まれています。ほかにも消化に不可欠なビタミンも同時に摂れるため、ビタミンが壊れないよう生で食べれば、快適なお通じ習慣が得られます。
安眠効果
ワインには神経を鎮め、安眠効果をもたらすことが知られていますが、ロメインレタスにも同様の効果があります。これはロメインレタスの苦み成分ラクチュコピクリンによるものであり、この成分には他に鎮痛作用もあるとされています。
利尿作用
豊富な水分とカリウムは、体内の血液循環を促進しむくみや排泄機能を改善します。科学的な研究においても脳血管疾患へのリスクを軽減することが分かっています。
ダイエットやアンチエイジング
さまざまな栄養が互いに作用して食後に満腹感を与えます。食事制限中でもしっかり栄養を補いながら、空腹感を解消するためダイエットに最適な野菜といえます。以上の効果によって、便秘やむくみ、余分な脂肪がデトックスされると、細胞の若返りにもつながりますよ。
ロメインレタスの美味しい食べ方や保存法は?
ロメインレタスの食べ方は普通のレタスとほとんど同じで、きれいに洗ってから生野菜に混ぜて食べるのが一般的です。食べられないことはないですが、栄養を活かすという意味では生食が最適ですよ。
ロメインレタスは肉と一緒に食べよう
ロメインレタスの味は中心にいくほど甘く、柔らかで歯ざわりも良くなります。香りはレタスより濃厚で、やや苦みもあります。
この味を活かすには、焼肉に巻いて食べる方法がおすすめです。肉の旨みとさわやかなロメインレタスの味が混ざり合い、脂っこさを感じにくくする効果があります。またサラダにする際には、トッピングに茹でタマゴ、ハム、コーン、松の実、レーズン、アーモンドスライス、粉チーズ、サラミなどがよく合います。
ロメインレタスの保存のコツは
全てのレタス類にいえることですが、冷蔵庫に入れていても傷がついたり乾燥するとすぐに劣化してしまうため、なるべく1-2日中に食べきるのが好ましいです。
どうしても保存が必要な場合は、大きめの密閉容器を用意し、そこへ湿らせたペーパータオルに包んだロメインレタスを入れてふたをします。この方法で4-5日は新鮮な状態が保てます。
ロメインレタスは少しずつですが一般のスーパーにも出回るようになってきています。
見かけたら、いつものレタスとは違った味わいをぜひ体験してみて下さいね。