2017年5月31日更新

嬉しい効能がたくさん!ウォールナッツオイルの特徴とは?

ウォールナッツオイル

ウォールナッツとはくるみのことで、くるみ油をウォールナッツオイルと呼びます。
ココナッツオイルやえごま油など体に優しい油が話題になるなか、このウォールナッツオイルの効果も今注目されているんですよ。

  1. 目次
  2. ウォールナッツオイルとは
  3. 実際に食べてみましょう
  4. 海外で人気の食べ方は

ウォールナッツオイルとは

くるみに含まれる栄養素は血管を健康に保つ作用があり、脳梗塞の予防に効果的です。昔の人が「くるみは脳の形に似ているので大脳に効果がある」と言ったのは、あながち間違いではないようですね。

ウォールナッツオイルの作り方や特徴について

くるみを割って中の種仁を搾ってとれた油は、脱ろう(パラフィンを取り除く)、真空乾燥、脱臭、脱酸(酸素を取り除く)という処理を経て精製されます。
くるみの含油量は65%~70%と高く、樹木油でトップクラスのため海外では「油の貯蔵庫」と呼ばれるほど。色は茶色を帯びた黄色で、100kgのくるみからおよそ25-30 kgものウォールナッツオイルがとれるんですよ。
良質なくるみだけを選定し、現在の精製技術を駆使してできたその油はまさに自然の恵みであり、東洋のオリーブオイルとして世界各国で消費されています。

日本のスーパーでは見かけないものの、ネットや専門店で手に入りやすく、自家製のウォールナッツオイルを楽しみたいという人のために、今は家庭用の搾油機もあるようです。
成分を分析すると、くるみの脂質は主にリノール酸のグリセリド、α-リノレン酸、オレイン酸のグリセリドといった必須脂肪酸からなります。

ウォールナッツオイルの効能は

エネルギーの源になる

カロリーは精白米の3-4倍ともいわれ、少量で1日に必要なカロリーを効果的に補えます。この効果は防寒にも利用され、寒冷地では冬場寒い時によく食べられます。

肌を潤す

ウォールナッツオイルにはスクワランのような優れた親和性と必須脂肪酸を兼ね備えています。素早く吸収されると、皮膚に長くとどまって弾力と潤いを与えます。

髪にツヤを与える

ウォールナッツオイルは髪の健康も守ります。毎日継続して摂ることで、乾燥がちな髪質にツヤがでて黒くなることが分かっています。

健脳効果

ウォールナッツオイルはコレステロールが入っておらず、豊富なリノール酸
やα-リノレン酸が血管内の老廃物を排出し、大脳に新鮮な血液を送り込んでくれることから、アルツハイマーの予防にも効果があるとされます。

動脈硬化の予防

動脈硬化が予防されるため、それに伴う高血圧、心臓疾患、心臓や腎臓の衰え、脳卒中にも予防効果を発揮します。

自律神経機能の向上

くるみに含まれるDHAはインスリンを正常に働かせます。不飽和脂肪酸
が豊富であればあるほど、この働きは細胞内で活発になるとされています。

骨の強化

ウォールナッツオイルは骨にカルシウムを補給する作用があり、天然の抗酸化物質であるオメガ3脂肪酸がカルシウムのほか、リン、亜鉛などの吸収を助けます。骨の成長を促し、骨密度の維持に効果的です。

実際に食べてみましょう

くるみの栄養がたっぷりつまったオイル。一体どのように使うのが良いのでしょうか。

ウォールナッツオイルの味は

くるみには独特の苦味と渋み、そして油っこさがあり、口当たりも気になります。
一方、ウォールナッツオイルは、淡い香りとあっさりとした口当たりで食べ物の味を引き立て、食欲を増進させる効果があります。
くるみの栄養を摂りたいけれど、つわりで摂れないという妊婦の方や胃がもたれやすい人に最適です。

ウォールナッツオイルは加熱はできる?使い方は?

ウォールナッツオイルは高温に弱く、160℃以上になると必須脂肪酸の約90%(オレイン酸17.05%、リノール酸63.49%、α-リノレン酸9.47%)がその効能を失ってしまいます。
加熱はできますが、強火にならないよう気をつけることが必要です。

炒めものに

ウォールナッツオイル:ふだんの使っている油が1:4の割合になるように混ぜて使います。大豆油、コーン油、ピーナツ油等高温でも酸化しにくい油と組み合わせるのがオススメです。

焼き物に

お好み焼きや、餃子などの食材の表面をこんがり焼くのに少量使うときは、油へのダメージがそれほど大きくないため、繰り返し使うことができます。

ドレッシングに

冷たいソースにも温かいソースにもよくなじみ、和え物などで生食も可能です。サラダ油にはない独特の風味が楽しめます。

下味に

肉料理などで、食材を合わせ調味料と一緒にしばらく漬け込んでから加熱すると、香りがより一層引き立ちますよ。

海外で人気の食べ方は

使い方が分かったところで、どのような食材と相性がいいかを見ていきましょう。

レシピはいろいろ

ウォールナッツオイル×野菜

・ブロッコリー、ミニトマト、スイートコーン、玉ねぎを炒めてコンソメ風味で。
・レタス、くるみを炒めて塩とオイスターソースで味付け。

ウォールナッツオイル×和え物

・キュウリやカットフルーツ(パイナップルが最適)に直接かけて混ぜるだけ。

ウォールナッツオイル×ドリンク

・牛乳、ヨーグルト、はちみつ、果汁100%ジュースに混ぜて。

ウォールナッツオイルを食べる時の注意点

ウォールナッツオイルは栄養価が高い反面、酸化しやすい特徴があり賞味期限が短めです。開封したら使用後はきっちり蓋を閉めるようにしましょう。また、酸化したウォールナッツオイルは味が悪くなるだけでなく、有害成分が含まれるため、賞味期限内に使い切るようにしましょう。

健康は毎日何を摂るかで決まります。
体をめぐり脳まで届くという栄養を試してみたくなった人は、ウォールナッツオイルを探してみて下さいね。