2016年10月27日更新
食品添加物とは
日本で食品添加物は食品衛生法という法律で以下のように定義されています。
食品添加物は保存料、甘味料、着色料、香料など、食品の製造過程または食品の加工・保存の目的で使用されるものです。
わたしたちの食生活は多様化し商店やコンビニ、スーパーマーケットなど大量の食品で溢れかえっています。
これらの食品が全国的な規模で流通する背景には、製造や加工技術・運搬などの技術向上もありますが食品添加物が重要な役割を果たしています。
もしも食品添加物が無くなったらパンは膨らまずパサパサ、ハムやソーセージはあっという間に腐り、ゼリーやプリンの滑らかさはなくなり食生活は寂しいものになってしまいます。
通常わたしたちは自分で料理をしたり外食をしたり、加工されている食品を買ったりすることで生活していますが、わたしたちが食べている食品は「素材」と「食品添加物」からできています。
素材とは米や小麦粉、砂糖、塩、酢、醤油、味噌のような原材料のことです。ただし市販されている原材料の酢や醤油、味噌の中には食品添加物が使われています。
小麦粉を作る際にも食品添加物は使用されていますし、野菜を洗うときにも使用されています。例えば、次亜塩素酸ナトリウムのように劇物扱いされていても最終的に除去されていれば表示すらしなくてよいものもあります。
上記を見て分かるとおり食品添加物抜きで生活するというのは困難だといえます。
食品添加物をまったく無にするためには、自炊という手があります。お米は良しとしましょう。しかしお味噌汁のダシを煮干しでとるとします。スーパーなどで一般的に販売されている煮干しには酸化防止剤が添加されていますので無添加のものを探す必要があります。
お味噌汁の具はやはりお豆腐でしょうか。豆腐は豆乳を固めるときににがりが必要です。にがりは豆腐凝固剤という食品添加物に該当します。もちろん海水から作られた天然のにがりで作られたお豆腐も販売されていますが少しお高めな場合があります。
お味噌汁だけでは寂しいので干物とお漬物もつけたいです。しかし干物やお漬物にもPH調整剤や酸化防止剤などが添加されています。
もちろん無添加の干物も販売されています。
以前、とある漁港に隣接する干物屋さんで干物を買おうと見ていたらお店の横で作られていた干物にハエが山のようにたかっていたのを見て「干物は添加物入りを買おう!」と思ったことがあります。
食品添加物を0(ゼロ)にするのには手間と時間とお金が必要なため、どうしても気になるようであれば普段よく使う調味料(砂糖、塩、酢、醤油、酒、味噌など)あたりは無添加食品を選ぶという手もありますね。
ただし「無添加」という表示には有機のように定められたルールがないのでご注意ください。
食品を製造するのは食品会社ですが、選択の自由は消費者にあります。